サムネイルのアイキャッチにお悩みの人いませんか。
最強のアイキャッチは人の顔・女性モデルを使いたいもの。
しかし、モデルさんの画像は無料ではありません。
そこで最近よく使うのが、AIが描いた画像です。
実在する人物のようですが、合成されたもの。
とはいえ、パッと見リアルな人物とほとんど見分けがつきませんよね。
この記事では、サムネイルの印象を劇的に変える人物画像をAIに作らせる方法をご紹介します。
サムネイルにお悩みの人は参考にしてください。
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画像生成AIの衝撃
デザインセオリーの鉄板原則に「人は人の顔(目)や表情をまず最初に見る」とあります。
人の顔をサムネイル画像にすると認知度が激変します。
でも、他人の顔は使用に際していろいろな制約があります。
しかし、架空の人物を自分の手で作り出すのならかなり自由に使うことができます。
そこで登場したのがAIによる画像生成技術です。
AI画像とは、AIに描いてほしい画像をテキストで問い合わせると、AIがテキストを読み込んで画像にしてくれるサービスです。
AIによる画像生成は急拡大していますが、よく知られているのが「Stable Diffusion」です。
お試し程度でStable Diffusionを使いたい人にはウェブ上で画像生成ができるサービス「Stable Diffusion Online」も登場しました。
画像生成AIのすごいところは以下の通り
- 高品質な画像を生成する
- 複雑なことを学ばなくてもOK
- 誰でも無料で利用できる
画才に自信がなくてもAIに任せることができればグラビア品質の画像が手に入る時代になったのです。
AIに画像を生成させたいと思ったら、まずはStable Diffusionから始めましょう。
グラビア画像もイラストも、Stable Diffusionで作ることができます。
Stable Diffusionを使いこなす方法はいくつかあります。
ソフトをインストールせずにウェブ上だけで作ることもできます。
手の込んだ画像を作りたければ、自分のPCにソフトをインストールして始める方法もあります。
Stable Diffusionを使わずに、別の画像生成AIを使うこともできます。
サービス名 | 提供先 | 提供方法 | 無料利用 | 課金 |
DALL·E 2 | OpenAi | Web | 初月50枚、以降15枚/月 | 115枚・15ドル |
Midjourney | Midjourney | Discord | 25枚 | 10ドル/月~ |
Stable Diffusion | Stablility AI | Download | 無料 | 無料 |
DreamDtidio | Stablility AI | Web | 500枚 | 5000枚・10ドル |
にじジャーニー | Midjourney・ Spellbrush | Discord | 25枚 | 10ドル/月~ |
NovelAI | Anlatan | Web | ー | 10ドル/月~ |
お絵描き ばりぐっどくん | 西海クリエィティブカンパニー | LINE | 1日3枚無料 | 550円/月 |
AI Picasso | AI Picasso | スマホアプリ | 無制限(広告あり) | 600円/週 |
人の顔を作るだけでも、今や足の踏み場のないようなサービス競争のカオス状態になりました。
ただ、注意してほしいのは画像生成AIにはそれぞれクセがあります。
Stable Diffusionをそのまま使うと、できた画像が外国人の顔ばかりになります。
これだとサムネイルの素材としてはなかなか使いにくいですよね。
そうした人たちの注目を集めるのが、画像生成AIに画像イメージを提供する「モデル」という存在です。
モデルは生成した画像を保管したり、素材やモデルを交換する素材サイトに行くことで手に入れることができます。
ここに、日本人女性のイメージを超リアルに再現したお手本モデルが収録されています。
それが、この記事のタイトルに書いた「CivitAi」です。
そこには欲しかったグラビア品質の人物画像も収録されていて、ダウンロードすることもできます。
お絵描きAIのモデルを配布している「CivitAi」ってなに?
