はじめに:真夏のGoProは“爆弾”である

いやー、やっぱりGoProって便利なんですよ。コンパクトなのに、画質もそこそこ良くて、どこでもポンと置けるし、バイクに付けたり、ドローンに載せたり、日常の記録からちょっとしたVlogまでこなせちゃう万能カメラ。
でも。
“熱暴走”という、避けては通れぬ道。
「うわ、録画止まってる…」
「え、撮れてないの?ウソでしょ!?」
「また熱かよ〜!」
はい、GoProユーザーなら誰もが一度は経験する、“謎の録画停止”。しかも高確率で「一番いいシーン」で止まるという、空気の読めなさも特筆モノです。
そんなGoProの熱問題に対して、「本当に対策は無いのか?」をテーマに、実際にあれこれ試してみました。結論から言うと……
対策、あります。でも完全には無理です。
【検証】GoProの熱暴走は本当に解決できないのか?対策を試してみた
熱暴走、なぜ起きる?
GoProの中身って、実はめちゃくちゃ“高性能なPC”なんです。普通のノートPCでもファンが唸る処理。それをあの小さなボディでやろうっていうんだから、そりゃ熱も出ます。
特に夏場の直射日光下、4K/60fpsなど高負荷設定で撮ると、数分で「過熱により自動停止」になることも。
しかも、防水仕様ゆえに放熱しづらい構造。ファンもない。つまり、熱がこもるのが当たり前なんです。
GoProはその傾向が強めで、Vlog・サウナ・旅の長回しといった用途だと「撮りたいところで止まってた…」という絶望感に襲われることがあります。
ネットの声:みんな困ってる
YouTubeやX(旧Twitter)、Redditなんかを覗いても、熱暴走で悩む声は山ほど見つかります。
【デメリット側の声】
- 「真夏は10分も持たない」
- 「録画途中で切れてて、仕事の素材全部ボツに…」
- 「Vlog撮ってたのに、オチだけ撮れてなかった(笑)」
- 「4K60fpsで屋外撮影すると、すぐダメになる」
特に炎天下でのバイク撮影、旅行Vlog、結婚式のサブカメラなど重要な場面で信頼性を失うことが多い。これはツラい。
でも、一部にはポジティブな声も。
【メリット側の声】
- 「NDフィルター+設定調整で安定した」
- 「設定を抑えめにすれば普通に使える」
- 「純正バッテリーじゃなくてUSB給電に変えたら長時間OK」
- 「ファン付きケージ使ったら熱問題ほぼ解消した」
つまり、「工夫すればある程度抑えられるよ」という話です。
対策1:解像度・フレームレートを下げる
はい、最初の手っ取り早い方法。
4K60fps → 2.7K30fpsくらいに落とすと、熱はだいぶマシになります。
特にGoPro HERO11や12のように、センサーが大型になったモデルは発熱量も増してるので、スペックを落とす勇気が大事。
もちろん、「画質落としたくないよ〜」という気持ちもわかるんですけど、止まるよりマシです。
対策2:USB給電にする
内蔵バッテリーって、実はめちゃくちゃ熱を持ちます。
であれば――
「バッテリーを抜く → 外部電源から給電」
このスタイルにすれば、内部の発熱を大幅にカットできます。
AnkerとかのモバイルバッテリーでUSB-C給電すれば、数時間連続撮影も夢じゃない!
ただし、雨天や水中撮影では不向き。コネクタ部分から水が入るリスクがあるので、これはあくまで屋外の晴天時、または室内用。
対策3:NDフィルター+シャッター速度コントロール
地味だけど、熱暴走回避に効果的。
NDフィルター(減光フィルター)を装着して、ISOやシャッタースピードを適正値に保つことで、カメラ内部の無駄な処理負荷を抑えられる。
これは熱対策だけじゃなくて、画質も向上するので一石二鳥。
対策4:サードパーティ製ケージ(冷却ファン付き)
冷却ファンを内蔵した「金属製ケージ」が各社から出てます。
これがね、バカにできない効果。
風を送るだけで、熱の上がり方が体感で半分以下になります。
ただし、音が入ることがあるので、録音する場合は注意。
対策5:録画をこまめに切る
これは運用でカバーする方法。
「常時録画しっぱなし」じゃなくて、必要な時だけ録る。
たとえば10分撮ったら5分休ませるとか、インターバルを作るだけでも熱の蓄積が全然違う。
GoProには「ヒンドサイド録画(遡って録画)」機能もあるので、それを活用するのもアリです。
結論:完全な解決は難しいけど、「うまく付き合う」はできる!
GoProの熱暴走は、確かに致命的な欠点かもしれません。でも、工夫次第でかなり軽減できるのも事実です。
✔ 解像度・fpsを落とす
✔ 外部電源化する
✔ NDフィルターを使う
✔ ファン付きケージで冷やす
✔ 運用方法を見直す
これらを組み合わせて使うことで、「録画が止まってた…」という最悪の事態はかなり避けられるようになります。
それでも無理なら
🔥1.DJI Osmo Action 5

