前回「作る編」で、AIを駆使すれば誰でもMVが作れるよ!って話をしました。今回は、その作ったMVをどうやって「お金」に変えるか?というお話です。
ここが多くの人にとって「最大の壁」なんですよね。
なぜかというと、普通は「音楽で稼ぐ=作曲した人だけの特権」って思われがちだから。でも、これ、もう違うんです。MVを作ったあなたにも、ちゃんと収益が入る仕組みが整っちゃってるんです。
僕も最初に知ったときは「えっ、マジで?」って声出ましたから。
作曲できない人でも MV で収益を得る方法
AIで作曲した楽曲を音楽配信するサービスがあります。それがTuneCore。
TuneCoreは、アーティストが自分の楽曲を簡単に世界中のプラットフォームへ配信できるサービスです。
MVを作ったあなたにも、ちゃんと収益が入る仕組みがTuneCoreです。
Tune Coreを使えば、複数の音楽配信ストアに一括で配信できるので、個人でも簡単に世界中に楽曲を届けることができます。
1. まず全体像を知っておこう
収益化の仕組みって、ざっくり言うとこうです。
- 曲がYouTubeやSpotifyで再生される
- その再生数に応じて広告料や利用料が発生する
- それを管理しているのが「TuneCore」みたいな配信サービス
- 本来は作曲者にだけ入る収益を、MV制作者とも分けられる仕組みがある
つまり、今までは「映像を作ってもタダ働き」だったのが、ちゃんと分け前をもらえる時代になったんですよ。これが大きい。
2. 実際の手順をステップごとに解説!
Step 1: TuneCoreにアカウントを作る
まずはアカウント。これはシンプル。
公式音楽配信を始めよう|TuneCore Japanから登録を行います。
- メールアドレス
- 名前
- 銀行口座情報
これを入力すればOKです。
で、ここでポイントが一つ。
日本版TuneCoreと海外版(USやChina)があります。基本は日本版で大丈夫ですが、英語や海外展開に強い人はUSもありです。登録自体は10分で終わります。
Step 2: 楽曲を配信に登録する
MVに使う曲を配信できる状態にします。
パターンは2つ。
- 自分でAI作曲した曲を登録(SunoやChatGPTで作詞したものなど)
- 既に登録されている曲を使う(この場合は作曲者の合意が必須)
初心者がやりやすいのは①。AIで作ったオリジナル曲なら、誰にも気を使わず登録できます。配信費用はシングルで年間1,410円くらい。CDをプレスすること考えたら激安です。
Step 3: 収益分配を設定する(超重要)
ここが最大のキモ!
TuneCoreには「収益分配」という神機能があって、アーティストと映像クリエイターで「何%ずつ分けるか」を設定できます。
例えば、あなたがMVを作った場合:
- 作曲者:70%
- あなた(MV制作者):30%
みたいに設定できちゃうんです。これを「TuneCore Creators」って呼んでます。自分がAIに作曲と動画編集〜投稿を全部やるなら総取りできます。
今までの常識だと「MVの収益はゼロ」だったのに、ちゃんと取り分がある。これが革命的なんですよ。
Step 4: YouTubeにMVをアップする
ここでいよいよMVの出番。
アップロード時に大事なのは:
- タイトルに「曲名 + アーティスト名 + MV」
- 説明欄に「楽曲配信URL」や「TuneCore経由で配信中」などを記載
- タグに「official music video」「ai music」「アーティスト名」
これを丁寧にやると、検索にも引っかかりやすいです。
そしてアップした瞬間、YouTubeの「コンテンツID」が発動して、楽曲が自動認識されます。再生されるたびに広告収益が積み上がり、その一部があなたの口座に入ってくる。
Step 5: 再生数を伸ばす工夫
MVを作ってアップするだけじゃ、なかなか再生数は伸びません。
動画投稿と同じで、単価は驚くほど高くありません。再生数を稼がないことには収益は雀の涙。正直、ここが一番しんどいですw。
そこで再生数を伸ばすための”プロモーション活動”を行います。定番の作業は次の三つ。
- ショート動画に切り抜く MVのサビだけ切り取ってショートに投稿。これが爆発すると本編に流入してきます。
- サムネイルを工夫する 例えば「少女がマスクを外す瞬間」みたいな強い絵をサムネに。人は一瞬で判断するので、サムネが命です。
- SNSでの拡散 X(旧Twitter)やTikTokに短く載せる。ハッシュタグは「#新曲」「#AIMusic」など。
これをコツコツ積み上げるます。勘のいい人ならわかると思いますが、SNS投稿のセオリーと同じです。PDCAを回していくと、ある日突然ドカンと伸びます。
3. 収益の目安をリアルに出してみる
気になるお金の話。あくまで目安ですが:
- YouTube:1万再生で1,000〜3,000円
- Spotify:1万再生で約4,000円
- Apple Music:Spotifyと同程度
例えば1本のMVが10万再生されたら?
