
動画制作の仕事を探すにはクラウドソーシングの仕事依頼サイトが便利です。
中には「依頼を見ても気に入った仕事が見つからない」という人がいますが、それは大きな誤解です。
なぜなら依頼サイトの依頼は切れ目なくやってきます。
採択される提案文の書き方を考えます。
仕事依頼サイト で依頼者に採択される 提案文 の書き方
今はいい案件が見つからないかもしれませんが、確率の問題です。
いつか自分にあった案件に出会うことができるのです。
気に入った依頼を見つけたとして、出てくる問題があります。
それはいい仕事ほど競合するライバルが多いのです。
ライバルに負けずに仕事を受注するには自分をアピール。つまりいい提案を書くしかありません。
依頼に対する提案を書くのって難しいですよね。そんな人も、これを読めばきっと書くことができるようになります。今日は、初心者でも気軽に提案を書ける雛形を公開します。
仕事受注は提案しだい
クライアント(依頼者)に採択してもらえるかどうかは提案次第です。
でも響く提案を書くのって難しいですよね。
そんな人も、これを読めばきっと書くことができるようになります。
まず私が書いた提案をご覧ください。
——-ファーストビュー——————————–
【タイトル】 採用向け企業紹介動画の編集
【ねらい】新採用者向けの企業紹介動画を、①正確に②わかりやすく③テンポよく編集することで、企業価値を高めます。
【編集のポイント】
企業紹介の音声を中心にテンポよく尺縮めした上で、音声の内容に合わせて図表や文字を効果的に表示します。
制作にあたり、素材によりグラフや図表等によってはアニメーションさせた方が効果的なものもあります。
ご相談の上演出案を複数ご提案させていただくことも可能です。
※素材の状態や演出プランによってコンテンツの制作・演出を検討します。【内容と見積もり】
——-セカンドビュー——————————–
編集尺 〇〇分
作業内容
- 出演者の背景をキーで抜き素材映像として合成
- グラフ(静止画・動画)の編集
- テキストアニメーション
- 出演者のセリフスーパー(一部)
- 音声の尺詰め
- BGM処理
【制作期間と費用概算】
のべ3日 実働10時間(仮) 単価2,000円/時 計20,000円
内訳 素材試写~荒編集案試写、修正~編編集試写、修正・完プロ
内容確認のためダメ出し用の試写版を提供します。誤字脱字の訂正や映像の乱れなどを除いて二回まで修正させていただきます。
※素材の状態や内容確認、演出プランなどについては編集前にご相談させていただきます。
【編集環境】
ソフト DaVinci Resolve17 (特に指定がなければ)、After Effects 、Photoshop、Illustrator
※多少のカラーコレクションおよび音声補正は可能です。
これまでの実績は本人紹介欄のポートフォリオにまとめました。ご検討ください。
————————————–
以上、見てお気づきのように提案は大きく二つのブロックに分かれています。
ファーストビューには提案の趣旨が、セカンドビューには提案者の情報が切り分けられています。
なぜこんな書き方をしたかというと、システムの仕様上、依頼者の眼に触れるのはファーストビューだけだからです。
提案上の注意点
ファーストビューでは相手の気持ちに立って「課題解決」に向けた「狙い」と「サービス」を具体的に書きます。
依頼者の立場に立つとわかるのですが、応募者が多いほど提案者の提案は要所だけしか読まれません。
したがって、画面をスクロールせずに見られる範囲内に依頼者の知りたい情報を目に止まるように書きます。
書くべき内容とは、この提案者がどんなサービスとメリットをもたらしてくれるかという期待感に応えることです。
ここでは ①正確に②わかりやすく③テンポよく編集 という三つの提案を行いました。
三つに箇条書きしたのは一目で理解できるようにするためです。
動画制作を依頼するクライアントはほとんどの場合、動画制作の素人です。
そうしたクライアントが期待するのは、映像作品がもたらすメリットだけです。
したがって、動画を見た第三者が起こすであろうアクション、つまり解決策につながるような内容を書けばいいのです。
注意するのは、依頼文に書かれていない内容の確認です。
高度な映像加工を伴う仕事を注文されても、自分にスキルがない場合があります。
また依頼される内容もあいまいな場合があります。
使用する素材は誰が用意するのか、楽曲の権利処理はどちらが持つのか、試写や成果物の受け渡しはどのようなメディアを使うのかなど、詰め切らないとのちのちトラブルにつながりかけない問題もあります。
依頼者には、自分のできることを背伸びせず伝えるとともに、編集のポイントなどに言語化して明記するようにしましょう。
提案に書けないサービスがあれば要相談など交渉の余地を残すように書くのも手です。
ファーストビューでは、依頼者側の要望に対する解決案を書くようにマス目を埋めます。
内容と見積もり
セカンドビューは、請け負う側の情報がメインになります。
経歴や稼働時間、スキルの証明であるポートフォリオ、見積もり額などです。
ファーストビューを読んで関心を持った依頼者は、信用に値する人物かどうか不安を持っています。
その不安を解消するのが具体的な情報です。
経歴や実績は権威付けになります。権威がある人だとわかると依頼者の不安が解消され、次のステップにつながります。
ここでは、案件に対する作業量を想定しながら見積もりまでつくります。
提案の冒頭に示した狙いが固まると、動画の方向性も固まります。
すると作業量と制作時間もおぼろげながら見えてきます。
例えば、「15分の素材を5分に尺縮めするには1時間あればできるだろう」とか、「テロップ文字越しは実時間の三倍は見ておきたいので45分にしておこう」などです。
作業量と具体的なサービスを計算し、納期や予算を具体的に書きます。
作業内容はざっくりした柱だてで十分です。
仕事の中身を見える化することは、依頼者にとっては安心を、制作者にとっては業務の範囲を明確にするメリットがあります。
動画制作の仕事はこだわればこだわるほど時間を消費します。
そのため、可能な限り業務量は制作時間数に換算しておく癖をつけたほうがいいです。
放送局の番組制作予算は時給単位で査定されます。査定の基準は、同種の番組予算の蓄積から割り出された平均値です。
まとめ
重要なのは、自分の独自の提案を書くことです。
- 仕事の内容を理解して質問に明確に答えている
- 依頼者の要望を汲み取っている
- 自分にしかできない提案ができている
自分の強みは何か、依頼者の期待を踏まえて何が提供できるかを愚直に表現しましょう。
個人で請け負うフリーランスの制作者は依頼者の要望に対してアバウトな回答を返しがちですが、受注までに不明な点は依頼者とよく話し合い、できるできないを言語化しておくことをお勧めします。
とくにお金が絡む部分、業務量が絡む部分ほどお互いに見える形にしておきましょう。
仕事をこなすうちにスキルが上がり、できなかったことができるようになります。
経験値が積みあがったところで数字を見直し、業務改善につなげましょう。
【参考記事】
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