どうも。YouTube、頑張ってますか。
台本を書いて、撮影して、編集して、テロップを入れて、BGMも選んで、サムネイルも作って……。よし、公開!そして翌日。
再生回数、83回。いやあ、これはつらい。
「編集が悪かったのかな」
「もっとテンポを上げたほうがよかったかな」
「そもそも自分、YouTube向いてないのかな」
いろいろ考えてしまいますよね。でもですね、動画が伸びない原因は、編集でも話し方でもないかもしれません。
もっと前です。企画です。
YouTubeは、動画を作り始める前の段階で、かなり勝負が決まっています。
どれだけ編集を頑張っても、視聴者が興味を持っていない企画だったら、なかなか再生されません。
逆に、視聴者がまさに今知りたがっているテーマを選べれば、編集が多少シンプルでも動画は見てもらえます。
ということで今回は、AIを使って「伸びる可能性のある企画」を見つける方法を、4つのステップに分けて紹介します。
YouTube Studio、ラッコキーワード、vidIQ、NotebookLM、ChatGPTなどを組み合わせて、ネタ探しから競合分析、企画作りまで一気に進めていきます。
「毎回、何を撮ればいいのか分からない」
そんな人は、ぜひこの流れをそのまま使ってみてください。
なぜ、あなたの動画は伸びないのか
動画が伸びないとき、まず疑いたくなるのが編集です。
「カットが遅かったかな」
「テロップが地味だったかな」
「もっと効果音を入れるべきだったかな」
でも、編集以前に確認してほしいことがあります。
その動画、本当に視聴者が見たい内容でしょうか。
動画を作るとき、多くの人は次のような基準でテーマを決めます。
- 自分が詳しいこと
- 自分が話したいこと
- なんとなく需要がありそうなこと
視聴者が見たいのは「あなたが話したいこと」ではありません。視聴者が見たいのは、自分の悩みを解決してくれる動画です。
ここがズレると大変です。
多くの場合、これは才能の問題ではありません。動画を作る前のリサーチが足りていないだけです。
そして、このリサーチ作業はAIを使うことで、かなり効率化できます。
視聴者が「今、知りたいこと」を探す
伸びない動画は、ほとんどが「次は何の動画を作ろうかな」と考えて作られた動画です。企画が自分目線になっています。
視聴者が何を知りたがっているのかという視点が。
順番を逆にします。
まず需要を見る→そのあとで動画を作る。
これが成功の方程式です。
YouTube Studioで視聴者の検索需要を見る
視聴者の需要を推測する武器となるのがYouTube Studioです。
YouTube Studioのを開いて【チャンネル アナリティクス】の【トレンド】をクリックします。すると「ユーザーは何を検索しているか」という項目が目に入ります。
この下に並んでいるのはユーザーが自分のチャンネルを選ぶ際使われた検索ワードです。
私の場合は「怖い話」「絵本 読み聞かせ」「モキュメンタリー ホラーゲーム」などが並んでいるのがわかります。
このキーワードを参考に、視聴者が求めているものを探ります。
たとえば、私のチャンネルなら、
- 怖い話
- なぜ働いていると本が読みたくなるのか 要約
- 絵本 読み聞かせ
といったキーワードです。
このキーワードの中には視聴者が潜在的に抱えている悩みが見えてきます。
「怖い話が読みたいけれど、作品が見つからない」
「気になる本だが、要約を読んで時間を節約したい」
などです。
検索キーワードが具体的になるほど、動画の中で何を答えればいいのかも明確になります。
もちろん、AIが出した企画をそのまま採用する必要はありません。
ただ、ネタ探しのスタート地点としては非常に便利です。
ラッコキーワードでテーマを広げる
YouTube Studioで方向性が見えたら、次は関連する悩みを広げていきます。
ここで使いやすいのが、ラッコキーワードです。
たとえば、「ミステリー」と入力すると、

といった関連キーワードが出てきます。
これはつまり、これらのキーワードで検索する必要があるということ。実際に困って検索している人がいるということです。
困っている人がいる。答えを探している人がいる。だったら、その答えを動画にすればいいわけです。
最近の検索支援ツールでは、キーワードの新しさや出現傾向など、トレンドを判断するための情報が表示されることもあります。
