街歩き動画 をクールに撮る5つのコツ

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 街歩き動画 を書きます。

街歩き動画とは、文字通り街を素材に風景を撮影する動画です。

NIPPON WANDERING TV

外国人観光客をターゲットに都市の歩道をひたすら歩きまわるノーナレーション・ノー字幕の動画です。全世界から視聴される回数は1万回。

こちらは金沢で活躍されている写真家・Tomoo Ichigamiさんの作品。

静止画撮影と違うのは撮影者が移動しているので臨場感があることです。

この動画の魅力は魚釣りに似ているという人がいます。たまたま通りかかった場所で思いもかけないお宝映像が撮れることがあるからです。

撮影を始めるにあたって乗り越えなければならない壁があります。

初めて撮るには結構勇気が必要です

街歩き動画で必要なのは一歩踏み出す勇気です。

街中で撮影していたら、多分周りから「あいつ何だろう」って思われるかもしれません。閑静な住宅街で撮影したら通報されるかもしれません。さらに怪しげな撮影場所などでは撮影者自身の身に危険が及ぶことも考えられます。

バンジージャンプほどではありませんが、踏み出す勇気が必要なのです。

準備もなしに撮影を始めても、撮れた映像に魅力はありません。魅力ある映像を撮るためには、撮影者の目的意識が不可欠です。

目的意識とは「何のために撮るのか」という思いです。テレビで放送するためとか、おいしい店を紹介するためとか、さまざまですが目的があるかないかで街歩きに踏み出す理由が生まれます。

相手に警戒心を与えないこと

相手に不信感を与えるのは、不審なそぶりを見せるからです。撮影の目的や理由を用意頭に入れて堂々と撮影を始めましょう。結構たいせつなのが不用意に街をゆく人の顔にカメラを向けないこと。

「街の景色を撮っているんです。街行くあなたを撮影しているのではありません」と心の中でつぶやきながら撮影すると、その気持ちが態度になって表れます。

それでも心細い人は例えば服装に気を配って撮影しましょう。撮影のコツは電信柱のように気配を消すこと。目立つ明るい服を着ていると、撮影している姿が目立ってしまうため、黒い服の方が撮影に適しています。

証明書を携帯する

ビデオカメラを人に向けずに、普通に景色や建物を撮っているなら、気にする人はほとんどいません。 上手に撮影する秘訣は人を恐れず撮影することです。

撮影する際、たまに目的を聞かれることがあります。警察官から職務質問を受けた取材者もいます。身分を証明するものを携帯しましょう。取材用に所属や記事の掲載先の入った名刺を用意ししておくのも手です。偶然撮影させて貰った人がいたら名刺を渡して「動画はYouTubeチャンネルに掲載する」とか「メールで送る」と約束すれば喜んでもらえるかもしれません。

目的を持って撮影を始めると、しだいに街歩きに慣れてきます。カメラを止めずに長時間撮影ができるようになったら次のステップに進みましょう。

スタートとゴールをイメージする

街歩きはカメラが視聴者の代わりとなって現場を訪ねます。あてもなく散策する人もいますが、ほとんどの場合旅には目的があります。

撮影する際、スタートとゴールは設定して始めると、おさまりがいい動画を作ることが出来ます。

インターネット上において無断でテレビ
番組アップロードすることは、著作権法違反となります

テレビ番組「世界猫歩き」。上の映像は著作権を完全に無視した無断投稿動画ですが、猫に会いに町を歩くという目的とゴールがはっきりしています。[1]一度、YouTube上に投稿された映像をブログにリンクを共有するのは違法ではありません。

スタートのイメージは誰もが知っているような場所を撮影します。地域の遠景や、駅や広場など、ここはどこか伝わりやすい絵が最適です。

スタート直後のカットには動機や目的を説明すると企画の狙いがスッキリします。カメラマイクに、これからどこに行くのか、何をしに行くのか録音しておくと撮影者の心構えもぶれにくくなります。

ゴールの撮影は記念写真を撮るように、”止め”を意識して撮影しましょう。止めとは撮影者の心に強く印象づけられた景色や事物などのこだわりです。こだわりがあるかないかでオリジナリティが出ます。動画を見る人は観光ガイドでは見られない情報があると喜びます。旅をしてこれに会いたかったというイメージを伝えるように撮影しましょう。

目的のアップを撮影する

編集を前提に撮影するならば、漫然と撮影しないことです。

興味のある素材を発見したら近寄ってアップを撮ることにチャレンジしましょう。アップを撮ると撮影の目的が明確になります。街の看板めぐりとか、グルメリポートとか、取材の目的ができるからです。

撮影する際はきちんと動きを止めるのがコツです。習字の筆を止めて払うようなイメージです。アップを撮る際は10秒程度静止して、じっくり視認できるサイズで撮ります。

人の顔のアップを撮るときは事前に許可を得ましょう。許可といっても大げさなものではなく「撮影してもいいですか」程度の挨拶でかまいません。撮影NGの返事がなければ、撮影した動画を何に使うのかを説明しましょう。

街中の人の流れを撮る場合は、なるべく撮影していることが相手にわかるような姿で撮ります。撮影されたくない人は、カメラがあることがわかると映らないように行動するからです。心配な場合は必要に応じてモザイク処理をすることもありますがモザイクを多用すると映像が汚れて見えるので最小限にとどめましょう。

録画データの管理

長時間撮影を続けていると素材がメモリーに溜まってきます。ある程度撮影したらバックアップを取ったり、メモリーを差し替えたりして記録メディアの余裕を保つようにしましょう。

撮影の合間を縫って撮影場所や撮影した題材をメモ用紙に記録しましょう。地名や人名の漢字表記。撮影したルート。現場の気温や天気など、現場の状況をメモして残すと、編集時にコメントスーパーするときの役に立ちます。

街歩き動画を撮るためのベストチョイス

https://info.system5.jp/whatsnew/archives/89918?topLargeBanner_pc

References

References
1 一度、YouTube上に投稿された映像をブログにリンクを共有するのは違法ではありません。