電灯光の室内で撮影するとオレンジに、蛍光灯の下で撮影すると青っぽい画面になってしまった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
動画を撮影するとき注意しなくてはならないのが光です。
BMPCC4Kでホワイトバランスを調整する方法
人間の目はその場の光に反応して色を補正できますが、機械はそうはいきません。正直に色情報を記録してしまいます。
こうした問題を解決するのがホワイトバランスです。
基準となる色をあらかじめカメラに覚えこませることで補正することができます。
メイン画面の右上に数値とWBとティントという数値が表示されているエリアがあります。
この部分を指でクリックすることで BMPCC4K のホワイトバランスを調整することができます。
クリックすると画面下に上半分がアイコン、下半分がスライダーの調整画面が現れます。
上のアイコンは左から①太陽光、②電灯光、③蛍光灯、④屋外の陰の場所、⑤曇天もしくは雨天と分かれいて、アイコンを選ぶだけで光源にあわせて適切な設定をすることができます。
ワンタッチすると画面が即座に反応して適正なバランスで撮影してくれます。
ドキュメンタリー番組などのロケでは様々な光源で撮影する場合が多く、できるカメラマンは場所が変わるごとにホワイトを取り直します。
以外に知られていないのがホワイトバランスがマニュアルでも取れることです。
BMPCC4K でもより正確に光源に合わせたい場合などでマニュアル設定を選ぶことができます。
一番右のAWBという項目をクリックします。
すると画面の真ん中に四角い枠がでてきます。
この枠にあわせて画用紙やノート、白い布などを置いて画面右下の[WBを更新]を押します。
すると BMPCC4K が染ま場所の光源を計算し適正なホワイトバランスをとってくれます。
ホワイトバランスが取れないとどうなるの
ホワイトバランスがとれなかった場合でもBMPCC4KはRAW撮影ができるので、編集段階で補正することができます。
ポイントは、 BMPCC4K で撮影するとき、[RAW]形式で撮影すること。
RAW以外の形式だと、データが足りないのでうまくいきません。
データ量は膨大になりますが、あとで補正がしやすいように被写体のデータを細かく拾ってくれるので 後から調整ができることです。
ティントとはなにか
ティントはグリーンとマゼンタの間を行き来するパラメーターです。
一般的にはセンサー特有の色かぶりを軽減するために使われます。
私は主にドキュメンタリー系の動画を作っているのでバランスが極端におかしくなければOKです。
しかし、映像の質にこだわる人はオートでホワイトバランスをとってみて、違和感を感じる場合にティントを使うことで細かく調整します。
まとめ
ホワイトバランスはもともと“白さ”を調整するための機能ですが、必ずしも正しい答えがあるわけではありません。
自分がこの色で作りたいとこだわればそれが正解です。
いろいろ試して自分の世界観を表現してみましょう。
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