必要最小限の編集手順【基本の流れ】

こんにちは、フルタニです。放送局で番組づくりをしてました。

ビデオカメラで撮影した映像を初めて編集する人がつまづくのが編集ソフトの扱い方です。

編集ソフトは映像と音声といった二つのファイルを編集する機能の他に、色の調整や、編集時の特殊効果づくりや、編集したあと映像ファイルに書き出すなど様々な機能が詰まっているので、最初は何をどうしていいか迷ってしまいます。

初めての人にオススメしたいのが、編集作業の工程を理解すること。手順を先に頭に入れておけば、今自分は何をやっているのか。道しるべを頼りに進むことができます。

今日は、編集ソフトを初めて触る人。とにかく速攻で形にしたい人向けに手順を説明します。

編集ソフトの手順

編集ソフトは有料・無料、パソコン用・スマホ用と様々な商品が出回っています。編集ソフト選びの前提は最終的に何に使う映像にするかを決めること。YouTubeでの公開でよければどのソフトも対応しています。

有料を選ばなくても自分の相性に会う無料ソフトで十分です。[1]私は、取材系の映像制作をするので無料で機能的なソフトDavinch Resolve … Continue reading

撮影した素材を読み込む

撮影したあと、素材はカメラから編集ソフトの入ったパソコンに取り込んで編集の準備に入ります。

ポイントは全て取り込むのではなく、いるものだけを取り込むことです。

編集で使えそうな映像は撮影した時点であるいどわかります。ブレた映像や操作ミスなどは捨てます。記憶する映像を絞ることで軽快な作業ができます。

撮影した素材はパソコンのビュアーソフトを使ってざっと選別します。この工程を「ラッシュ」と読んでいます。ここで重要なのは、撮影ミスなどの使えない素材を取り込まないこと。使える素材はどこに何が記録されているかを一覧表に書き出すことの2点です。

カットの位置をメモにとる

素材のある場所はファイルのラップタイムを目安に一覧表に書き出します。するとファイルごとにタイムと内容、場合によっては映像が使える内容かどうかのメモなどが入ったカルテのようなものが出来上がります。

インタビューは文字に起こす

インタビューが多い映像については、インタビューの音を文字に起こしておくと、編集時に使える音素材を素早く見つけ出すことができます。

一連の作業は映像素材を「部品化」することを意味します。

制作担当者は映像作品が完成するまで頭の中で際限なく組み立てては壊す作業を続けます。部品化することで後々編集作業で組み立てやすくするのが狙いです。

読み込んだ素材は一つのフォルダにまとめる

パソコンに取り込んだ素材は、フォルダにひとまとめにして保管します。このフォルダは素材フォルダとしてまとめておいたほうが管理がしやすくなります。私の場合、このフォルダはビデオと書かれたフォルダに入れます。音楽を使う場合は、YouTybeなどからダウンロードした音楽ファイルを同じ素材フォルダに入れておきます。

プロジェクトファイルに読み込む

ここからは編集ソフトの作業です。編集ソフトは編集中の素材やデータを一括してプロジェクトファイルという名前で管理します。

例えると買い物かごのようなもの。かごの中には映像ファイルや音楽ファイル、編集中のデータがセットにして収まっているイメージです。

素材をタイムラインに並べる

いわゆる編集作業としてイメージされる工程です。編集ソフト内に読み込まれた素材を見ながら使えるカットを切り出して、タイムラインと呼ばれる編集の流れの中に配置していきます。

タイムライン上では上に並べたファイルが下のファイルを隠すような仕組みになっています。アニメーションのセル画。Photoshopのレイヤーのような仕組みです。

タイムラインは左端が映像のスタート、左側がエンディング方面になっています。数十秒の短い映像クリップも、数時間の長編もこのタイムラインで管理ができます。

タイムラインの上半分は映像、下半分は音声に分けられています。複数の映像や音声もタイムラインの数を増やすことで並べることができます。

素材のファイルを適当な長さにカットすると、映像と音声に自動的に切り出されます。編集ソフトでは映像と音声は別々に扱うことができます。タイムライン上には映像、音声とそれぞれ並べますが、ずらしたり一部をカットしたりすることで多彩な編集をすることができます。

音楽を入れる

現場の音に音楽をかぶせたければ、音楽のファイルを音声のラインに乗せます。音は全てのラインの音が重なって再生されるので、不要な音はボリュームを下げるなどして調節します。

放送番組では音楽や効果音は尺が固まった後の作業になりますが、編集ソフトを使って1人で作業する場合はどのタイミングであっても構いません。

動画素材の色修正をする

Davinch Resolve 16では色の調整ができます。放送局の番組づくりではポスプロと呼ばれる最終工程の色補正などで使われる技術です。商業コンテンツというより自主制作コンテンツに近いYouTubeでは映像にこだわる人は使いこなしていますが、つかわなれければならない技術ではありません。

エフェクトをかける

編集ソフトに並べたカットは、カットイン・カットアウトという瞬時に切り替わるつながりになります。このつなぎ目を特殊効果で見せるのがトランジションという効果です。

情報系の動画制作では、具体的な事実をわかりやすく伝えることが求められます。アートな演出にこだわると本質を見失います。

一般的に使われる特殊効果は、カットとカットの間をフェードさせるディゾルブや、後悔してはまずい映像を部分的にぼかすモザイク。画角を調節するトリミングです。

エフェクトは必要性の高いものから順番に習熟していきます。

ナレーションを入れる

放送番組では、映像だけでは伝えきれない情報を補完するためナレーションを使います。個性の強いナレーターを起用することで視聴率アップに繋げる場合もあります。個人制作に近い動画投稿では制作者自身がナレーションもしくは実況を小なう場合があります。

動画投稿でよく使われる手法がジャンプ編集という手法です。これは語り手の喋りを音を中心に編集する手法です。言い間違いなどを間引いていくと人物の表情が編集点でジャンプするような動くことからジャンプ編集と呼ばれます。異様な印象を与えることから放送番組では極力避ける編集手法でしたが、投稿動画が一般的になるにつれ、放送番組でも使われることが増えています。

テロップを入力する

文字テロップの素材は編集ソフトで作る場合と、外部から取り込む場合の二つの方法があります。

文字テロップの作成機能は編集ソフトに内蔵されている場合があります。デザイン的に凝ったタイトルを作りたい場合は、グラフィック系ソフトで制作した画像を取り込みます。

動画を描き出す

編集が終わり、完プロと呼ばれる完成素材が出来上がったら、プロジェクトファイルから動画の形にしてファイル化します。ファイルになって初めて動画ビュアーで視聴できるようになります。

ファイル化にあたっては、動画の画面サイズやファイル形式を決める必要があります。一般的にはYouTubeに準拠してmp4。サイズは1920×1080としておけばもんだてありません。

まとめ

ざっと最短の流れをおさらいしましたが、動画によってはタイトル部分をAfterEffectsを使って見栄えのようものにしたり、パーツとして作った動画を再編集して集合させるものなど様々です。

様々な技法はその都度習熟していくのがいいと思います。

References

1 私は、取材系の映像制作をするので無料で機能的なソフトDavinch Resolve 16を選びました。使ってみて徐々にわかってきましたが、このソフトはコアi5、64ビットWindows10 で1万5千円程度のグラフィックドライバーで動作します。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。