手持ちの写真や、簡単な資料を使って動画を頼まれることがあります。
そんなとき覚えておくと便利なのがPowerPointのスライド技術です。
学生さんやビジネスマンなら学校や会社のプレゼンテーションによく使うソフトですが、作ったものを動画ファイルにできることは案外知られていません。
コストを掛けずに動画を作りたい時に役立つ技術なので覚えておきたいところです。
PowerPointで動画制作
PowerPointを使って動画制作に挑戦しましょう。PowerPointを使えば静止画やテロップを駆使してスライドショーを作ることができます。
スライドショーとは、自動再生のこと。パソコンにPowerPointが入っていればパソコンのディスプレイを全面使ってスライドショーの上映ができます。HDMIケーブルで外部ディスプレイに繋ぐとイベントなどで白板の代わりに使えます。
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よく聞く質問は「つくったpptファイルをループしてスライド再生させる方法」です。
この方法を使えばモニターにパソコンをつないでサイネージ風に静止画を上映することがよくありますが、終了時間を気にせず延々と上映し続けることができます。
スライドショーの設定から比較的簡単にできるのでまとめました。
スライドショーを自動で繰り返す手順
画像が入ったpptファイル[1]パワーポイントのファイルを開きます。
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スライドショーをループさせてエンドレス再生するには、入力するのは[Escキーが押されるまで繰り返す]にチェックを入れるだけです。
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こうすることにより、指定されたスライドだけループさせることができます。
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ループさせたい画像は連続していることが要件です。ループさせたい画像はCtrl+Aで指定します。指定された画像の枠が赤くなるので確認します。
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個々の画像の表示時間の設定は、[画面切り替え]をクリックして[画面切り替えのタイミング]を調整することで行います。
自動再生の設定が完了しました。
これで作業終了。出来上がりです。
切り替わる時間を調整する
解説に使った例では画像を5秒間隔で表示しています。画像によって表示時間を変えることもできます。その場合は、変更したい画像を指定し、その画像だけ切り替えのチェックを外し、任意の時間を記入して保存するだけです。赤枠で表示された画像だけ再生時間が変化します。
特定の画像だけ表示したい
[スライドショーの設定]ダイアログボックスの[スライド指定]に、先頭のスライド番号と最後のスライド番号を指定することにより、それ以外の画像は表示されなくなります。
静止画だけでなく動画も素材に使いたい
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PowerPointではjpegやpngなどの静止画だけでなく、動画ファイルも取り込むことができます。
After Effectsで作った動画ファイルを貼り付けると、画面の下に再生インジケーターが出現するので再生のタイミングを調整することができます。。
再生方法
再生するには、スライドショー[最初から]をクリックすると即座に再生が始まります。停止するには[Esc]キーをクリックするだけです。
パワーポイントから動画ファイルへの書き出し
再生環境にPowerPointがない場合や、できたスライドを動画として投稿したい時は、スライドショーの代わりに動画ファイルとして書き出すことができます。
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動画はWMV形式で出力されます。そのままYouTubeなどへの投稿ができます。
まとめ
動画投稿を続けていると、オフラインの動画制作や上映の依頼を受けることがあります。ビジネスの現場ではアート系のリソースがない場合も少なくありません。
スライドショーで動画を作ると、制作効率が上がったり、動画ファイルの容量も軽くなるというメリットがある反面Youtubeの収益化審査に引っかかる恐れがあります。
どういう動画が引っかかるかというと、
- 映像は静止画だけ、ラジオ番組のような音声だけの動画
- 文字がスクロールされるだけの動画
- 写真やイラストなどのスライドだけで構成された動きの少ない動画
一言でいうと動画のメリットを生かし切れていない、中身が薄い動画です。こうした動画には Youtube の目が光っているということを頭に入れておきましょう。
PowerPointを使った動画再生のテクニックを身に着けておくといざというとき役に立ちます。
References
↑1 | パワーポイントのファイル |
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 繰り返し再生 を書きます。