訳ありレンズを5800円で買う勇気 オリンパス 標準ズームレンズ M.ZUIKO 14-42mm II

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 M.ZUIKO 14-42mm II を書きます。

BMPCC4Kはマイクロフォーサーズのレンズが利用できます。

マイクロフォーサーズのレンズはかなり広い価格帯の中からレンズ選びができます。

オリンパス 標準ズームレンズ M.ZUIKO 14-42mm II

動画制作といっても「きれいな絵」を撮ることが主たる目的ではないのが情報系動画制作のいいところ。

とにかく撮れればいいのです。ということで選んだのがオリンパス 標準ズームレンズ M.ZUIKO 14-42mm IIです。

中古M.ZUIKO 14-42mm IIの市場最安値は8000円なので、この価格はさらに割安です。

使い物になるのでしょうか。

購入決断理由

BMPCC4K を使った取材依頼をもらいました。ロケは二週間後。前回のロケでは話題の機種「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」で撮影に臨みました。

このレンズ、様々なレビューによると①手ぶれしない。②接近撮影ができる。③意外に軽いという評価。実際使ってみるとレビュー通りの使い心地でした。

しかし、価格は10万円を超えるので購入はしばらく様子を見て判断することにしました。

ということは、当面の間つなぎのレンズでしのがなくてはなりません。

価格は最安価格帯。できればワイドに少し寄ったレンズを探したところオリンパスペンのセットレンズとして販売されていた量産品レンズを発見しました。

M.ZUIKO 14-42mm IIです。

生産年は2010年。市場ではすでに生産終了品となっている標準ズームレンズです。

マイクロフォーサーズシステムに対応したミラーレス一眼カメラ用レンズなのでBMPCC4Kに装着は可能。

インタビュー用に手持ち撮影などで普段使いするにはちょうどよさそうです。

評価を確認しようとYouTubeを探してみましたが、日本のレビューは驚くほど少なく参考になりません。

代わりに目立ったのは外国人YouTuberのレビュー動画です。

興味深いのはどの動画を見てもベタ褒めなのですね。

「プラスチックの筐体なので軽い」という評価もあります。まさに「ニッポンすげー」の世界がここにあるっていう感じです。

日本のレビューで気になったのはジャンク情報が多いこと。

結論から言うと、レンズ内の配線がどうやら切れやすいという構造的な問題を抱えたレンズのようです。

このレンズは故障が多いようですね。故障しても人命に影響がないからリコールはしない、ということらしいです。LUMIXはもっとひどい同じ個所を3度も故障してその都度修理代取る。このレンズも完全に設計ミスですね。

私も3年間で同じレンズ2本が故障しました。このレンズは使うべきではないですね。

ズーム関連の故障で液晶に「レンズの状態を確認してください」と表示されるケースがオリンパスでは多いみたい。しかもこうなったら、もうアウト。

ジャンクになりやすいという問題を抱えていることが安値の理由だったのかもしれません。

定価で買ったものが即故障ならばうんざりですが、故障品を良品のごとく使い倒せれば腹もたちません。

さらに安く出回っているものを探しました。

ヤフオクやメルカリで出品されている中古品の下値は4000円台。

さすがに最安値は配線部分に不安があるジャンク品ばかり。

商品説明を精査しながら見まわしたところ

内部配線を交換したという但し書きが付いた出品を発見しました。

価格は5800円。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO なら一日のレンタル代に相当する価格です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO感想 | ぶいろぐ

故障した時の修理代はどうでしょう。

オリンパスのこのページに修理費の概算が載っていますが、このレンズのズーム関連の故障は8,000~16,000円になるそうです。

OLYMPUS OM-D / OLYMPUS PEN 概算修理料金表 | OMデジタルソリューションズ

さすがに「オリンパスのレンズを買う際、電動ズームはやめておいたほうが良い」という忠告どおり、故障したら即アウトでしょう。

商品が届いた。動作チェック

ほどなくして商品が届きました。

早速BMPCC4Kに取り付けて動作チェックです。

まず感じたのは思った以上に軽いこと。さすがにマイクロフォーサーズレンズの長所を感じます。

撮影してみるとやはりというか、思った通り手ブレを拾います。

M.ZUIKO 14-42mm IIには手振れ補正機能はありません。

また、フォーカスを合わせも簡単ではないことがわかりました。

背面㉗のフォーカスボタンは互換性のあるオートフォーカスレンズに対応しています。

M.ZUIKO 14-42mm IIは高速&静音のオートフォーカス“MSC機構”を搭載しているので使用可能です。

一回押すとイメージの中央にあるものが自動でフォーカスされます。

また、液晶画面をタップしてから㉗を押すとその場所にフォーカスが合わせられます。

ただし動作は遅いので、あらかじめフォーカス合わせを解ておいてから撮影した方がいいかもしれません。

ちなみに二度押しするとリセットされます。

当面はインタビューなどの撮影をベースに三脚必須の撮影で練習をつづけ、カラーグレーディングなどの技を磨いていこうと思います。

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