BMPCC4Kを導入するにあたり、交換レンズを物色しました。
事前に評価の高いレンズをレンタルして、自分なりの基準を作ったうえで選ぶことにしました。
M.ZUIKO 14-42mm IIを 超広角レンズ に変身
選んだのはオリンパス 標準ズームレンズ M.ZUIKO 14-42mm IIです。
その経緯は別記事「5800円で手に入れる訳ありオリンパス 標準ズームレンズ M.ZUIKO 14-42mm II」にまとめました。
価格的には大満足でしたが、ただ一つ不満が残りました。
その不満とは「引きが足りない」です。
意外に引きが足りないレンズ
M.ZUIKO 14-42mm IIはマイクロフォーサーズ仕様のレンズです。
マイクロフォーサーズとは、映像を感知するセンサーサイズが一般的な一眼レフカメラのハーフサイズになっているもの。
一眼レフに必須なカメラの中にある鏡がない分、焦点距離が短いレンズです。
マイクロフォーサーズレンズの画角の広さは一眼レフカメラレンズに刻まれている焦点距離の半分の数値に換算することで得ることができます。
ズームレンズであるM.ZUIKO 14-42mm IIの広角側は14ミリ。
フルサイズに換算すると28ミリに相当します。
しかし、この14ミリで撮影してみると、思ったほど広角ではありません。
4Kで撮影すれば左右に余裕のある画角になりますが、フルハイビジョンで撮影を選ぶと雅楽が狭くなります。
動画撮影が静止画と違う点は編集があることです。
状況を説明するためにはどうしても場所などの空間を切りとるための広角映像が必要です。
広角がしっかり撮れていないと編集のメリハリがつきません。
超広角レンズ コンバーターを探す
広角レンズを探してみるとわかりますが、市販されているレンズは中古でもかなり値が張ります。
そこで見つけたのが、M.ZUIKO 14-42mm IIのアダプターオリンパス WIDE CONVERTER WCON-P01でした。
実勢価格は9500円。中古だと6~7000円で手に入ります。
M.ZUIKO 14-42mm IIのレンズの前面に装着して使うレンズです。
※ M.ZUIKO 14-42mm にはドーナツ型の新商品がありますが、こちらは使えないようです。
取り付け方
取り付け方は超簡単。
普通タイプの標準ズームのフードには取り付け溝があり、その溝に取り付ける仕組みになっています。
レンズの印に合わせてコンバーターを装着し、カチッと音がするまで回します。これで装着終了。
広角側の焦点距離は14ミリから11ミリに変換されます。
35ミリのフルサイズレンズ換算では22ミリ相当と超広角にあたる撮影が可能になります。
メリットは①目的通りの超広角の撮影が可能になること。②かさばらないので撮影時の移動がラク。
デメリットは製品の仕様上どうしても樽型のひずみが出てしまうことです。
たとえば、左右両端に柱があるような被写体などはもろにレンズのひずみが目立つことになります。
ひずみはDaVinci Resolve17などの編集ソフトである程度補正は可能です。
まとめ
風景撮影やドキュメンタリーなどの取材系動画に広角レンズは欠かせない存在です。
映像美を追求するなら高級なレンズが必要になるかもしれませんが、私のような取材系の動画はカットの多さが優先されます。
必要な時に着脱できるコンバーターレンズはこれからも重宝される存在かもしれません。
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