- 熱暴走耐性:高め
- 画質:1/1.3インチセンサーで夜に強い
- ポイント:高温環境でも粘る、熱警告は出るが止まりにくい
DJIは元々ドローンで培った放熱設計がしっかりしていて、Osmo Action 5はGoProよりも熱に強いという声が多くあります。特に車載やサウナなど、長回しする人からの評価が高いです。
✅ 夜景も綺麗に撮れる
✅ フロント&リアのデュアルスクリーンが便利
✅ スマホアプリで直感的に編集できる
🔥2.Insta360 Ace Pro

- 熱暴走耐性:比較的高め(ただし条件あり)
- 画質:1インチセンサー搭載で圧倒的な解像感
- ポイント:短時間撮影向き。熱処理の工夫はあるが限界もある
「1インチセンサーをアクションカムに!?」という衝撃で登場したAce Pro。**画質はGoProを超えると感じる場面も多く、ブロガーやVlog用途にも人気。**ただし、4K60fpsなど高負荷設定ではやはり熱くなります。
とはいえ、「熱対策モード」や「スマート露出調整」など、工夫が随所に見られます。
✅ GoProより明るくノイズが少ない映像
✅ AI編集機能付きアプリが優秀
✅ セルフィー派にうれしいチルト式前面画面
🔥3.Insta360 GO 3S

- 熱暴走耐性:そもそもコンパクト&省電力で起きにくい
- 画質:サイズのわりに優秀、4K撮影も対応
- ポイント:長時間より“ちょこ撮り”派向け。超軽量
熱に悩まされるより「そもそも発熱しない構造にする」というアプローチ。わずか35gの小型カメラで、アクティブな場面でも体への負担が少ないです。
録画時間は制限がありますが、「暑さで止まった…」という心配はかなり少ない印象です。
✅ どこでも付けられるマグネット構造
✅ 小型なのにしっかり4K対応
✅ ライフログや子ども撮影にも人気
💡総評:結局どれが最強なの?
- 「画質も欲しいし熱に強くあってほしい」→ Osmo Action 4
- 「最高画質重視!でも熱にもなるべく強くあってほしい」→ Ace Pro
- 「熱暴走とかの前に、とにかく軽くて気軽なのがいい」→ GO 3S
最後に:GoProは“万能”じゃない、だからこそ戦略が必要
「コンパクトなのに高画質!」
「Vlogにも仕事にも!」
そういう“夢のカメラ”ではあるけど、やっぱり限界はある。
だからこそ、「ただ買って撮る」じゃなくて、ちゃんと使いこなす戦略が必要なんです。
熱暴走で失うのは、素材だけじゃない。
その時の思い出や、時間、そして信頼も…かもしれません。
備えあれば憂いなし。
GoProをちゃんと使いこなして、撮りたいものを、ちゃんと撮れるようにしていきましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 GoPro の熱対策まとめ!を書きます。