失敗しない 照明術

三点照明
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 照明術 を書きます。

一人で動画撮影をしていてきになるのは撮影現場の明るさです。

特に人物を撮影する際現場が暗すぎると人物の印象まで影響が出てしまいそうです。

最近のカメラは性能がいいのでかなり厳しい現場でも失敗することは少なくなりました。

しかし、照明のプロから教わったコツを踏まえれば、撮れた素材が数ランクアップします。

プロが基本とする三点照明法をご紹介します。

基本の照明とは

三点照明とは、三つの角度から被写体に照明を当てる方法です。

「メインライト(キーライト)」「メインライトの影を補うライト(フィルライト・抑え)」「輪郭出すためのライト(バックライト)」という基本の照明をいいます。

プロの現場では、照明を三灯用意します。

うち二灯は三脚付きで据え置き、一灯はカメラ横に置いて調整します。

照明機材がなくても、被写体に対してこの三点から光が当たるようにすれば照明効果が得られるので知っておいて損はしません。

[照明] 分解して考えるインタビュー撮影する時の照明について | Vook(ヴック)

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三点照明の基本 照明位置

ライティングとは被写体にただ光を当てる、明るく照らすということではありません。

演出上被写体の印象を変えたりシーンの雰囲気を表現したりするのがライティングの役割です

被写体に対して照明を置く位置は五つあります。

  • センターライト
  • プレーンライト
  • サイドライト
  • リムライト
  • バックライト

なお、インタビューなどの撮影の際、少ない照明機材ですませたい場合はリングライトを使う方法もあります。

リングライトは万遍なく光があたるので、表情のぎらつきを抑えることができます。

唯一の欠点は瞳にリングライトの輪が映り込むこと。

瞳の映り込みが気になる場合は避けましょう。

センターライト

カメラ側から被写体の正面に当てる光をいいます。

ニュース取材でよく見るカメラヘッドに取り付けられたライトなどがセンターライトに当たります。

カメラ目線と同じ角度で被写体に光が当たることから陰影が消え、べたっとした平坦な感じの映像になります。

プレーンライト

被写体からみて全面45度の方向から当たる光です。

斜めから光が当たるので影ができ立体感が生まれます。

サイドライト

被写体から見て真横方向から当たる光です。

横から光が当たるので被写体の形状がはっきりする映像になります。

リムライト

被写体の斜め後方45度から当たる光です。

斜め後ろから光が当たるので半逆光の光となり、立体感のある映像になります。

特に空気中に霧や煙があるとその部分に光が当たり印象のある映像になります。

バックライト

被写体の真後ろから当たる光です。

通常カメラの死角になる位置、例えば人物の影や視野から見切れた位置に仕込みます。

光が被写体の輪郭線に当たって光ることから被写体の形状が際立つ効果があります。

三点照明とは

少人数のロケクルーや、撮影現場に十分な機材が用意できない場合など、最小限の機材で照明を施さなければならない場合があります。

その場合優先順位となる照明法が三点照明です。

メインとなるのはカメラ横に置いたライトです。

ライトは被写体の斜め前方にキーライトとして配置します。

この一灯だけだと被写体に強い影が発生するので、印象がよくありません。

そのためその暗くなった陰部分の光量を持ち上げるためもう一つの光源を置き影の印象を和らげます。

前方二箇所から光を当てると、被写体と背景との境目が消えてしまうことがあります。

全体に立体感が失われ見た目にもよくありません。

そのため被写体の背後から光を当て輪郭を照らす光源を配置することで背景と被写体を分離して、被写体に立体感を生み出します。

まとめ

三点照明は商品の撮影( ブツ撮り )などによく使われるライティングの手法です。

光をコントロールして美しく撮影するためには、ライティングにこだわることも大切です。

撮影時の光の調節に悩まれている方はぜひご参考ください。