動画編集よりも時間がかかる仕事、それが「台本」です
こんにちは。
動画編集って大変ですよね。
「テロップを付けて…」
「BGMを選んで…」
「効果音を入れて…」
もちろん編集も時間はかかります。
でも実際にYouTubeを続けている人なら分かると思います。
一番時間がかかるのは台本です。
「何を話せばいいんだろう?」
「この順番で伝わるかな?」
「なんか話がまとまらない……。」
こうして悩んでいるうちに、気付けば3時間。
編集する前に疲れてしまう。
昔の私は、まさにこの状態でした。
ところが今は、生成AIを工程ごとに使い分けるようになってから、台本作りは10〜20分ほどで骨組みが完成するようになりました。
例えばこの動画、「ダクダディラ」が流行っているという情報を聞いてから半日で動画にしました。(顔出しなし、撮影なしの完全コタツ動画です)

ただし、ここで勘違いしてはいけません。
AIに「台本を書いて」と丸投げしているわけではないんです。
今回は、初心者でも今日から実践できるAI台本術を紹介します。
AIに「台本を書いて」は一番もったいない使い方
最近は、
「ChatGPTだけで動画を作りました!」
という動画も増えました。
便利なのは間違いありません。
でも、そのままAIが書いた文章を読むだけでは、動画はなかなか伸びません。
理由は単純です。
AIは平均点の文章を書くのが得意だからです。
誰が読んでも間違いではない。
でも、
「この人だから見たい」
という文章にはなりません。
視聴者は意外と敏感です。
AIっぽい説明だけが続くと、
「なんとなく浅いな。」
「どこかで聞いた話だな。」
と感じて離脱してしまいます。
YouTubeでは最後まで見てもらえるかどうかが重要です。
つまり、
AIだけで作った動画は、視聴者満足度が下がりやすい。
だから私はいつもこう考えています。
速さはAI。質は人間。
AIは骨組みを作る。
最後の味付けは自分。
この役割分担が一番うまくいきます。
AIで台本を作る本当のメリット
ここで一つ考えてみてください。
昔の動画クリエイターって、本当に職人でした。
編集ソフトを何時間も触って、
1フレーム単位で映像を調整して、
エフェクトを作って、
アニメーションを付けて……
もちろん、それも立派な技術です。
でもAIが進化した今、動画制作の仕事は少し変わってきました。
例えば映像編集AIに、
「ここはテンポ良く。」
「字幕はポップに。」
「BGMは少し落ち着いた感じ。」
と編集方針を伝えるだけで、かなり完成度の高い動画が作れるようになっています。
つまり、
細かな作業を全部自分でやる動画クリエイターではなく、
AIという優秀な映像作家に方向性を伝え、最後の仕上がりをコントロールする『映像プロデューサー』
になる時代なんです。
これは台本作りも同じです。
AIが考えた内容をそのまま使うのではなく、
「ここは自分の体験を入れよう。」
「この例え話のほうが分かりやすい。」
と判断する人が必要です。
つまり、AIに仕事を奪われるのではありません。
AIと一緒に仕事を進めることで、自分はもっと重要な判断に集中できるようになります。
バズ動画よりも「検索され続ける動画」を作ろう
YouTubeの情報を調べると、
「バズる動画を作る方法」
という情報をたくさん見かけます。
もちろん、100万回再生される動画を作れたら最高です。
でも、毎回そんな動画を作るのはかなり大変です。
それより初心者におすすめなのは、
検索され続ける動画を増やすこと。
例えば、
「ChatGPT 使い方」
「動画編集 初心者」
「Premiere Pro テロップ」
「AI 台本 作り方」
こんな検索キーワードで見つかる動画は、一気に伸びなくても毎日少しずつ再生されます。
半年後も。
一年後も。
検索され続けます。
こうした動画で大切なのは、
派手な演出でも、
豪華な撮影機材でもありません。
価値ある情報が詰まった台本です。
視聴者は映像が派手だから最後まで見るのではありません。
「知りたいことが分かった。」
「悩みが解決した。」
だから満足するんです。
極端な話をすると、
静止画にナレーションを付けただけのラジオ風動画でも、内容がしっかりしていれば数万回、数十万回と再生されることは珍しくありません。
逆に、映像は映画のように豪華でも、中身が薄ければすぐ離脱されます。
だから私は、
編集技術よりも、台本作りに時間を使うほうが長期的にはチャンネルが育つ
と思っています。
AI台本制作は5つの工程に分ける
ここからが実践編です。