YouTubeだけで1〜3万円、SpotifyとApple Music合わせて8,000円くらい。合計でざっくり4万円という机上の計算になります。
では実際に初心者はどれくらい稼げるのでしょう。あるブロガーさんの記録を見てみましょう。
収益推移(2024年10月~2025年2月)
100回再生で213円でした。
コスト(1曲作るのに使ったサービス)
・Suno Pro Plan:月額約1,565円(為替による変動あり)。
・Canva Pro:月額約1,180円(楽曲ジャケット作成。ブログ用デザインなどにも使用)。
・TuneCore登録費用:今回は無料キャンペーンで登録(通常1曲あたり1,551円/年)。
現状、収益はコストにまったく見合っていない結果となりました。かなしいぞ。「登録すれば簡単に稼げる」という甘い夢ではなく、現実を見据えた努力と工夫が必要。
【TuneCore収益公開】無名が音楽配信して5ヶ月!最新の収益とプロモーション戦略(2025年3月) – 雨のちくらげ | 好奇心と共に生きる雑記ブログ
まとまった収益にするには、1本だけじゃなく、5本、10本と増やすこと。これでようやく毎月の副収入としてかなり現実的な金額になります。
ここまで「作ったMVをどうやって収益化するか」を全力で解説してきました。
もちろん「いいことづくめ」ではありません。
4. 注意点(ここ大事!)
注意すべき点も正直に書きます。
- 著作権問題:他人の曲を勝手に使うのはNG。必ず権利者の許可が必要。
- AI楽曲の規約:Sunoなどは「商用利用可」ですが、規約変更の可能性あり。必ず最新ルールをチェックしてください。
- 再生数が伸びない現実:最初の5本くらいは再生数ゼロ〜数百再生が普通。そこで心が折れないこと。
ここをちゃんと理解した上で続けるのがポイントです。
5.ちょっと待って!税金のことも忘れずに
もう一つ注意すべき点があります。
実際にお金が入ってくると必ずついて回るのが 税金 の話です。ここをスルーすると後で面倒なことになるので、最後に「よくある質問(FAQ)」という形でサクッとまとめておきます。
よくある質問:音楽配信や動画制作で収益が出たときの税金まわり
Q1. 副業でTuneCoreやYouTubeから収益を得たら確定申告が必要ですか?
はい、必要になる場合があります。
会社員の方でも 副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。アルバイトやフリーランスの方は、基本的に収入に関わらず申告が必要なケースが多いです。
Q2. 海外のサービス(TuneCore、YouTube、Spotifyなど)からの収入って、日本の税金にどう影響しますか?
海外から振り込まれても、日本に住んでいる以上は「日本の所得税」がかかります。
ただし、海外からの収入には 消費税がかからないケースが多い ので、そこは国内仕事との大きな違いですね。
Q3. インボイス制度(適格請求書発行事業者登録)は必要ですか?
海外サービスからの収入に関しては、インボイス制度は直接関係しません。
ただし、国内クライアント(企業からの映像制作受注など)が増えてきた場合は、インボイス登録していないと「消費税分を請求できない」ことがあります。将来本格的に事業化するなら検討しておくのが安心です。
Q4. 副業の収入は「雑所得」ですか?「事業所得」ですか?
- 趣味に近いレベル(年に数万円程度、継続性が薄い)なら「雑所得」として扱われるケースが多いです。
- 継続的に活動し、経費もかけている場合(PCやソフト代を経費にするなど)は「事業所得」として申告したほうが有利なこともあります。
Q5. どんな経費が認められますか?
- PC、モニター、オーディオインターフェースなどの機材
- Adobe、DaVinci Resolve、TuneCoreなどのサブスク料金
- BGM制作や動画編集のために購入した素材(フォント、SEなど)
- ネット通信費の一部
「収益活動に必要だった」と説明できるなら経費として計上できます。
Q6. 税金の処理がよく分からないのですが、どうしたらいいですか?
