失敗しない 動画撮影法 三か条

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 失敗しない を書きます。

編集も終盤になって煮詰まることがあります。煮詰まる時はだいたい映像が足りないことが原因です。

十分構成を考えて、ロケ先の段取りもしっかり行い、撮り忘れたカットもなかったのにと、悩んでみても後の祭り。

大切なのは編集を考慮して撮影をこころがけることです。

失敗しない 動画撮影法 三か条

撮影するときは、編集のことも考えて常に余裕を持って行動することが大切です。

編集にはある一定の約束事があるので、最低限約束事を守るだけでも貴重なカットを無駄にしないで済みます。

ポイントは三つあります。

  • 複数テイクを撮る
  • カットの前後は余裕を見る
  • 音はしっかり録る

複数テイクを撮る

撮影する際、余裕がある限り同じカットを何回か撮るようにしましょう。

業界用語で「複数テイク」と呼ばれる撮影方法です。

異なる角度から撮る

人物を右側から撮影したら、二回目は左側から撮影します。

なぜ左右から撮影するかというと、編集する際に前後のカットと整合性を撮るためです。

右向きに走っていた人物が、次のカットで左向きに走ると視聴者は混乱してしまいます。

三脚の高い位置から撮影したら、二テイク目はローアングルというのもありです。

異なるサイズで撮る

人物のサイズなどで標準、アップ、引きなどサイズを変えて撮ることです。

インタビューなどでよく使うのは、標準のバストサイズ(胸から上)のサイズで撮影している中で、話が佳境に入ると顔アップで撮影します。

ドキュメンタリー撮影などでは、さらにアップして目だけ、口元だけ撮影するケースもあります。

編集にメリハリをつけるだけでなく、カットに特別な意味をもたせたい時サイズの変化は有効です。

異なる方向にカメラを動かす(パン、ズーム)

人物や風景など右から左にパンしたら、二テイク目は反対の左から右。

ズームインならズームアウトという具合です。

注意したいのは、動き出しと終了点をキッチリさせること。

止めのないカットは編集する時困ります。

運動会などで素人カメラマンが撮影した映像が使えないのはカメラがフラフラ動くこと。

視聴者は何をみていいかわからなくなります。

なぜ複数テイク撮るのかというと、編集が格段にしやすくなるからです。

YouTube動画の普及で最近はあまり気にならなくなりましたが、同じサイズの映像は、ジャンプカットといって見ているとあまり気持ちのいいものではありません。

引いた絵の後にはアップにして詰めた絵を繋ぐとカットにリズムやメリハリがつきます。

複数カットを撮影する意味とは、前後に繋がれるカットの選択肢を増やす役割があるからです。

カットの前後は余裕を見る

せっかちな人ほど陥るのがカットの長さ不足です。

撮影してきたラッシュをみて反省することが多い初歩的なミスに当たります。

録画が始まった瞬間貴重なインタビューが始まったり、カメラが十分静止しないまま動き始めたりすると、編集で使えなくなることがあります。

使えないカットは他の絵をかぶせたり、映像を電子的に加工することで止めたり拡大したりして救います。

ただしこの方法では完パケした映像を見るとギクシャクした違和感が残ります。

撮影する際、「スタート」と声をかけてから五秒後を正味時間の始まりとするなど、撮影クルーで確認することが大切です。

この余白作りはスタートだけではなく、撮影のカット尻についてもおなじです

音はしっかり録る

繰り返し述べているように、音はロケの成否を握ります。

音声スタッフが付いていれば音の収録は彼らに任せ、余裕がでた分を振り分けることで精度の高いロケができるようになります。

本来の素材収録とは別に、音には重要な使い道があります。

それは、現場のメモがわりになることです。

ロケスタートの頭に「誰それさんとのインタビュー」「いつどこでの撮影」などの情報を口頭で撮影データに録音してしまうと、編集段階で情報の共有ができます。

撮影したカットは、撮影と同時に制作担当者が後で間違えないようのメモを取るのが鉄則ですが、音で記録されているとダブルで間違いを防ぐことができます。

撮影技術の腕を上げたい

これまでは、失敗を防ぐためやってはならないことを中心に解説しました。

動画の撮影はデジカメなど静止画の撮影法とは別の技術が必要になります。

それは、動画が時間を相手にするからです。

逆を言えば、動きがしっかり撮れていれば多少の問題は無視できるのです。

証言は撮れたが映像が使い物にならない場合は別の映像をインサートすれば問題ありません。

もっと上達したい人は、プロの撮影法を真似るといいでしょう。

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まとめ

編集室という密室の怖さは一種独特なものがあります。基本的に編集担当とカメラマンとは犬猿の仲。

「誰だ、この使えない絵を撮ったのは」というのが編集担当。

「俺が命をかけて撮影した映像がカットされている。どういう編集をしているのだ」というのがカメラマン。

間に立つ制作担当は批判の矢面に立たされることがあります。

あまりひどい場合は精神を病むこともあるので気をつけましょう。

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