初心者ほど、
「AIに全部お願いしたい。」
と思ってしまいます。
でも、それではAIっぽい動画になってしまいます。
おすすめは、台本作りを5つの工程に分けることです。
STEP1 コンセプトを決める
まずAIに相談します。
「初心者が困っていることは?」
「よくある勘違いは?」
「検索されそうなテーマは?」
このようにアイデアを出してもらいます。
ただし、
最終的にどのテーマを選ぶかは必ず自分で決めます。
ここだけは譲ってはいけません。
チャンネルの方向性は、AIではなく自分が決めるものだからです。
STEP2 構成を作る
ここはAIが一番得意です。
動画には基本の型があります。
- 導入
- 本編
- まとめ
この流れを整理するのはAIの得意分野です。
ただ、
「構成を作って。」
だけではもったいありません。
例えば、
- 視聴者は初心者
- 動画を見終わったら何ができるようになるか
- 最後まで見たくなる流れ
- 表形式で出力
ここまで伝えるだけで、一気に完成度が上がります。
構成で悩む時間が激減します。
STEP3 冒頭だけは絶対に自分で書く
ここだけは、どんなにAIが進化しても私は自分で書いています。
YouTubeで最も重要なのは最初の30秒。
ここで見るか閉じるかが決まります。
AIは、
「今回は○○について解説します。」
という文章を書くのは得意です。
でも、
「昨日、3時間かけて台本を書いたんですが、半分以上ムダな時間でした。」
こんなリアルな体験談は書けません。
だから冒頭だけは、自分の言葉で。
ここが動画の命です。
ChatGPT・Gemini・NotebookLM・Claudeの具体的な使い分け
ここからは、実際に私が行っているAI台本制作の流れを紹介します。
難しいプロンプトは必要ありません。
普通の会話ができれば十分です。
STEP1 Geminiで「調べる」
最初に文章を書こうとしてはいけません。
まずは材料集めです。
私は最初にGeminiを開きます。
理由はシンプル。
Google検索との連携が強いからです。
例えば、
「ChatGPTの新機能を動画で紹介したい。」
と思ったら、
いきなりChatGPTへ
「台本を書いて。」
とはお願いしません。
まずGeminiで、
「ChatGPTの最新アップデートを初心者向けに整理してください。」
「公式発表をもとに重要な変更点を教えてください。」
「初心者が勘違いしやすいポイントはありますか?」
こんな感じで質問します。
すると、
最新情報
公式サイト
ニュース
などを参考にした回答が返ってきます。
ここで重要なのは、
文章を書くことではなく、情報を集めること。
AIは料理人ではありません。
まずは材料を集める買い物係だと思ってください。
STEP2 NotebookLMで「情報を整理する」
ここが意外と知られていません。
NotebookLMは、
自分だけのAI先生
を作れるサービスです。
例えば、
- Google公式ヘルプ
- メーカーのマニュアル
- 自分で書いた記事
- ブログ記事
など、自分が信頼できる資料だけを読み込ませられます。
例えば動画で
「ChatGPTの使い方」
を解説するなら、
公式ヘルプだけ読み込ませます。
すると、
AIが勝手にネット上の怪しい情報を混ぜず、
読み込ませた資料だけを参考に答えてくれます。
これが本当に便利なんです。
私はここで、
「初心者向けに要点だけまとめてください。」
「専門用語を使わず説明してください。」
とお願いしています。
この段階で、
動画で話す内容がかなり整理されます。
STEP3 ChatGPTで「動画の設計図」を作る
情報が集まったら、
次はChatGPTの出番です。
ここで初めて、
動画の構成を考えます。
私がよくお願いするのは、
こんな内容です。
あなたはYouTube構成作家です。
視聴者は初心者です。
動画を見終わったあとには、
「○○ができるようになった。」
という状態にしてください。
導入、本編、まとめの構成を表形式で作ってください。
最後まで見たくなる流れも考えてください。
これだけです。
すると、
動画全体の流れが数十秒で完成します。
さらに、
「タイトルを10個考えて。」
「サムネイルの文字を5案。」
「視聴者が最初に抱える悩みを書き出してください。」
こんなお願いもできます。
つまりChatGPTは、
文章を書くAIではなく、企画会議をしてくれる相棒なんです。
一人で何時間も悩む必要がなくなります。
STEP4 Claudeで本文を書く
ここでようやく文章を書きます。
