CapCutのスペース機能で離れた友達と動画を共同編集!【2024年8月の仕様変更にも注意】

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 CapCut のスペース機能の使い方を書きます。

こんな質問を拝見しました。

capcutで編集した動画にアフレコを入れたいのですが、離れた場所にいる友達にcapcutを使って声も入れたい場合、実現できますか?

「遠くに住んでる友達と一緒に、同じ動画を編集したい…」

そう思ったこと、ありますよね?そんな悩みをサクッと解決してくれるのが、CapCutのスペースというクラウド共有機能です。

スマホでもパソコンでも、同じプロジェクトを同時に編集したり、アフレコを入れたり、作業をバトンのようにリレーできる便利な機能…だったのですが。

2024年8月、残念ながらこの機能に“大きな制限”が入ってしまいました。

この記事では、CapCutのスペース機能を使った遠隔コラボのやり方と、最新の仕様変更を初心者向けにわかりやすく解説します!

この記事では、スマホ・デスクトップアプリ・Webそれぞれのバージョンでの使い方や注意点を、初心者さん向けに優しく解説します!

CapCut「スペース」機能とは?

ざっくり言うと、CapCutのスペース機能は「動画編集のクラウド共同作業スペース」です。

  • 離れた友達にナレーション(アフレコ)を入れてもらう
  • 編集を交代でリレーする
  • 一緒に同じプロジェクトに手を加える

こんなことが、スマホ1つで実現できちゃいます。

たとえばTikTokのコラボ動画や、YouTubeのチーム制作にもピッタリ。

ただし、ここからが重要。CapCutには次の3つのバージョンがあるのを知っておいてください。

種類内容
① スマホアプリ版iPhone/Android向け
② デスクトップアプリ版Windows/Mac向け
③ Webブラウザ版Chrome/Safariなどで開く

このうち③Web版は“閲覧のみ”可能な限定仕様です。なので、実際の編集はスマホかPCで行う必要があります。

スペース機能の基本ステップ

スマホかPCのCapCutをお持ちの方は次の手順で進めてください。

① クラウドにプロジェクトをバックアップ

まずは、自分のプロジェクトをクラウドにアップロードしましょう。

スマホ版なら:

  1. CapCutを開き、編集中の動画を選択
  2. 「…」メニューから「クラウドにバックアップ」をタップ
  3. 成功すれば「〇〇’s Space」に表示されます

これでクラウド上に保存完了!他の人と共有する準備ができました。

メリット: 端末の容量を圧迫せずに編集できる。どの端末からでもアクセス可能。

② スペースURLを共有

ホーム画面の「クラウド」タブから、先ほどアップしたプロジェクトを選び、右上の「雲アイコン → メンバー → 招待」でリンクを生成。

このURLをLINEやメールで友達に送るだけ!

注意点: この後まとめますが、以前は最大5人まで参加OKでした。2024年8月からは「自分+1人」のみに変更されました。なので大人数での共同作業には向きません。

③ 参加者の手順(超重要!)

受け取った人がリンクを開くと、ブラウザ版が立ち上がります

でも、ここで編集はできません!理由は最初にご説明したようにWeb版は“閲覧のみ”可能な限定仕様だから。

ログインして「参加する」を押したら、必ずスマホアプリやPC版でクラウドからダウンロードして編集しましょう。

よくある落とし穴:

「参加できたのに編集できない!」という場合、ブラウザから抜けてアプリで再ログインしてください。

④ 編集スタート!

  • スマホ版:タップ操作で簡単に編集
  • PC版:細かいタイミング調整や高度な編集に向いてる

アフレコ(声の追加)も超簡単。スマホならタイムライン上で「オーディオ」→「アフレコ」を選ぶだけで録音可能。

リアルタイムで共有されるので、お互いの声がすぐ反映されるのも楽しい!