「Civitai(シヴィットエーアイ、シヴィタイ)」は学習モデルの共有サイトのこと。
画像生成AIであるStable Diffusionを利用する上で欠かせない存在として知られています。
学習モデルとはStable Diffusionを覚醒させるブースターのようなものです。
「CivitAi」を説明する前に、画像生成AIのしくみをおさらいします。
Stable Diffusionが作った画像は玉石混交。
自分のイメージどおりの画像を出力するのは正直困難です。
テキストを学習させることで、テキストに書かれたイメージに近いものを生成してくれます。
プロンプト(呪文)とは
AIに「描いてほしい絵の内容を伝えるために書くテキスト」のことを「プロンプト(呪文)」といいます。並び順を変えただけでも回答は変わります。
AIはドラえもんのポケットのようなもので適切な指示を与えさえすれば望み通りのものを生成してくれます。逆を言えば適切な指示が出せるように自分の頭の中を整理し語彙力高める必要があるということです。何も考えずに丸投げするだけではいい答えは返ってきません。いい質問ができるだけの能力が問われます。ChatGPTなどでも使われる用語なので覚えておきましょう。
しかし、思い通りの絵をテキストで指示するのは結構大変。
なにも指示せずにAIに作画を任せっぱなしにすると妙な画像も生成してしまいます。
イメージに近いテキストを思いつく限り用意して、当たりイメージに近い画像が生成されるまでガチャを引きまくるようなものです。
これでは効率が悪いですよね。
そこで登場したのがStable Diffusionなどに適切な指示を与える支援ツールです。
支援ツールの役割は「やりたいことに特化して学習したもの」をAIが理解できるように読み込ませること。
「犬を描け」ではなく、「寝そべってあくびをする柴犬を描け」というようなものです。
AIに「学習モデル」というヒントを与えることで、自分の好みに合わせた画像が作れるようになりました。
ゼロから絵を描き始めるよりも、人物や背景の設定や配色・色調、画角などがあらかじめ用意できれば楽になります。
学習モデルとはテンプレートのようなもの
学習モデルは専門家の間では「LoRA」などの用語で呼ばれています。
「LoRA」とは「追加学習の方法」、あるいは「LoRaによって追加学習したファイル」をいいます。
- 特定のキャラクターや芸能人の顔になるように追加学習させた「キャラLoRa」
- 特定のポーズを追加学習させた「ポーズLoRa」
- 特定の背景を追加学習させた「背景LoRa」
グラビア画像をAIに作らせる際、よく出てくる用語なのでチエックしておきましょう。
あらかじめイメージが決まっていればStable Diffusionの作業は大幅に短縮することができます。
Stable Diffusionのユーザーの中には、画風や背景、キャラクターやポーズなどあらかじめそれっぽく表現できるテンプレートをつくる人たちが出始めました。
AWW(https://aww.tokyo)世界初!バーチャルヒューマンのLoRAファイルを無料配布。
バーチャルヒューマン「Ria」の3Dモデルを使って生成される画像を用いて、画像生成AI「Stable Diffusion」への追加学習を行ったLoRAファイルデータを無料配布
aww-develop/ria_lora · Hugging Face
よくできた学習モデルは無料で他人に見せびらかしたいのが人の常。
クリエイターの中には「苦労して手に入れたものはみんなで共有したほうがいい」という声が出てきました。
そこで学習モデルを保管したり、素材や生成した画像を交換する素材サイトが作られるようになりました。
その一つが「Civitai」です。
学習モデルの保管庫 CivitAi のしくみ
「Civitai」はStable Diffusionを利用する上で欠かせないサービス(モデル共有Webサイト)です。
ここでは「Stable Diffusion」のモデルが多数公開・発信されています。
こうしたサービスはほかにも「Hugging Face」などが知られています。
初心者にわかりやすく説明すると、プレステとDVDのを想像してみてください。
ゲームを遊ぶハードがStable Diffusionです。
CivitAiはゲームソフトを数多く収蔵するWebサイトにあたります。
ユーザーはCivitAiの中にある好みのイメージを選び、データをダウンロードし、そのデータをもとにStable Diffusionで自分好みのイメージをつくって楽しむという流れです。
好きなモデルをダウンロードして、Stable Diffusionを使って好みの画像を作成することができます。
反対に自分が作ったイメージデータをアップロードすることで世界中に拡散もできます。
画像生成AIとテンプレートが自由に使えるようになったことで、プロのクリエイターだけでなく、初心者にも幅広く使われるようになりました。
- AIに任せることでほしい絵を描いてもらえる
- 任せっぱなしでは効率が悪いため、ヒントをまとめた「テンプレート」があると早い
- 有志がつくったテンプレートは共有サービスから利用できる
「グラビアのようなリアルな人物画像が欲しい」「アニメキャラのようなイラストを描きたい」という欲望がAIによって叶えられるようになったのです。
そしてある日、CivitAiが一躍有名になる出来事が起きました。
それが「ChilloutMix」の登場です。
CivitAiをバズらせた「AIグラビア学習モデル ChilloutMix」の登場
ChilloutMixとは学習モデルの一つで、世界でも注目されている学習モデルです。
作者は TASUKU2023さん。TASUKU2023(@TASUKU2023)さん / Twitter
「CivitAi」中にある「専門店」のような存在ですが、サイトのメインコンテンツになっています。
この権利を「CivitAi」が手に入れたことからユーザー数が爆発的に広がり始めました。
「ChillOutMix」の特徴は、アジア系の女性を綺麗に描画することに特化していること。
日本人美少女がリアルに描けることが多くのユーザーの注目を集めました。
おはようございます!