私はChatGPTで作った構成をそのままClaudeへ貼り付けています。
お願いする内容はとてもシンプルです。
この構成をもとに、
初心者向けに、
会話調で、
YouTubeで話すような自然な文章を書いてください。
難しい専門用語は避けてください。
これだけです。
Claudeは文章の流れを作るのが本当に上手です。
しかも長文になっても、
前後の話がズレにくい。
だから本文はClaudeに任せています。
もちろん、
ここで完成ではありません。
ここからが本番です。
STEP5 Claudeに「ダメ出し」をしてもらう
多くの人は、
文章ができたら終わりです。
でも私はここからもう一度Claudeへ戻します。
例えば、
「この文章で視聴者が離脱しそうな場所はありますか?」
「AIっぽい文章を全部直してください。」
「同じ言い回しが続く部分はありますか?」
「テンポが悪いところを教えてください。」
こんな感じで添削してもらいます。
Claudeは自分で書いた文章でも、
意外と厳しくチェックしてくれます。
ここでかなり完成度が上がります。
STEP6 最後の5分は人間しかできない仕事
ここだけはAIに任せません。
私は最後に必ず、
自分で読み返します。
そして、
実際にあった失敗談を書き足します。
例えば、
「私も昔は3時間かけて台本を書いていました。」
「最初はAIを使って失敗しました。」
こういう話です。
AIには経験がありません。
でも、
あなたにはあります。
だから、
視聴者が共感する部分だけは必ず自分で書きます。
さらに、
冒頭30秒。
最後の締め。
チャンネル登録のお願い。
他動画への案内。
こうした「人と人との関係」を作る部分も、自分の言葉で話します。
これだけで、一気にあなたらしい動画になります。
実は一番重要なのは「AIに覚えてもらうこと」
ここまででも十分速くなります。
でも、
もっと時短したいなら、
Claudeへ自分の過去動画を読ませてください。
例えば、
- 過去に伸びた台本
- ブログ記事
- よく使う言い回し
- 話し方のクセ
- 「〜なんですよね。」
- 「ここがポイントです。」
こんな文章を10本くらい読ませるだけで、
かなり自分らしい文章になります。
私はこれを、
AIへ自分の分身を育てる作業
だと思っています。
最初は少し手間です。
でも一度覚えさせると、
次回以降の台本作りが圧倒的に速くなります。
AI時代は「編集者」より「プロデューサー」が強い
動画制作というと、
今でも
「編集を極めよう。」
という情報をよく見かけます。
もちろん編集技術は大切です。
でも、
AIが進化したこれからは少し違います。
映像を細かく作り込む人より、
「どんな動画を作るか。」
「誰に届けるか。」
「どんな順番で話せば伝わるか。」
こうした設計ができる人の価値がどんどん高くなります。
つまり、
編集者ではなく、
プロデューサーの考え方です。
AIは作業をしてくれるスタッフ。
あなたは動画全体を指揮する監督です。
この考え方に変わるだけで、
動画制作はずっと楽になります。
まとめ|AIは台本を書く道具ではなく、考える時間を増やす道具
最後にもう一度、今回の流れを整理します。
① Geminiで情報を集める
最新情報や公式情報をリサーチする。
② NotebookLMで整理する
信頼できる資料だけを使い、情報を要約する。
③ ChatGPTで構成を作る
視聴者の悩みを整理し、動画の設計図を作る。
④ Claudeで本文を書く
自然な会話調で文章を作成する。
⑤ Claudeに添削してもらう
離脱ポイントやAIっぽさをチェックする。
⑥ 最後は自分で仕上げる
冒頭、体験談、締めの言葉を自分の言葉で書く。
この流れに慣れてしまえば、以前なら3時間かかっていた台本作りが、30分、20分、慣れれば10分程度で骨組みまで完成するようになります。
AIは、あなたの代わりに考える道具ではありません。
あなたが本当に考えるべきことに集中するためのパートナーです。
これからの動画制作で重要なのは、「どれだけ編集に時間をかけたか」ではありません。
どれだけ価値ある情報を、分かりやすく届けられたか。
その土台になるのが台本です。
だからこそ、AIを上手に使って作業時間を減らし、そのぶん視聴者の役に立つ情報や、あなた自身の経験を盛り込んでください。
それが、自分の思うような動画を時間をかけずに作ることができ、浮いた時間を使って長く愛されるYouTubeチャンネルを育てる一番の近道になるはずです。










