おすすめ映像編集ソフトをまとめてみた

こんにちは、フルタニです。放送局で番組制作をしていました。

たまに聞かれるのが編集ソフトのことです。「何使ってますか」と聞かれます。

Davinch Resolveです。理由は無料だから。現在の仕事先ではAdobeのPremiere(プレミア)を使っています。[1]理由はAdobeCCが使えるから。本業ではIllustratorやPhotoshopを使うので、セットで付いてるpremiereを触ることが多いのです。ちなみに放送局が導入している編集ソフトはappleのFinal Cut Proです。放送局で使う機材は基本報道に最適化されています。編集ソフトも同じです。誰でも、早く使えて故障知らずというのが優先されます。

編集の目的を決め、用途に合ったものを選ぶ

編集ソフトを選ぶ前に、そもそもなんのために編集するのか考えてみましょう。答えは多分この四つの目的です。

  • 映像を短くするため
  • 印象を強めるため
  • 物語を表現するため
  • メッセージを伝えるため

現実を撮影した映像には余分な間や雑多な情報が紛れています。ニュース番組では数分の時間内で様々な話題を伝えなくてはなりません。いらない部分を切り捨てることで情報を整理するのが編集の役割です。

コマーシャル映像では、特定の商品を効果的に宣伝しなくてはなりません。視覚や演出などありとあらゆる手段を使って消費者の関心を引くために編集が使われます。

編集ソフトは数多く出回っていて操作方法もそれぞれ違います。映像制作を目指す人は、自分が使いやすいツールを選ぶことが大切だと思います。

使いやすいソフトが一番

異なる映像が乱立していた頃は、異なる記録方式の映像を編集できることが編集ソフトを選ぶ際の基準でした。

しかし今互換性の問題はかなり解決されました。画質などの課題も、GOProのような民生用ビデオカメラでも放送用の素材として使えるようになった現在、あまり問題にされなくなりました。

編集ソフトは正直使いやすさが一番です。酷使しても壊れないシンプルなものがいいです。放送番組は情報を伝えることが目的で、コマーシャルビデオのような凝った作りはほとんどしません。カットをまっすぐ繋ぐだけ。

動画制作迷ったら、選ぶべきフォーマットはYouTubeが最適解です

記事にもまとめましたが、だいたいYouTube画質が編集できれば合格点です。

編集ソフトリスト

編集ソフトには大きく二つの流れがあります。一般向けとプロ向けです。一般向けは家電量販店などで売っているパッケージソフトが代表です。一般向けの編集ソフトの特徴は操作画面がシンプルであること。あらかじめ決まったひな形がテンプレートとして用意されていることです。

プロ用は、簡単画面というサービスはありません。必要な操作手順は編集画面にむき出しで表示されています。そのため初心者は使いこなすためにある程度学習しなくてはなりません。

無料の動画作成・編集ソフト

無料ソフトは開発者の思い入れが強いソフトです。そのため基本的な編集はできますが、自分がほしい機能が実装されていないことがあります。

また、インストール方法や使い勝手についても初心者にはわかりにくい部分もあります。サポートが必要と感じたら、開発元にヘルプが求められる一般向けの有料ソフトを使ったほうが良いでしょう。

Davinch Resolve

ブラックマジックデザインが開発・販売しているポストプロダクション用ソフトウェア。動画の編集とカラーコレクション等を行うことができます。カラーコレクション機能はもともとda Vinci Systems社によって開発されたものです。カラーコレクションシステムの老舗として知られている同社の経営危機を知りシステムの保護を目的に吸収したと言われています。

AviUtl

http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/ (公式サイト)

無料の動画作成・編集ソフトです。プラグインというオプションが豊富で、必要に応じて組み合わせることで機能を拡張することができます。いちいちプラグインをインストールする手間はあるため勉強が必要です。

Virtual Dub Mod

http://virtualdubmod.sourceforge.net/ (公式サイト)
http://tnetsixenon.xrea.jp/rnote/localization/ (日本語化パッチサイト)

AVIに強い海外製の動画作成・編集ソフトです。英語ですが日本語化パッチでソフト本体のみを日本語化することができます。全て日本語化されていません。

動画ファイル形式として、AVI / MKV / OGMが出力することが出来ます。

Windowsムービーメーカー【廃止】

マイクロソフトが提供してきたサポート。2018年3月28日ダウンロード提供は終了されました。ネット上にはムービー メーカーの無料ダウンロードを提供する Web サイトの案内が数多く掲載されていますが、正規品は提供されていません。うっかりサイトを信用するとマルウェア、ウイルスなどをつかまされ被害を受ける危険があるので手を出さないことが懸命です。

Avidemux

https://ja.osdn.net/projects/avidemux/ (公式サイト)

Avidemuxは多くの形式に対応したオープンソースの動画作成・編集ソフトです。機能は多くはないものの、最低限必要なカット機能やフィルタ機能などは揃っており、十分に使えるソフトです。また、出力できる動画形式が豊富なのも特徴です。

UniteMovie

http://red.sakura.ne.jp/~anonymouse/ (公式サイト)

UniteMovieは、AnonyMouseの部屋がリリースしている無料の動画作成・編集ソフトで、動画編集における動画データの連結作業に特化しています。連結できるファイルは基本的に形式が同じファイル同士で、なおかつ画面サイズやビットレートが同じものに限られます。MPEGやAVIなど様々な形式の動画ファイルを読み込むことが可能で、操作もドラッグ&ドロップと手軽で使いやすいのが特長です。