— pirotan@AIART (@pirotan_1024) March 30, 2023
今日もよい1日でありますように😊#aiphotography#AIgravure#AIphoto#stablediffusion#chilloutmix#chilled_re_generic#aiart pic.twitter.com/0VJtQPDRH0
普段はお尻やビキニが中心ですがスチームパンクも好きです。#Chilled_re_generic #Chilloutmix#stablediffusion #AIart #AIイラスト #スチームパンク pic.twitter.com/NYA392SpU4
— 野尻眼鏡店@AIart (@YAseinoSHIRI) March 31, 2023
ChilloutMixのリンクはこちら→https://civitai.com/models/6424/chilloutmix
実写のようなリアルさが特徴です。
さらに動画への応用も始まっています。
ようやく完成!
— ちるあうとガールズ🎀AI art (@chilloutMixGirl) March 31, 2023
リアルな美少女AIと楽しく会話できるアプリを作りました✨
まるで本物の人間とおしゃべりしているかのような感覚です🌟#stableDifusion #ChilloutMix #AIart pic.twitter.com/j8qLSMFEIa
この学習モデルをStable Diffusionで実行することで、自分好みの画像をAIに描かることができます。
AIコスプレイヤーはどのように生成しているのか。Stability AIが開発したオープンソースの画像生成AIに「ChilloutMix」という学習モデルを加えることで、人間らしい緻密な画像を生成してくれます。さらに「KoreanDollLikeness」等のLoRA(追加学習データ)を足すことで、K-POPアイドル風に微調整も可能です。
すごすぎ!StableDiffusion+ChilloutMixでAIコスプレイヤーを作ってみた! | 未経験からWebデザイナーへ!【2023年版】
生成した画像を投稿するサイトも登場。ブームに拍車がかかっていることがわかります。
ChilloutMixのAIイラスト | chichi-pui(ちちぷい)AIイラスト専用の投稿サイト
このサイトでは、イラストの呪文(プロンプト)まで公開されているので、制作する際の参考になります。
突如注目!!アジア系美女をAI生成するモデル BRAV5
「ChilloutMix」には欠点がひとつあります。それは今後バージョンアップの予定がないこと。
なので、次世代のモデルとして注目されているのがアジア系美人が生成できるモデル「BRAV5」です。
その特徴と導入方法は別記事にまとめました。
Chilled REMIX
4/19に公開されたばかりのモデルです。
https://huggingface.co/sazyou-roukaku…
作者は鎖城郎郭さん。
新モデル『chilled_remix』アップしました。
— 鎖城郎郭@AI錬成画師 (@sazyou_roukaku) April 18, 2023
chilled_remix_v1vaeがメイン。chilled_remixb_v1vaeは階層マージで肌質入れ替えたら容量が半減したから、一応入れてます。マージ素材にさせて貰った『real-max-v3.4』も良モデルなのでオススメです。https://t.co/y0qhJX7clH pic.twitter.com/ILoXaSqsNj
生成した画像の販売やモデル自体の改変・販売も可能というかなり自由な作りになっています。
CivitAiからグラビア画像を手に入れる際の注意点
「CivitAi」は学習モデルの保管や交換を目的とした、モデル共有が本来目的です。
ですが、表示されている画像はダウンロードすることができます。
画像上で右クリックすることで保存ができます。
モデルの詳細の下にある図の箇所をクリックして「This model permits users to(このモデルがユーザーに許可すること)」から確認してください。
AIが生成した画像のライセンスについてはグレーといった状態です。
取り扱いに注意は必要ですが、画像は人により操作されたAIが作ったものであるため著作物にはあたりません。
モデルは実在の人物ではないことから肖像権もありません。
とはいえ、グレーゾーンはボーナスタイムなので、いつか終わりがやってきます。
【法律の専門家の意見】
— ちるあうとガールズ🎀AI art (@chilloutMixGirl) April 5, 2023
以下の場合にはそれぞれAIの生成画像に著作権が発生すると思われる
・詳細で長い呪文での画像生成
・呪文の長さや要素で試行錯誤して画像生成
・複数画像生成して好みの画像をピックアップ
・AI生成画像に創作的加工を実施