初心者はまず freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使うのがおすすめです。副業レベルの確定申告でもかなりラクになります。
本格的に稼げるようになったら、税理士さんに相談するのがいちばん安心です。
まとめ:MVで稼ぐ未来は誰にでも開かれている
僕自身、まさか「作曲できないのにMVでお金が入る時代」が来るなんて想像してませんでした。
でも今は、本当に誰でもできます。AIとTuneCoreの組み合わせが、それを可能にしてくれたんです。
大事なのは、最初の一歩を踏み出すこと。
「どうせ自分には無理だろう」って思ってたら、ずっと無理なまま。でも、試しに1曲、1本MVを作ってアップしてみる。それだけで景色が変わります。
収益が100円でもいいんです。ゼロからお金が発生する瞬間って、めちゃくちゃ感動しますよ。僕も最初の100円で飛び跳ねましたからw。
だから、もし今ちょっとでもワクワクしたなら、ぜひ挑戦してみてください。
あなたが作るMVを、世界の誰かが待っています。
付録 MV動画 の作り方ガイド
ここでは、一般的に使用される「After Effects」や「Premiere Pro」を使って文字が踊るMVを作成する手順を紹介します。
必要なツール
初心者でも使いやすいツールも多くあります。例えば、CanvaやDaVinci Resolveなどでも十分に作成可能です。
After Effects
After Effectsは、特に「文字アニメーション」を得意とするソフトです。モーショングラフィックスを使って、文字を音楽に合わせて動かすことができます。
Canva(初心者向け)
Canvaは、簡単にアニメーション付きのテキストや動画を作成できるツールです。高度な機能は限られていますが、シンプルで直感的に使えるため、初心者には最適です。
文字が踊るMVの基本構成
音楽に合わせたテンポの設定
文字が踊るMVを作成する際、音楽のテンポに合わせて文字の動きを設定することが最も重要です。曲のビートに合わせて文字をリズムよく動かすことで、より一体感が生まれます。
• 音楽の分析:最初に、音楽のビートやテンポを理解するために曲を分析しましょう。曲のテンポに合わせて、文字を動かすタイミングを決めます。
• タイムラインの設定:動画編集ソフトで音楽をタイムラインに入れ、必要に応じて音楽のビートを目安に文字の動きを決めます。
文字のアニメーションを作成
文字を動かすためには、いくつかの方法があります。ここでは、基本的なアニメーション手法を紹介します。
• 位置のアニメーション:
文字を上下左右に動かすことで、音楽に合わせた「踊り」のような効果を生み出せます。例えば、ビートに合わせて文字が「跳ねる」ように動かすと、リズム感が強調されます。
• スケール(拡大縮小)のアニメーション:
文字が音楽に合わせて拡大縮小するエフェクトは、ダイナミックな印象を与えます。例えば、サビの部分で文字が急に大きくなるなど、視覚的にインパクトを与える効果があります。
• 回転のアニメーション:
文字を回転させると、さらにダイナミックな印象を与えることができます。ビートに合わせて文字が回転しながら出現する演出も可能です。
フォント選び
文字が踊るMVでは、フォント選びが非常に重要です。フォントが持つ雰囲気やスタイルが、音楽やMVのテーマに合っていることが求められます。
• ポップなフォント:軽快で明るい曲調には、丸みを帯びた可愛いフォントが合います。
• エレガントなフォント:バラードなどの静かな曲には、細めでシンプルなフォントが適しています。
• ダイナミックなフォント:ロックやエレクトロニックミュージックなど、強いエネルギーを感じさせる曲には、角ばったフォントや太いフォントを使うと良いです。
音楽と文字を同期させる
文字が踊る演出において、音楽との同期が重要です。特にリズムやビートに合わせて文字を動かすことで、より臨場感のある映像に仕上げることができます。
キーフレームの活用
After EffectsやDaVinci Resolveでは、キーフレームを使って文字の位置やサイズ、回転などを調整できます。音楽のビートごとにキーフレームを打ち、文字をそれに合わせて動かすことが基本となります。
• キーフレームの設定:音楽の重要な部分(サビなど)に合わせて文字を強調したり、急に動きを加えたりします。
エフェクトの追加
音楽に合わせて文字が動くだけでなく、エフェクトを追加することで、さらにインパクトを強めることができます。
• グローエフェクト:文字を光らせることで、映像に華やかさを加えることができます。特にサビの部分で使用すると効果的です。
• パーティクルエフェクト:文字が消えたり、現れたりするときにパーティクル(粒子)を追加すると、視覚的に美しく、幻想的な効果を生み出せます。
文字が踊るMVの初心者向けテクニック
初心者が「文字が踊るMV」を作る際に注意すべきポイントと、簡単にできるテクニックをいくつか紹介します。
シンプルなアニメーションから始める
初心者の場合、最初は複雑なアニメーションを避け、シンプルな動きから始めることをおすすめします。例えば、文字が上下に動くだけでも、リズム感が感じられます。
自動同期ツールを使う
「Adobe Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」などのソフトウェアには、音楽に自動で同期させる機能もあります。これを利用すれば、初心者でも簡単に音楽に合わせた文字アニメーションを作成できます。
テンプレートを使用する
テンプレートを利用することで、初心者でも簡単に文字が踊るエフェクトを作成できます。CanvaやAfter Effectsには、動画テンプレートや文字アニメーションテンプレートが豊富に揃っており、これをベースに編集を加えるだけで、短時間でクオリティの高いMVが作れます。
付録 MVのチュートリアル動画 選
もう石田 @mouishida• チャンネル登録者数 1.54万人

After Effectsで作るボカロMVのチュートリアル動画が満載。テクニックを短尺に詰め込んだ動画が神。スキルアップしたい技がこのチャンネルで学べます。
翌明ネガ / 翌陽月花 @yokumyonega_yokuyougekka•チャンネル登録者数 7350人

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 作曲できなくても MV で収益化する方法 を書きます。