またmp3やwmaといった、音声ファイルの連結にも利用できます。

なにより一番の特長は、再エンコードがないため無劣化かつ高速で動画ファイルを編集できることです。データの大きい動画ファイルはアップロードの際に分割されることが少なくないことから、動画編集作業では便利なソフトといえるでしょう。
ただし動画ファイルの連結のためのソフトなので、その他の動画編集作業には別のソフトを用意する必要があります。

Microsoft Hyperlapse Pro

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=52379 (公式サイト)

Microsoft Hyperlapse Proはマイクロソフト社が無料で提供している動画作成・編集ソフトで、タイムラプス動画を制作できるのが特徴です。

タイムラプス動画とは、1秒あたりの動画のコマ数を少なくすることで、独特の世界観を演出したものです。
既存の動画ファイルを、コマ落としや手振れ補正などを加えて、タイムラプス動画に編集します。性能もよく、操作はわかりやすく手軽でありながら、タイムラプス動画の制作でありがちなカクつきのない滑らかな映像を作ることができます。

難点としては、制作した動画の右下に「Microsoft Hyperlapse Pro」というウォーターマーク(透かし文字)が入ってしまうこと、最後に「CREATED WITH Microsoft Hyperlapse Pro」の画面が表示されることがあげられるでしょう。

Free Video Editor

Free Video EditorはDVDVideoSoftがリリースしている動画作成・編集ソフトで、カットによる編集作業に特化したソフトです。
動画の不要なシーンをコマとしてカットし削除する編集はもちろん、特定のシーンを切り出すことも可能です。
他に編集した動画をmp3などの音声ファイルで作成することもできます。

mkv、mp4など様々な形式の動画ファイルを扱える点、操作パネルがわかりやすいアイコンを使用した使い勝手のいいもので、プレビュー画面で確認しながら直感的に作業を進められる点がメリットとしてあげられます。

難点としては、バージョン「1.4.15」からの無料版では無劣化の切り出しができなくなったことです。「1.4.13」以前のバージョンでは可能ですが、最新版では無劣化の切り出しを行うために有料のプレミアム登録が必要になります。

iPhoto

iPhotoはMacやiPhoneに最初からインストールされているアプリで、
デジタルカメラで撮影した画像を取り込み、アルバムに整理することができます。現在は、OS X Yosemite v10.10.3以降ではPhotosというアプリになりました。

Photosはアルバムとしての機能が強いアプリで、「モーメント」「コレクション」「年別」といった分類でたくさんの写真や動画を整理することができます。もちろん自分だけのアルバムを作成することもできます。

動画作成・編集ソフトとしての機能も搭載されています。
明るさを変える露出補正、鮮やかさである明度彩度の調節といった色味に関する機能の他、不要なシーンだけをカットして編集するトリミング機能もあります。

しかしあくまでもアルバムとしての機能がメインのため、写真加工はともかく、動画編集や動画作成には不向きと言えるかもしれません。

iMovie

http://www.apple.com/jp/imovie/ (公式サイト)

iMovieはMacやiPhoneで使うことができる、Apple社が無料で提供する動画作成・編集ソフトです。
WindowsなどApple以外の製品で使用できないというデメリットはありますが、非常に機能が充実しています。

動画をカットしたりつなぎ合わせたりという編集はもちろん、音声や写真、文字を挿入することも可能です。
また商用利用可の音楽や効果音、写真の雰囲気を変えられる様々なフィルタ機能などが最初から用意されているため、初心者でもプロが作ったような動画作成を行えます。

また、操作がシンプルな点も魅力です。
Macと同じくドラッグ&ドロップを使用した操作で映像の並べ替えや音楽など素材の挿入が行えるため、直感的に編集作業を進めることができます。

動画編集に必要な機能、役立つ機能を豊富に持ちながら、わかりやすい設計で簡単に操作できる手軽さも備えているので、Macユーザーでこれから動画作成・編集を始めるという人には最もおすすめなソフトです。

有料の動画作成・編集ソフト

Final Cut Pro

apple社がMac専用に販売している映像編集ソフト。MacではAdobeのPremiereも利用できるが、リソースを余分に使うため重くなりがち。その点Final Cut ProはMacに最適化されているため軽快に動く。

Filmora

https://filmora.wondershare.jp/video-editor

Filmoraは動画編集・作成が手軽にできるソフトです。予め用意された動画やフィルタなどを編集して自分の動画の演出に使うことができます。

無料の試用版もあるので、まず使い勝手を試してみるのが良いでしょう。無料試用版では、動画の上に透かしが入るため、そのまま使うのは難しいです。使い勝手が良かったら製品版を購入しましょう。

Adobe After Effects

http://www.adobe.com/jp/products/aftereffects.html

Adobe社ではクリエィター向けにソフトをまとめ売りするセットをが出しています。「After Effects」は、動画制作を担当する動画編集ソフトです。タイトルやアニメーションを作ることができます。

編集ソフト一覧をまとめたサイトは沢山あります。一般の方が参考になるのはこのサイトです。

【プロが教える】動画編集ソフトおすすめ用途別ランキング!WindowsからMacまで完全網羅 | モブスタ

まとめ

きらびやかな映像を編集で持たせることができるのは数分が限度ですが、観客が席を立てなくなるほど長時間に渡って引きつけ続けるためにはストーリーテリングが不可欠です。

戦時中に数多く制作されたプロパガンダ映画に代表されるように、喜怒哀楽に直接訴えかける映像は、人間の考え方に強い影響を与えます。編集は作り手のメッセージを効果的に伝える表現手法なのです。

References

1 理由はAdobeCCが使えるから。本業ではIllustratorやPhotoshopを使うので、セットで付いてるpremiereを触ることが多いのです。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。