AIで動画の ノイズを自動的に除去 するプラグイン Neat Video

Neat Video
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Neat Video を書きます。

夜の屋外や暗い室内を撮影した映像を編集する時、画面がザラついて見えたことありませんか。

これがノイズです。

最近注目されているのがAIを使用して写真や動画のノイズを除去するツールです。

AIの分野は競争が激しく、様々なサービスが生れています。

なかでも評価が高いのが、ノイズリダクションアルゴリズムを搭載するNeat Video v5 Pro。

高感度ノイズだけでなく、フリッカーやブロックノイズまで除去できるソフトです。

ノイズの原因

滑走路を飛び立つ飛行機を撮影した動画。

二分三十秒近くの滑走路の上空を見ると夜空に砂粒のような光がちらつくのがわかります。

暗い場所を撮影すると画面がざらついたり、粒々が見えるのはなぜでしょうか。

暗い画面は情報量が少ないので、感度を上げざるを得ません。

センサーに入ってきた光を電気的に増幅させると無理が出るのでノイズが発生しやすくなります。

こうしたノイズは、編集ソフトのノイズ除去を使って補正してきました。

編集ソフトは、ノイズの目立つ個所にボカシをかけることでノイズを目立たなくします。

ところが、ぼかしをかけることでノイズ周辺の映像も触ってしまいます。

ノイズは除去できたけど細部のディティールが失われて、ぼやけた映像になってしまうことがよくあります。

ノイズ除去を行ったのに、逆に画質が悪くなってしまっては本末転倒。

映像のディティールを保持したままノイズだけの除去をしてくれる、新しいノイズ除去の方法が開発されました。

画面の様子をAIが自動的に判定して修正するノイズリダクションアルゴリズムに注目があつまっているのです。

Neat Videoとは

Neat Video – best noise reduction for digital video

Neat Videは、映像のディティールを保ったままノイズのみを除去するノイズリダクションプラグインです。

適用することで高感度撮影した画像のブロックノイズやフィルムグレイン、ダストやスクラッチなどを取り除いてくれます。

編集ソフトにもノイズ除去機能が、プラグインを使った方が簡単かつ強力なノイズ除去ができるのでおすすめです。

プラグインはWindows・MacのどちらのOSにも対応しており、Premiere ProやDaVinci Resolve、EDIUS Pro、Final Cut Pro Xにそれぞれ用意されています。編集ソフトごとにライセンスを購入することになるので注意しましょう。

Neat Videoの使い方

ノイズを除去したい動画を編集ソフトに読み込んだら、プラグインを起動します。

Premiere Proの場合はインストールすると[ビデオエフェクト]に[Neat Video]が加わります。

[Reduce Noise]を適用したいクリップにドラッグ&ドロップします。

[エフェクトコントロールパネル]に[Reduce Noise]が追加されるので、[Input Frames][Prepare]をクリックします。

< Profile Not Ready >の「Build…」をクリック。

すると別ウインドウが開くので、ウィンドウの左上にある「Auto Profile」をクリックします。

次にノイズを指定します。

ノイズが一番気になる場所に枠線をドラッグすると四角が広がるので、「good」と表示され緑枠になるまで広げます。

ウィンドウの右上にある「Profile Check」を押します。

結果が満足できれば「Apply」を押して終了です。

Premiere Proによる使い方

DaVinci Resolveに適用する

DaVinci Resolve18の場合は精密なカラーコレクションとカラーグレーディングができるので、さらに精密な調整を行うことができます。

DaVinci Resolveによる使い方

購入方法

Neat Videoは本家サイトとFlashbackから手に入ります。

使えるソフトは、After Effects、OFX hosts、Media Composer、Vegas、Magix、Edius、VirtualDubといった業務用まで幅広いのが特徴です。

有料版のほかに無料体験版があるので、初めての人は無料版で体験してみましょう。

無料版で使えるのは1280×720まで。書き出し時間も30分以内という制約があります。

公式ページから無料版をダウンロードするには「Download」をクリックします。

有料版を購入するには「Purchase a license」をクリックしてください。

有料版は、フルHDまで書き出せるHome版と制約なしのPro版があります。

DaVinci 版は、Home版が$89.90、制約なしのPro版が$159.90(およそ一万三千円)です。

無料版の試用もとくは購入するには、公式サイトに会員登録して個別の商品を購入します。

登録完了後、メールアドレスとパスワードが届くので、会員サイトにログインしダウンロードします。

アクティベーションは別途メールで届いたシリアルナンバーを入力します。

デメリットは

デメリットはなんといってもパソコンへの負荷が半端ないことです。

かなり強力な環境でも条件によってはシステムが落ちてしまうこともあります。

なので作業をするには必要な部分にだけかけるなど、計画的に行うのが吉です。

まとめ

動画のノイズをAIツールを使用することで違和感なしに除去できる時代になりました。

撮影時に多少ミスっても後処理でフォローできると作業ストレスも大幅に軽くなります。

編集を商売や仕事にする人は導入して損しないツールです。

参考

DE:Noise

米リ:ビジョン・エフェクツ社製の映像ノイズ除去プラグイン。デジタル/撮影ノイズやフィルムのほこりなどをエッジを維持しながら補正します。

DE:Noise – RE:Vision Effects

Topaz DeNoise AI

米Topaz labs社の画像のノイズ除去専用のPCアプリケーション。

DeNoise AI – Remarkable Image Noise Reduction

Topaz Denoise AI 使い方&レビュー|画像ノイズ除去アプリ – E-M-Wonderful

Magic Bullet Denoiser III 

エフェクトパネルからパラメーターを調整するだけでノイズがのったビデオ映像から、ディテールを失わずに、ノイズだけを簡単に自動除去できる、ノイズリダクション・プラグインです。

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