こんなのAI術師ならみんなやってる話ですよね👍 https://t.co/kccDlVO98b
このほかにもモデルは続々登場しています。
今人気のモデル一覧は別記事にまとめました。
CivitAiのアカウントの作り方
Civitaiのアカウント取得は簡単です。
アカウントを取得することで「ChilloutMix(チルアウトミックス)」の機能も含めて利用することができます。
Civitaiにアクセスします。
右上の「sign in 」をクリックします。
すると認証に使える選択肢が表示されます。
「Discord」「Github」「Google」「Reddit」などのアカウントに紐づけて登録するか「メールアドレスで登録」するかを選択できます。
「By using this site you agree to tha terms of service」にチェックを入れて「Submit」をクリックしたらアカウント作成完了です。
- 自分が作成したモデルをアップロードできる。
- 自分がいいねを付けたコンテンツを後から見返せる。
- 色んな人の質問を見れたり質問したりできる(ベータ版)
- コミュニティに参加できる。
CivitAiアカウントを取得することですべてのコンテンツが閲覧できるようになります。
CivitAiの画像検索方法
収録されているコンテンツは膨大なので、検索窓を使って絞り込みます。
検索は「anime」など英語で行います。
選択した画像は右クリックからダウンロードすることができます。
safetensors形式のファイルは画面右上の「Download」をクリックすることでダウンロードできます。
個々の利用条件はThis model permits users to(このモデルがユーザーに許可すること)を確認してください。
AIモデルのsafetensors形式とは何者か?ckptと比較しつつ解説する | 経済的生活日誌
Stable Diffusionで作画する方法
Stable Diffusionを使って画像生成するには、Google Colaborator(Colab)を使う方法が一般的です。
Google Colaboratorは機械学習、データ分析用のツールで基本無料で使えます。
画像生成のやり方も、自分のPCにインストールして使う方法や直接WEB上から生成する方法があります。
初心者に使いやすいのは直接WEB上で生成する方法です。
自分のPCから生成する方法は容量を気にせずに使えること、グラフィックボードの性能次第で作業が早くなることなどがあげられます。
【Stable Diffusion】ChilloutMixの利用方法 | ジコログ
チュートリアル動画
ここまで、CivitAiとStable Diffusionを組み合わせることでリアルな人物画像をつくることを解説しました。
Stable Diffusion以外にも画像を生成するサービスが続々登場しています。
イラストに強い画像生成AIをご紹介します。
かわいいキャラクターを描くAI画像サービス
リアルな人物素材ではなく、かわいいキャラクターをAIに描いてほしい場合があります。
お勧めは「画像生成AIにじジャーニー」です。
日本人好みのキャラクターを描くのはベースとなるデータの質や量、描かせ方に関する知見が詰まった専門サービスを選ぶのが一番です。
画像生成AIにじジャーニー(nijijourney)は画像生成AI、Midjourneyを土台にして作られた画像生成AIです。
この特徴は「少女、ネコ耳、ファンタジー、かわいい、高品質、花園」などのテキストを日本語で入力すると1分ほどで本格的な画像サンプルが出来上がります。
サンプルの数は四つ。ユーザーはこの中からイメージに合った画像を選択することができます。
特徴は、アニメ系の絵柄に特化していること。
1日に無料で生成できる回数は25回。
大量に生成する場合は有料サブスクリプションの加入が必要ですが、利用者は増え続けています。
別のAIにあたりますが、プロンプトの書き方は以下の記事が参考になります。
【初心者向け】Stable Diffusionのプロンプトガイド!!!
まとめ
自分のイメージ通りの画像を手に入れたい
そんな人はAIを使って画像が作れる時代です。
画像生成AIや配布サイトを活用することで
イラストが上手に書けなくても、写真が上手に撮れなくても素敵な画像を作れるようになります。
画像を作る手間がかなり削減できます。
AIをクリエイターに例えるなら、自分は編集者としてクリエイターに適切な指示ができるようになればいいのです。
AI生成画像を使い倒しながら仕組みを学びましょう。
CivitAiに関するよくある質問
- CivitAiの情報収集場所
- CIVITAIのdiscordサーバー
CIVITAIのTwitter公式アカウント
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 CivitAi を書きます。