メタバースに注目が集まっています。
私たちの暮らしを支えるプラットフォームの一つとして巨額の資金が集まり始めているからです。
メタバースは三次元の世界です。
そこでは3D動画は当たり前のように使われるはず。
動画制作を仕事にしたいなら、oculus quest 2を体験してみてください。
VR動画。特に360度動画など、コンテンツはまだまだ少なく参入の余地が大ありです。
つまり、3D動画の基本を学んでおけばこの先間違いありません。
初心者でも大丈夫 3Dカメラの扱い方
3D空間を動画編集する仕事は難しそう。私にはムリ。
と思う人がいるかもれません。でもそれは誤解です。
After Effectsの強みの一つに、3Dカメラ機能があります。この機能を使うことで初心者でも3D空間を編集することができます。
難しく見えるのは最初から難しいことにチャレンジするからです。
初心者はまず空間の扱いに慣れること。
レイヤーの扱いとオブジェクトを見る視線の関係から学びましょう。
そのためには3Dカメラの扱い方をマスターするのが近道です。
今回は、3Dカメラ機能の基本形を紹介します。
3Dカメラ機能を使いこなすには
3Dカメラ機能を使いこなすには、次の要素を用意する必要があります。
・文字や図形などのオブジェクトを立体にする。
・立体にしたオブジェクトを撮影する。
以上です。
立体にするとは、オブジェクトに奥行きを追加することです。
奥行きを追加することで、オブジェクトを360度回転させたりすることができるようになります。
必要なのが撮影です。
撮影とはオブジェクトを見る側の視線を立体化することです。
例えば視点をオブジェクトの背景に持って行くことや、俯瞰で見たりする上で立体化は欠かせません。
視点の立体化に必要な機能が3Dカメラ機能です。
After Effectsはオブジェクトを立体化することや、3Dカメラ機能。さらにオブジェクトを照らし出すライティングを追加することにより、よりリアルな3D空間を作り上げることができます。
オブジェクトを立体化する手順
After Effectsでは文字も図形もふつう使うのは二次元レイヤーです。
3Dカメラ機能を使うには、被写体となるレイヤーは三次元、つまりX軸とY軸に加えてZ軸が存在する3Dレイヤーに揃えておく必要があります。
まず試しにテキストから任意の文字を入力して文字レイヤーを作ります。
レイヤー上の[3Dレイヤー]アイコンをオンにします。
するとレイヤーの[位置]が切り替わり、XYZ軸の入力が可能になります。
XYZ軸の数値を変えたり、モニター上のオブジェクトに表示される実線をマウスでドラッグすることでオブジェクトの移動ができるようになります。
3Dカメラを追加する
新規カメラを追加するには、タイムラインパネルで右クリック[新規][カメラ]を選択します。
すると[カメラ設定]ダイヤログが表示され、3D撮影が可能になります。
カメラ設定には様々な説明があり複雑に見えますが、操作するのは基本的に[種類][プリセット]のみです。
[種類]を開くと[1ノードカメラ]と[2ノードカメラ]を選ぶことができます。その違いは「目標点」が有るかないかです。
初心者のうちは、[2ノードカメラ]を選びましょう。
2ノードカメラではカメラのポジションとは別に照準点が設定され、照準が目標点に固定された状態でカメラを動かすことができます。
照明を追加する
被写体となるオブジェクトにさらなる3D効果を加えるのが影です。
After Effectsではオブジェクトを照らし出す光源を追加することができます。
照明はタイムラインパネルで右クリック[新規][照明]を選択します。
すると被写体とカメラの間に光源が追加されます。
この光源も位置や角度、光の強弱などをコントロールパネルの数値を変えたり、モニター上のオブジェクトに表示される実線をマウスでドラッグすることでオブジェクトの移動ができるようになります。
3Dカメラで見るという基本形
文字レイヤー、3Dカメラ、照明が揃ったところで、[新規][平面]から背景を追加して練習用プロジェクトを作ってみましょう。
追加した平面はそのままでは使えないので3Dにする必要があります。
3Dカメラでは、全てのオブジェクトを3Dにすることを忘れないようにしましょう。
平面はそのままでは教室の黒板のように垂直に立っているだけなので、[位置]のX軸の数値を90に変更します。すると平面が床のようになります。
さらに、文字の位置と平面の位置がクロスしているので、平面の位置を下げます。
これで床の上に文字が屹立し、その文字を3Dカメラで見るという基本形が出来上がりました。
まとめ
オブジェクトやカメラ、照明はマウスなどで自由に動かすことができます。
実際にカメラを動かしてみて色々なカメラワークを再現してみましょう。