
一口に動画制作と言っても様々です。
ネタ系もあれば尖った映像、エフェクト重視の映像もあります。上を見上げれば頂上は雲の上。
テレビのつくりとは異次元の世界です。
地味な路線でポジションを狙うにはどうしたらいいのでしょう。
狙いはニュース広報の分野です。
この分野は手がける人が少ないので考え方によってはまだまだ余地が残っていそうです。
目次
インタビュー動画 の作り方
地域のイベントを紹介するこの動画は依頼を受けて制作しました。[1] … Continue reading視聴回数に頼らないYouTubeの活用法の一つにYouTubeを自分のポートフォリオつまり作品サンプルとして使う手があります。
これだと自分にタレント性がなくても自分自身を商品化できるかもしれません。
話が脱線しました。インタビューに戻ります。
与えられたテーマは、ある商業施設が50周年を記念して過去の写真を展示するという催しを動画にすること。
しかし展示の様子をそのまま撮影しただけでは、インスタ動画でも1分持たないのは明白です。
ネタに磨きをかけるにはどうしたらいいか。今回はインタビューを考えます。
困ったら狙いをずらすことです
結論から言います。写真展そのものの紹介ではなく、写真展の企画づくりの紹介に視点をずらしました。
写真展を撮っても写真の説明にはコメントなどの手間がかかるし、静止画を続けて見させられても飽きてしまう人が多いからです。
企画にはその企画を考えた黒子役の人物が必ずいます。
その人物を掘り下げることができれば動画は作れるはずと、すぐに路線を変更。企画の趣旨を発注者に伝えて了解をいただきました。
人物インタビューの秘訣
Embed from Getty Images人物に焦点を当てるとメリットがあります。それは何かというと次の点になります。
- 動きが撮れる
- 情報が得られる
- 物語が作れる
動きが撮れる
Embed from Getty Imagesインタビューを軸にした動画を撮れば喋っている時間分の尺は稼げる。
大体の人はそう思いますが、それが全てではありません。目的のある人は目的に向けて動きます。
その動きの部分が実は動画の尺になります。
例えば動画の中で写真を持ってきてもらうシーンや屋上に案内してもらうシーンなどがそれです。
視聴者は基本、人に興味があります。さらに人が動く映像には興味や臨場感を覚えます。
人が動くシーンをどう撮るか。視聴者を飽きさせないためのポイントの一つです。
情報が得られる
人には生の情報が詰まっています。
質問によっては思わず耳を傾けてしまうような深い話が聞けるのは人しかいません。
深い話とは 初めて聞くような話だったりその人ならではの着眼点や考え方だったりします。
例えばこの動画の中では、50年前創業者たちが手がけた緑化というエピソード。デパートの壁面に作られたドライブシアターの話などがそれに当たります。
こうしたシーンは撮影中に突然撮れることがよくあります。
誰も聞いたことがない話は一瞬現れて消えます。それを逃さず撮れるのもインタビューの魅力です。
物語が作れる
インタビューの最大のメリットは物語が作れることです。
ここでは動機、狙い、行動、抱負など一連の行動をさします。これをまとめるとさらに三つの要素になります。
インタビューで聞くことは3つあります。①動機②挫折、もしくは願い③抱負。人の心に届くのは、インタビューされる人のエモーショナルな一言です。それは現場にいる取材者だけが見ることが許された真実の姿。コピペにはない価値があります。
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) April 30, 2019
ポイントはエモさです。
人間は人間が好きなのです。
物の判別は数フレーム見ただけでできるのに、人間の判別はなかなか見極めることができない所に人間の面白さがあります。
企画が離陸してから着地するまでの人物の行動や心の動きに寄り添うことで、視聴者は親や臨場感を感じることができます。
まとめ
誰に何を聞くか。それがしっかり固まっていれば、被写体が動かない素材でも、まとまった映像作品にできます。
リポート系の動画づくりでテーマ設定に困ったら、軸足を人に移し掘り下げると面白い発見がきっと見つかります。
動画づくりは習慣化することでスキルアップできます。
References
↑1 | 今回は2時間取材したものを速攻で編集してアップしました。
速攻といっても編集には12時間かかりました。 まだまだ勉強が足りないことを痛感しています |
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