音質アップの秘訣は、現場で音を聴く習慣を身につけることです。
そしてその場や状況に応じた機材を使い分けることです。
音のプロである音声さんのふるまいが参考なります。
テレビ局の 音声さんが使う機材 を手に入れたい時は
屋外で収録した人の声を再生すると、思ったほどうまく録れないことがよくあります。
アマチュアはどうしても現場で聴いた音に気を取られてしまいます。
収録する機材がちゃんと音を録れているか、プロはそう簡単に録れないことが分かっています。
なので、撮影現場で働く音声さんは必ずヘッドホンをつけて音をチェックしています。
よく使うヘッドホン
SONY MD7506
オーディオテクニカATHM70x
ゼンハイザー HD25
マイク
カメラに取り付けて収録するマイクは電源供給が必要なコンデンサー方式の指向性マイクが一般的です。
RODE VideoMic Pro
被写体の音をよりクリアーに録りたいばあいは、指向性の高いマイクを使います。
RODEのNTG4+
中級機のガンマイクです。XLR接続でより安定した音声が拾えるほか、充電方式なのでファンタム電源なしで使うことができます。プラグの接続もXLRとミニプラグのアダプターをつかえばOKです。
ワイヤレスピンマイクとガンマイクの組み合わせは業務用動画撮影では定番のスタイルです。ピンマイクで声、ガンマイクでバックアップ用の声+環境音を録って編集に臨みます。
テレビのリポーターがよく使うダイナミックマイクは手元の音を録るのに向いています。環境音はほとんど拾わない代わりに口元から離すと途端に音が拾えなくなります。
レポーターマイクRODE REPORTER
ワイヤレスマイク
次に、ロケ現場などで使うワイヤレスマイクです。
街中やイベントなど人が多い場所では、環境音の音量がターゲットとなる人の声をかき消すほど大きくなってしまうことがよくあります。
音は距離の近さに比例してクリアーに録れるので、うまく録れない場合はマイクを被写体に近づけて録ることもあります。
周囲が静かで被写体に比較的近い距離で撮影する場合は、カメラのガンマイクでもOKですが、条件が悪い場所ではマイクを替えたりする必要が出てきます。
よく使うのが指向性のあるガンマイク。それに襟元などに取り付けて録る無指向性のピンマイクです。
ピンマイクはワイヤレスでカメラに送受信して記録します。
タスカムDR10L
テレビの生中継など業務用に使われているのは免許不要なB帯マイクです。
SONY UWPD21
2.4GHzを使った機種で操作パネルが使いやすいモデルです。別記事で詳しくまとめました。
モデルチェンジ前のUWPD11もまだまだ現役で通用します。
RODE RODELink Filmmaker Kit
対談など、複数のマイクを同時に収録する場合カメラの入力端子が足りなくなる場合があります。そんな時はマルチ音声レコーダーで、音声部分をまるっと収録し、編集段階で映像と音声を合成する方法もあります。
PCMレコーダー
タスカム DR701D
環境音を中心に収録するのであればステレオ録音ですが、インタビューなどの一般的な撮影はモノラルで十分です。音源を一つ一つ独立させて録っておけば編集で多チャンネル化することができます。
まとめ
プロが使う撮影・録音機材ってびっくりするほど高額ですよね。しかし、業務用で使うのでなければ中古で十分です。
中古を買うときはメンテナンスが行き届いた専門店を利用すると安心です。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 音声さんが使う機材 を書きます。