ChatGPTやStable Diffusion、Midjourney など、AIによるテキストの生成、画像の生成サービスが次々登場しています。
でも待ってください。AIに音楽の生成を手伝ってもらうサービスはあまり見当たらないですよね。
有料のストックサービスを利用すれば、カッコイイ楽曲はすぐに見つかるからかもしれませんが、AIに効果音や音楽の生成を手伝ってもらうことができればものづくりの選択枝も広がります。
そこで、誰でも簡単に文章を入力するだけでイメージに合った音楽を生成してくれるAIサービス「Mubert」を紹介します。
Mubertとは
AI作曲サービスは以下のものがあります。
- CHROME MUSIC LAB : Googleが提供する音楽学習・体験サービス
- Mubert :
- AIVA : ルクセンブルクのAIVA Technologiesによる楽曲生成AI
- SOUNDRAW : 商用可能なAIサービス
- CREEVO自動作曲 : 京都大学で行っている一般参加協力型の科学実験サービス
- Pixelsynth : あらゆる画像からサウンドを生成することができるシンセサイザー・アプリ
商用利用を目指すのであれば、有料サービスを提供しているMubertか日本のサービスSOUNDRAWの2択になります。
クリエイター向けAI作曲サービス「SOUNDRAW」です。
いわゆる「作曲」がメインのサービスで、つくった楽曲を販売はできませんが、月額にすると1800円程度で無制限にBGMが作れます。
これに対し、Mubertは頭に浮かんだイメージを文字化してAIに指示するというサービスです。
なので作曲というより音作りのためのサポートツールといった方が近いかもしれません。
Mubertの操作方法
Mubertの操作画面は非常にシンプルです。
Royalty-Free Music Generation For App And Content Creators | Mubert Render
上記のリンクから公式ページを開き、「どんな曲を作りたいか」といった選択肢を選び、楽曲時間を入力すればワンクリックで音作りを始めることができます。
Github にあるMubert のページから生成することもできます。
手間をかけても無料で使いたい、(利用規定が明示されていませんが)YouTube投稿動画などに利用もしたい人はColabから、面倒なことは避けて金で解決したい人は公式サイトを使う方がいいかもしれません。

Mubertを操作してみましょう。
Enter promptに英文でプロンプト(指示文)を入力します。
Set durationにたとえば45秒などと指定尺を入力します。
あとはGenerate trackをクリックするだけ。
しばらくすると生成された楽曲が画面下に表示されます。
再生ボタンをクリックすると試聴できます。
誰でも無料で生成できる楽曲には商標名が電子透かしの形で刷り込まれています。
ダウンロードは、右にあるダウンロードボタンから行います。
ダウンロードするにはアカウント登録が必要です。
また、電子透かし(ウォーターマーク)を取り除くには有料契約する必要があります。
プランの選択と登録方法
画面左側の「★Go Premium」をクリックするとプラン選択画面に切り替わります。
選択できるプランは三つあります。
- アンバサダー:無料プラン、月に25曲まで生成可能だが個人利用とNFTのみに限定
- クリエーター:月$14(約2,000円)で月に500曲まで生成可能だが個人利用とNFTのみ
- プロ:月$39(約5,500円)で月に500曲まで生成可能。商用利用可能。
Youtubeで公開をするならプロ版一択になります。
登録方法
好きなプランを選んだら、アカウントを作成する画面に遷移します。
メールアドレスとパスワード、そしてチェックボックスにマークを入れてCreate Accountをクリックしましょう。
入力したメールアドレス宛に4桁の確認コードが届くと思いますので、入力して再度 Create account を押しましょう。
商用利用について
Mubertで生成した楽曲を商用利用するには条件があります。
- Twitter で投稿する際はハッシュタグ #mubert と@mubertappを記載する
- Spotify、Apple Musicなどで公開は不可
- 商用利用する場合はMubertまで事前許諾を確認
アカウント登録とプランの選択を完了するとウォーターマークが取り除かれた楽曲をダウンロードすることができます。
チュートリアル動画
生成させたい楽曲をAIに指示するには、的確なプロンプトを入力する必要があります。
けっこうプロンプトを作るのが大変で挫折する人が多いのが実態です。
そんな時はMubertに入力するプロンプトをChatGPTに手助けしてもらうことで作ってみましょう
まとめ
編集した動画に音楽や効果音をあてる作業は編集の最終盤の作業になります。
ほとんどの場合、締め切り間際の作業になるため楽曲が使用されるシーンや尺数も決まっていることが多く、その条件の中で曲探しをしなくてはなりません。
なので、AIに楽曲を生成させて聴き比べるという時間もほとんどないのが現実です。
素材サービスを探してみたけどイメージに合った音がない。これまで聞いたことがない音を当てたいなど、特殊なケースに対応するサービスとして考えて方がいいかもしれません。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Mubert を書きます。