Midjourney 5.2の ズーム機能 でつくる 無限アニメーション

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ズーム機能 を書きます。

映像制作者の興味をくすぐるテーマの一つに、無限に視野が拡がるアニメーションがあります。

人力で動画にするには手間がかかりすぎるアニメーションも、生成AIの手で簡単に作れるようになりました。

見ていてクラクラしますね。この機能を搭載したのがMidjourney 5.2です。

ズーム機能を使って無限に視野が拡がるアニメーションをつくる方法をご紹介します。

Midjourney 5.2のズーム機能

バージョン5.2の新しい機能zoom out&shortenとは、生成した画像をズームアウトさせることができる機能です。

プロンプトを入力すると画像が4枚生成されます。

例えば人物のイラストを作成します。

この画像にズームアウト機能を使うと その人物からズームアウトして後ろの背景なども作成できるのです。

生成された画像の解像度を上げて生成します。

すると生成された画像の下に再度「zoom out2.0」のアイコンが表示されます。

「zoom out2.0」をクリックします。

すると画面が少し引いた画角となります。

もとの画像を縮小し、外枠との間に生まれた隙間をAIが推測して画像を補完してくれるという仕組みです。

元画像に描かれた人物や背景が小さく表示されることで、画面が引きの絵になったように錯覚させられるのです。

さらに生成された4枚の中から一枚を選択して解像度を上げます。

同様に「zoom out2.0」のアイコンが表示されるのでクリックすることでズームアウトしていく静止画をどこまでも作ることができます。

あとは生成された画像を一枚ずつダウンロードして編集ソフトで繋げればどこまでも画面が引いていくように見えるアニメーションが出来上がります。

ただし回数を重ねるごとにいびつなカメラ効果になっていきます。元の形を保てるのは、2回目(4倍)から3回目(8倍)ぐらいまでの印象です。

「Zoom Out 2.0x」を重ねて歪になった画像は、Vary(Subtle)でいびつさを軽減することが出来ることがあります。

待望のアウトペインティング機能「Zoom Out」!ミッドジャーニー(Midjourney)の新機能を徹底解説!│最新ミッドジャーニー(Midjourney)情報局 生成AIニュースサイト

ちなみにアイコンは「zoom out2.0」のほかにややゆっくりした動きの「zoom out2.0」、任意のプロンプトを追加できる「custom zoom」、ズームアウトしながら画像を四角の形に変える「make square」があります。

アニメーションの作り方

アニメーションの編集は、動画編集ソフトで行います。

用意するのはMidjourney 5.2の ズームアウト機能 でつくった素材です。

ズームアウトを繰り返すと画像がだんだん乱れてくるので注意しながら、なるべくたくさんの使える画像を作ります。

この素材を編集ソフトに読み込み、静止画素材としてタイムライン上に並べて載せます。

そのまま再生すると切り替わりのタイミングでガクッと切り替わってしまいます。

この切り替わりを和らげるためキーフレームを使ってそれぞれのクリップを拡大します。

それぞれのクリップの冒頭は200%、末尾を100%とすると、Midjourney 5.2の ズームアウト機能で生成した倍率に合わせることができます。

こり作業をそれぞれのクリップに行うことであたかも無限にズームアウトしているようなアニメーションが出来上がります。

使用する画像を逆に並べ、キーフレームを逆に設定すると無限にズームインするアニメーションを作ることもできます。

まとめ

stable diffusionと並び、知名度の高いMidjourney5.2。

今年に入ってイラストのクオリティが向上し、あたらしい機能も続々登場しています。

画像生成AIはさまざまな種類があるので目が離せませんが、それぞれの特徴をどのように使いこなし活用していくか、私たちの発想力が試されます。