ずっと検索されている定番キーワードなのか。最近になって急に検索され始めた言葉なのか。
新しく伸びているテーマなら、スピード重視で公開したほうがバズる可能性が高いため有利です。
伸びが平均的なキーワードなら、定番テーマであることがわかります。長く再生されるストック型の動画に向いています。
この違いが分かると、企画の選び方も変わります。
AIに検索キーワードの裏側を考えてもらう
ここからがAIの出番です。
集めたキーワードをChatGPTやGeminiなどに渡して、検索した人の気持ちを深掘りします。
たとえば、次のように聞きます。
「ミステリーが読みたい」と検索する人が抱えている悩み、不安、理想の状態を具体的に整理してください。
するとAIは、検索ワードで検索した人の気持ちを分析し、感情を整理してくれます。
キーワードだけを見ていると、ただの文字です。でも、その言葉を検索した理由まで考えると、視聴者の顔が見えてきます。そして、この感情は動画の冒頭にも使えます。
たとえば、「ミステリーを読みたいけれど、」
この一言から始めれば、同じ検索動機の感情を持っている人は、
「あ、自分のことだ」
と思って続きを見てくれます。
AIが出した答えはあくまで仮説です。AIは視聴者本人にインタビューしたわけではありません。そのため、実際に伸びている動画を確認し、本当にその検索動機に需要が伴っているのかを検証します。
本当に伸びている動画を見抜く
キーワードが集まったら、そのテーマで実際に伸びている動画を探します。ここで注意したいのが、再生回数だけで判断しないことです。
たとえば、次の2本があったとします。
- 登録者1万人で10万再生
- 登録者100万人で30万再生
再生回数だけを見ると、30万再生の動画のほうが強く見えます。でも、登録者数に対する倍率で考えると、
- 登録者1万人で10万再生:10倍
- 登録者100万人で30万再生:0.3倍
となります。
前者のほうが、普段そのチャンネルを見ていない新しい視聴者まで届いた可能性が高いですよね。
つまり、企画そのものに力があった可能性があります。
このように、登録者数や普段の再生回数に対して、どれくらい突出して伸びたのかを見る考え方が重要です。
vidIQで”使える動画”を探す
この分析を効率化できるのがvidIQです。vidIQは無料の検索支援ツールです。これを使うと、動画やチャンネルによっては、
- 普段より大きく伸びた動画
- キーワードの検索需要
- 競合の強さ
- 関連動画や企画のヒント
などを確認できます。
さらに、claudeを使うことで人間の代わりにvidIQにさまざまな検索支援を命じることもできます。claudeを有能な執事と考えるとわかりやすいと思います。
claudeとvidIQ設定方法については別記事にまとめました。
さて、YouTubeのジャンル選びをする上で、特に注目したいのがそのジャンルで成果を上げている競合チャンネルです。
競合には必ずチャンネルを支えるエース級の動画があります。チャンネルの通常再生より3倍、5倍、10倍と伸びている動画には、そのテーマが伸びた理由が隠れています。
こうした動画をお手本に潜在ニーズに応える動画を作ればいいのです。
大切なのは、ただ数字を見ることではありません。「なぜ、この動画だけ伸びたのか」・・・ここを深掘りします。
- テーマが新しかったのか
- 悩みが具体的だったのか
- タイトルが強かったのか
- サムネイルで結果を見せていたのか
- 投稿タイミングがよかったのか
複数の要素を分解して再構成することで自分オリジナルのチャンネルを作ることができます。
伸びている動画で見るべき3つの場所
競合動画を見るときは、最低でも次の3つを確認します。
1. タイトル
タイトルでは、どの言葉を使って興味を引いているかを見ます。
たとえば、「ミステリー」よりも、「ミステリージャンル5選」のほうが、結果が具体的ですよね。
数字、期間、悩み、意外性。
どの要素を使ってクリックさせているのかを分析します。
2. サムネイル
サムネイルでは、何を見せて、何を見せていないかを確認します。
文字を全部説明してしまうのか。結論の一部だけを見せるのか。ビフォーアフターを使っているのか。驚きや不安を表情で表しているのか。
