編集したシーンの長さに合わせて音楽が着地すると「決まった」という気分になれます。
でもBGMが思った通りの長さとは限りません。
Auditionを使うと、どんな長さのBGMでも指定した時間尺に合わせて調整してくれます。
BGMを引き延ばすリミックス という技を解説します。
動画の長さに合わせて 音を編集 Audition の Remix とは
音楽を動画の長さに合わせて編集したい場合に役立つのがAdobe Auditonです。
リミックスは指定した長さに合うように音楽を自動で編集してくれる機能です。
使い方はふた通りあります。まずは正攻法のやり方から。
マルチトラックセッションを使って調整する方法
Auditionを起動して、使いたい曲をドラッグ&ドロップします。
[ファイル]→[新規]から、[マルチトラックセッション]を選択します。
[マルチトラックセッション]で編集する曲をトラックに読み込みます。 [プロパティ]→[リミックス]→[リミックスを有効化]を選択します。有効化すると、自動的に解析が始まります。
[ターゲットデュレーション]の値を確認します。デュレーションとは曲の長さです。
元の長さを確認したら、その数字を希望する尺に変更します。
すすると素材のBGMがほぼ入力した尺に自動調節されます。
元に戻す方法
リミックスを無効化し、クリップを元に戻すには、クリップ/リミックス/リミックスを元に戻すを選択します。
いや〜助かるわ〜ラクやわ〜完成品の楽曲としてはすこし不十分だけど、いろんな音を映像に合わせて、試しに聴いてみたいときには、十分すぎるクオリティですね。
Adobe Auditionのリミックス機能がスゴすぎる…。ワンポチで30秒の音楽をつくります♡ | amity_sensei
ここまでの手順をまとめます。
- マルチトラックエディターを表示する
- オーディオトラックを読み込む
- リミックスを有効化する
- オーディオトラックの長さを設定する
- リミックスする
- オーディオを書き出す
1.マルチトラックエディター
マルチトラックエディターとは複数トラックの音声素材の編集/再生を行う機能です。
録音と複数トラックの同時再生ができるので楽曲録音に利用する事ができます。
再生しながら加工録音が一度にできるなんて驚きですね。
[マルチトラックエディターを表示]を選択。新規マルチトラックセッション画面が表示されたら名前をつけます。これで入れ物ができました。2.オーディオトラックを読み込む
マルチトラックエディター画面が表示されたら、編集したいオーディオトラックを画面のトラック1にドラッグします。
サンプルレートが一致しない旨の表示にはokとクリックすればいいです。
使用する楽曲はYouTubeのオーディオライブラリーから著作権フリーの素材を選ぶのが無難です。
- YouTubeで使用するのが目的であること
- YouTubeでも完成度を期待していること
- YouTube以外の著作権フリー楽曲の中には改変不可のものがあること
などが理由です。
3.リミックスを有効化する
編集したいオーディオトラックを配置したら[プロパティ]から[リミックス][リミックスを有効化]と進みオーディオトラックの分析を始めます。
4.オーディオトラックの長さを設定する
編集した動画の中でどこからどこまで音楽を置くか。音楽を含めたオーディオファイルを効率的に作るためには、土台となる映像がしっかり固まっていなければなりません。
決まった時間に合わせてオーディオの長さを調整するのがこの作業です。
動画の長さに合わせて[ターゲットデュレーション](分、秒)を設定します。
[リミックスのデュレーション]にリミックス後のオーディオトラックの長さが表示されます。音響効果さんに尺となった素材とカット表を渡す際、カット毎の時間を記入する必要があるのはこのためです。
5.リミックスする
オーディオトラックが設定した長さにリミックスされます。
試しに再生してみると、時間内に収まるようにアレンジされています。
6.オーディオを書き出す
メニューから[ファイル][書き出し][マルチトラックミックスダウン][選択したクリップ]と進み、書き出す先を指定します。
ファイル名、保存先、形式(mp3で問題ありません)を設定してokをクリックします。
エッセンシャルサウンドを使う方法
Premire Proには音声編集をサポートする機能エッセンシャルサウンドが組み込まれています。
「会話」「ミュージック」「効果音」「環境音」というプリセットを選ぶことで直感的に音声編集ができます。
音声編集の助っ人 エッセンシャルサウンド の使い方 Premiere Pro | ぶいろぐ
尺を変更したい音声トラックを選択したらエッセンシャルサウンドから音楽の種類を「ミュージック」に指定します。
ウインドウ中の「デュレーション」と「リミックス」をチェックして、「ターゲット」で希望の尺長に設定すればOKです。
すると、自動でAuditionが音成分を分析し適当に編曲して尺を合わせてくれます。
まとめ
リミックスは楽曲を改変することになるため、再利用にあたっては注意が必要です。
作品毎に確認しながら作り込むようにしましょう。