ショットガンマイク SENNHEISER MKE6000 が手放せない 感想

ガンマイク
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。MKE6000 を書きます。

インタビューを撮るときどんなマイクを使っていますか?

カメラマイクだとノイズを拾ってしまうため、ピンマイクを使うのがベストです。

でもしかし、ピンマイクを使えない場合があります。

ドキュメンタリーなどのように、誰がいつ発言するか読めない場合です。

そんな時は、指向性の高いショットガンマイクがあれば、自然な音声を収録することができます。

インタビュー収録はピンマイクよりガンマイク

市販のハンディカムにはカメラマイクが内蔵されています。

しかし、内蔵マイクはどんな音も拾ってしまう無指向性マイクが使われていて、環境音を拾ってしまいがちです。

そこで指向性の高いガンマイクSennheiser MKE-600 に切り替えることにしました。

外ロケで音が重要になるのはインタビューなど人の声を収録する時です。

人の声をクリアーに録るにはピンマイクが一番です。

マイクの音を決定する一番の要因はマイクと被写体の距離です。それで90%は音質が決まります。

音源から50センチの距離にマイクを置いて収録すれば、ノイズなどの影響は最小限に食い止めることができます。

マイクとカメラは有線で繋ぐのがベストですが、それができない場合はワイヤレスで飛ばして録音します。

でも、ピンマイクを装着できない場合もあります。

ドキュメンタリーなどの現場です。

いつ誰が発言するかわからない現場で、音をクリアーに録るためにはピンマイクは使えません。

スマホやハンディカムには無指向性のマイクが内蔵されています。

しかしこのマイクで使える音を録るためにはカメラ自体を被写体に近づけなければなりません。

周囲の雑音や風によるノイズにも気を使わなくてはなりません。

そこで登場するのが超指向性のガンマイクです。

外ロケで音声さんが手持ちしているマイクで、風のノイズを防ぐモフモフの中に入っています。

ビデオカメラの上に乗っているのも超指向性のガンマイクで、ターゲットの音だけピンポイントで拾う特性を持っています。

ピンマイクの音質には敵いませんが、最低限使える音を逃すことはありません。

SENNHEISER MKE6000

私が外ロケに使用することにしたマイクはSENNHEISER MKE 600です。

3.5mm端子と XLR端子で使える超指向性のコンデンサーマイクです。

ビデオジャーナリストやフォトグラファなど、プロの映像クリエーターのために開発されたショットガンマイクロフォンと言われています。

単三電池が使える数少ないコンデンサーマイクとしても知られていて、どんなカメラにも接続できる汎用性が特徴です。

超指向性のコンデンサーマイクで、乾電池でも運用できるということで選びました。

カメラのハンドルグリップにXML端子で接続して運用しています。

風防さえしっかりしていれば、風が吹く屋外でも数メートル先の声がしっかり分離して収録できます。

単独インタビューの場合は、カメラから切り離し、少し長いケーブルを噛ませて固定するだけで明瞭な音が録れます。

全長が少し長い感じもしますが、移動用のバックの中にかろうじて収納できる長さなので問題ありません。

自撮り棒にマイクホルダーをネジ止めすれば、特定の音源だけを狙い録りできる”なんちゃってブームマイク”にもなります。

チュートリアル動画

ショットガンマイクの特徴

ショットガンマイクは遠くにある音をピンポイントに増幅するマイクとして知られていることから、特殊なマイクと思われがちですが実は違います。

ロケ現場でショットガンマイクが使われるのは、限られた角度の音以外は拾わないため周囲の雑音を気にせずに撮影できることです。

加えて、風防でがっちりガードすることで吹かれノイズもシャットアウト可能です。

とはいえ、超指向性マイクは万能マイクではありません。

ターゲットから外れた音は基本録れないし、ピンマイクより良い音が録れるわけではありません。

下記の動画のようにマイクの特性を理解して使いましょう。

カメラと被写体の距離が50センチ以上離れるようであれば、ほとんど内蔵マイクと音質的には変わらないんですよ

まとめ

プロの現場では、映像の撮影以上に音声の録音に神経を使います。

なので、ショットガンマイクが万能だということでそればかり考えているとNGです。

ピンマイクの運用が期待できるのは対談形式の撮影などです。

ふたりの人物にピンマイクをつけてチャンネルを分けて収録すると、音声が分かれている分編集作業は楽になります。

対談形式の現場でマイクの存在を感じさせない工夫も必要ですよね。

映像は編集でなんとかなる場合がありますが、決定的な音声は録り直しはききません。

マイクの特性を頭に入れて最も効果のある選択肢を選びましょう。