サムネイルは小さい画面で見られるので、情報量を増やせばいいわけではありません。
むしろ、一瞬で意味が伝わるかここが重要です。
3. 冒頭30秒
そして、一番丁寧に見てほしいのが冒頭30秒です。
タイトルとサムネイルを見てクリックした人は、動画の冒頭でこう判断します。
「この動画、本当に自分が見たかった内容かな」ここで期待と中身がズレると、すぐに離脱されます。
伸びている動画の冒頭では、
- 視聴者の悩みを言い当てる
- 動画を見るメリットを伝える
- 結論を少しだけ見せる
- 最後まで見る理由を作る
といった工夫が入っています。
「今日は○○について解説します」だけで始めるより、「編集を8時間頑張ったのに100回しか再生されない。それ、編集ではなく企画が原因かもしれません」と始めたほうが、続きを見たくなりますよね。
ステップ3:競合動画をAIで分析する
ここまで来ると、伸びている動画を何本も見たくなります。動画を見ることでそのチャンネルのコンセプトや、ジャンルの攻略法が見えてきます。
しかし動画を10本、20本と見て、タイトル、構成、冒頭、CTAを全部メモするのは大変です。
手間のかかる競合分析に使えるAIがNotebookLMです。
NotebookLMに競合動画をまとめる
NotebookLMは、Googleが提供しているAIノートツールです。
資料や文章などのソースを読み込ませ、その内容をもとに要約や質問への回答を作成できます。
チャンネル運用の参考にしたい動画が見つかったら、そのURLをNotebookLMに貼り付けます。本数は一本だけでなく複数入れることで精度が高まります。
そのうえで、たとえば次のように質問します。
これらの動画に共通する構成、冒頭のフック、視聴者の悩み、結論の見せ方、CTAを整理してください。
すると、
- 冒頭で視聴者の失敗を指摘している
- 問題提起のあとに結論を先に見せている
- 手順を3〜5個に分けて説明している
- 途中で具体例を入れている
- 最後にテンプレートや次の動画へ誘導している
といった共通点をまとめてくれます。
1本だけを分析すると、その動画特有の構成かもしれません。
しかし、複数の伸びている動画に同じパターンがあれば、それはそのジャンルで効きやすい型である可能性があります。
これが、競合分析で探したい「勝ちパターン」です。
AIには根拠も確認する
AIはたまに間違った内容を生成することがあります。
分析させるときは、結果だけを見るのではなく、「どの部分を根拠にそう判断したのか」も確認しましょう。
NotebookLMのように、自分が読み込ませたソースを基準に回答するツールは、選んだものからのみ回答するため、間違い探しの確認作業がしやすいのがメリットです。
コピーするのは内容ではなく「型」
競合分析をすることで、視聴者に受ける動画が作りやすくなります。
ここで注意したいのは著作権です。競合の内容をそのままコピーすると違反になります。
なので、動画を作る際は自分ならではのオリジナルな切り口を必ず意識しましょう。
たとえば、
- 冒頭で悩みを言い当てる
- 結論を先に示す
- 手順を4つに分ける
- 途中で失敗例を入れる
- 最後に行動を促す
この型だけを借ります。
その中に入れるのは、自分の経験です。自分が実際にやって失敗した話。試してみてうまくいった方法。視聴者からよく聞かれる質問。
ここが入ることで、同じテーマでも自分にしか作れない動画になります。
ステップ4:集めた材料をAIに渡して企画にする
最後に、ここまで集めた情報をAIにまとめて渡します。
渡す材料は次のとおりです。
- YouTube Studioで見つけた検索テーマ
- ラッコキーワードで広げた関連キーワード
- AIで整理した視聴者の悩みや感情
- vidIQなどで見つけた伸びている動画
- 競合動画のタイトルやサムネイルの特徴
- NotebookLMで抽出した勝ちパターン
- 自分が話せる経験や事例
ここまで材料を揃えてから、
「この条件で動画企画を10本作ってください」
と依頼します。リサーチ結果という食材をしっかり渡すことで、初めて具体的な企画が出てきます。
AIに渡す企画作成プロンプト例
次のような形で依頼すると、企画を整理しやすくなります。
あなたはYouTubeの企画担当者です。