✅ クラウドに保存されたプロジェクトに含まれるもの

CapCutでクラウドに保存したプロジェクト(=スペースにバックアップしたプロジェクト)には、使用した素材も含まれます。ただし、いくつか注意点があります。

含まれるもの:

  • 使用した動画・画像素材(端末内から取り込んだものも含む)
  • 編集情報(カット・トランジション・テキストなど)
  • オーディオ(録音・BGM・効果音など)

基本的にはプロジェクトを開いたときと同じ状態で他の人が編集できるように、すべてがパッケージ化されて保存されます。

ただし、以下のような場合は例外的にリンク切れや素材の未読み込みが発生することがあります:

⚠️ リンク切れ・読み込みエラーが起きるケース

1. 素材が完全にアップロードされていなかった

  • ネット環境が不安定なときにバックアップした
  • アップロード途中でアプリを閉じてしまった → 特に動画ファイルは容量が大きいため、アップロードが中断されやすいです。

2. 著作権付きのテンプレートやエフェクトを使った場合

  • 一部のテンプレートやスタンプ、音源は使用期限付きまたはデバイス依存のことがあります。

3. プロジェクトの移動先の環境に問題がある

  • 例:スマホで作成したプロジェクトをPCで開いたらエラーになる
  • Web版からアクセスして編集しようとして素材が読み込めない(Web版は編集不可)

💡 安全にスペースを使うコツ

  • バックアップ直後に確認する(クラウドで開いてみて再生できるかチェック)
  • 安定したWi-Fi環境で作業する
  • 他の人と共有する前に「素材がすべて読み込めているか」確認する

基本は含まれるが「完全ではない」こともある

CapCutのクラウドスペースは便利な機能ですが、「素材はすべて含まれている」と信じきってしまうのは少しリスクがあります。共有前や編集前に一度開いてチェックするのがベストです。

もし心配であれば、「MP4動画として書き出して共有」「プロジェクトファイル+元素材を一緒にZip化してGoogle Driveなどで送る」という方法も併用すると安心です。

各バージョンのメリット・デメリット

バージョンメリットデメリット
スマホ版操作が直感的・持ち運び便利長時間編集にはやや不便
PC版タイムライン編集が得意・処理が速い招待など一部機能に制限あり
Web版軽快で閲覧のみOK編集不可。コメントも制限あり

初心者にはスマホ版が最もオススメです。

2024年8月からの仕様変更とは?

ここからが超重要!CapCutから2024年8月に届いた通知により、スペース機能に大幅な制限がかかりました。

🔥 変更1:無料ストレージが廃止

  • 旧: 1GBまで無料でクラウド使用可
  • 新: 無料ユーザーはアップロード不可 → 編集どころか、既存プロジェクトも編集不可に

🔥 変更2:参加メンバーが最大2人に

  • 旧: 自分含め最大5人
  • 新: 自分+1人まで → 3人以上での同時コラボは不可。無料ユーザーには痛すぎる制限です。

有料プランの価格は?(2024年8月時点)

CapCutのクラウドスペースは、容量によって3段階あります(※ドル建て、$1=150円で計算)。

プラン名容量月額円換算
スターター10GB$1.49約223円
スタンダード100GB$2.49約373円
プロ1TB$7.49約1,123円

ちょっとした編集なら「スターター」プランで十分。定期的に使うなら100GBプランが安心です。

無料で使いたい人のための代替案

「有料はちょっと…」という方は、こんな方法で乗り切りましょう。

  • プロジェクトをローカル(端末)に保存
  • Google Drive や Dropbox でファイルをやりとり
  • 一時的に有料プラン加入 → 共同作業後に解約

完全無料でクラウド共有はできなくなったけど、まだ工夫すれば「遠隔コラボ」は実現可能です!

まとめ:自分に合った使い方を見つけよう

CapCutのスペース機能は、動画制作を“ひとり作業”から“みんなで作る楽しさ”に変えてくれます。

しかし2024年8月の仕様変更で、無料ユーザーの使い方には制限がついてしまいました。

  • 月額数百円で快適な共同編集がしたいなら有料プランを
  • 予算を抑えたいならローカル保存+ファイル共有で対応

自分の目的やスタイルに合わせて、CapCutとの上手な付き合い方を見つけてみてくださいね。