以下の検索キーワード、視聴者の悩み、競合動画の共通点、自分の経験をもとに、動画企画を10本提案してください。各企画には次の項目を含めてください。
・想定視聴者
・視聴者の悩み
・動画の切り口
・タイトル案3つ
・サムネイルに入れる短い言葉
・冒頭30秒のフック
・動画全体の構成
・競合との差別化ポイント一般論だけの企画は避け、具体的な悩みを解決する内容にしてください。
このプロンプトの下に、集めた材料を貼り付けます。
AIにたくさん情報を渡すときは、項目を分けて整理しておくと精度が上がります。
たとえば、
「検索キーワード」
「視聴者の感情」
「競合の共通点」
「自分の経験」
という見出しを付けて渡すと、AIも理解しやすくなります。
10本すべてを採用しない
AIから企画が10本出てきても、全部採用する必要はありません。
AIの企画は、あくまで候補です。
最終的には次の基準で選びます。
- 実際に検索需要があるか
- 競合が強すぎないか
- 自分の経験を入れられるか
- 今のチャンネル視聴者に合っているか
- タイトルとサムネイルで魅力を伝えられるか
- 見た人に具体的な変化を与えられるか
特に大切なのが、自分の経験を乗せられるかです。
これからはAIで、それっぽい動画を作る人がどんどん増えます。
一般論だけを並べた動画も増えます。
だからこそ、
「自分は実際にこれを試して失敗した」
「3か月やってみたら、ここで数字が変わった」
「初心者のときに、この設定を知らずに困った」
という一次情報が強くなります。
AIが作った企画に、自分の経験を一つ入れる。
これだけでも、動画の説得力は大きく変わります。
AIは企画担当。最後に魂を入れるのは自分
AIは非常に便利です。
検索キーワードを整理してくれます。視聴者の悩みを言語化してくれます。競合動画の共通点も探してくれます。タイトル案も出してくれます。冒頭のフックまで作ってくれます。
ただし、最後の判断までAIに任せてはいけません。
本当にそのテーマを自分が話す意味があるのか。視聴者に責任を持っておすすめできる内容なのか。自分の経験を入れられるのか。
動画を見る理由を作るのは、あなた自身の経験や考え方です。
便利な道具はどんどん使っていいと思います。
でも、全部をAIに丸投げすると、完成した動画から本人の姿が消えてしまいます。
まとめ|AIで伸びる企画を見つける4ステップ
最後に、今回の流れをまとめます。
ステップ1:視聴者が知りたいことを探す
YouTube Studioやラッコキーワードを使って、視聴者が検索している具体的な悩みを見つけます。
さらにAIを使い、そのキーワードを検索した人の不安や理想を整理します。
ステップ2:本当に伸びている動画を見抜く
再生回数だけではなく、普段のチャンネル規模に対してどれくらい大きく伸びたのかを確認します。
vidIQなどを使い、アウトライヤーになっている動画を探します。
分析するのは、タイトル、サムネイル、冒頭30秒です。
ステップ3:競合動画の勝ちパターンをAIで分析する
NotebookLMなどに複数の競合動画の文字起こしを入れ、構成やフックの共通点を抽出します。
内容をコピーするのではなく、伸びている動画の「型」を学びます。
ステップ4:材料をAIに渡して企画を作る
検索需要、視聴者の感情、競合分析、自分の経験をまとめてAIに渡します。
その材料をもとに、タイトル、サムネイル、冒頭のフックまで含めた企画案を作ります。
ただし、最終的に採用する企画は自分で判断します。
YouTubeが伸びるかどうかは、編集を始める前の企画でかなり決まります。
まずは視聴者が何を知りたいのかを調べる。
次に伸びている動画を確認する。
共通する型をAIで整理する。
最後に自分の経験を足して、企画にする。
AIにいきなり正解を聞くのではなく、AIが考えやすい材料をこちらで用意する。
そうすると、AIの答えも一気に具体的になります。
ということで、ネタ探しで毎回パソコンの前に座ったまま30分フリーズしてしまう人は、まずYouTube Studioを開いてみてください。
「何を作ろう」ではなく、
「視聴者は今、何を知りたいんだろう」
ここから始めるだけで、企画の見つけ方が変わってきます。
タイトルをよりクリック重視にする場合は、**「AIに聞くだけでは伸びません」**のような少し強めの切り口も相性がいいです。









