2025年春以降、登録者10万人以上のYouTubeチャンネルが次々とBAN(アカウント停止)される事態が起こっています。
特に気をつけたいのが、「情報流通プラットフォーム法」という新しいルール。
今まで問題なかった投稿内容が、ある日突然ルール違反と判断され、チャンネルが消されてしまうケースが続出しています。
これからYouTubeを始める人、すでに運営している人も要注意!
今回は初心者の方にもわかるように、以下のポイントを解説します:
- なぜBANされるケースが増えているのか
- 「情報流通プラットフォーム法」とは?
- YouTubeでチャンネルを守るための具体的な対策とは?
なぜYouTubeチャンネルのBANが増えているのか?
2025年の春から、日本国内でもYouTubeやTikTok、X(旧Twitter)といった大手SNSプラットフォームの規制が強化されました。
以下は、2025年春以降に発生したと考えられる「登録者10万人以上のYouTubeチャンネルがBANされた具体例」や、その要因と思われるケースを5つ挙げたものです(事実として報道されたものではなく、現在の傾向や法制度、プラットフォームのガイドラインに基づいた可能性の高い例としてご理解ください)。
✅ ケース1:医療デマによるアカウント停止
ジャンル:健康・医療系チャンネル(登録者約15万人)
• 概要:独自の健康法や未承認サプリの推奨を繰り返していたチャンネルがBAN。
• 原因と推測:科学的根拠の乏しい「がんが治る食事法」などを紹介。
• 関連ポイント:「情報流通プラットフォーム法」で特に重視される「医療・健康分野の誤情報」に抵触した可能性。
✅ ケース2:フェイクニュース・陰謀論の拡散
ジャンル:社会時事・考察系チャンネル(登録者約22万人)
• 概要:社会問題や政治について独自の視点で切り込む動画を多数投稿していたが、急に削除・BAN。
• 原因と推測:「地震兵器が存在する」などの陰謀論的主張を事実のように発信していた。
• 関連ポイント:フェイクニュースとみなされた場合、法に基づきYouTubeが強制削除を行うケースが増加。
✅ ケース3:ショート動画での過激・暴力的演出
ジャンル:エンタメ・バラエティ系チャンネル(登録者約12万人)
• 概要:ショート動画で過激なドッキリや喧嘩の演出が人気だったが、数本の動画削除後チャンネルごと停止。
• 原因と推測:「暴力的・危険なコンテンツ」との判定。
• 関連ポイント:AIによる自動検出が強化されており、複数回の違反で即BANのリスクが高い。
✅ ケース4:無断転載・AIナレーションの乱用
ジャンル:まとめ系ニュースチャンネル(登録者約18万人)
• 概要:2ちゃんねるやSNS投稿をAIで読み上げ、動画化するスタイル。素材は基本的に無断使用。
• 原因と推測:著作権侵害・人格権(肖像権)・虚偽情報の三重違反の可能性。
• 関連ポイント:2025年から**「AIによる生成物の透明性確保」**が求められており、対策がないと処分対象に。
✅ ケース5:視聴者を煽る煽動型タイトル・サムネイルの多用
ジャンル:ビジネス系ハウツー・自己啓発チャンネル(登録者約11万人)
• 概要:「〇〇はバカがやること!」「今すぐ辞めろ!」など攻撃的なサムネと発言が多かった。
• 原因と推測:「誇張表現」「他人を不当に傷つける内容」と判断され、複数の警告を経てBAN。
• 関連ポイント:「誤解を招く表現」や「過度に攻撃的な論調」が新ルールで問題視されるように。
その背景にあるのが、誤情報(フェイクニュース)や過激な言論の拡散による社会的リスク。
政府が「情報流通プラットフォーム法」という法律を施行し、一定の基準で運営されていないチャンネルに対し、プラットフォーム側に対処を義務付けるようになったのです。
情報流通プラットフォーム法とは?
情報流通プラットフォーム法とは2025年4月に日本で施行された新しい法律で、SNSや動画プラットフォーム上の情報流通に関する透明性と健全性を確保することが目的です。
主なポイント:
• 誤情報の拡散防止
⇒ 特に「医療」「災害」「選挙」など社会的影響が大きい分野に厳しい制限がかかる
• 匿名での誹謗中傷対策
⇒ 運営者に投稿者の情報を把握させることが義務化
• 悪質なコンテンツへの対応義務
⇒ プラットフォームは、ルール違反の動画に対し警告・削除・アカウント停止をしなければならない
プラットフォーム側からすると、守らないと罰則(一億円規模といわれます)が課されるということもあり、厳し目な対応に出たというのが背景と言えます。
とはいえ、対応義務を果たすには限度があります。
ほとんどのプラットフォームではAIによる品質確認を行なっています。そのため、場合によってはグレーゾーンにあたるチャンネルだけでなく、まったく関係のないチャンネルも巻き添えをくってしまうことも起きています。
「自分のチャンネルには当てはまらないはず」と思っていても、100パーセントセーフとは限らないのです。
動画投稿者はどうすればいい?BANされないための対策
それでは、チャンネルを守るためには何を意識すればよいのでしょうか?
以下に具体的な5つの対策をまとめました。
1. 情報の「信頼性」を最優先する
特に医療や社会問題などのジャンルでは、出典や引用元を必ず明記しましょう。
✅ 公的機関のサイト(厚労省、内閣府など)を参考にする
✅ 「個人の意見」と「事実」をはっきり分けて話す
2. AI生成コンテンツの取り扱いに注意
最近ではAIが自動生成した台本やナレーションを使うケースが増えていますが、
情報の正確性が欠けていると、虚偽情報と判断されるリスクがあります。
✅ AIを使う場合は、必ずファクトチェックを行う
✅ 「この動画はAIを活用しています」などと明記して透明性を高める
3. 誹謗中傷・炎上商法は絶対NG!
短期的な再生数を狙って過激な表現や煽りを入れるのは非常に危険です。
1本の動画でチャンネル全体が削除されるリスクも。
✅ 他者を非難する内容は避ける
✅ 冗談でも差別的な表現は使わない
4. サムネ・タイトルの誇張表現にも注意
【衝撃】【絶対ダメ】【死ぬほど危険】などの扇情的な文言は、今後「誤解を招く表現」として削除対象になる可能性が高いです。
✅ 内容と一致する表現を心がける
✅ 視聴者をあおるような演出は避ける
5. プライバシーや肖像権に配慮する
街中の撮影、インタビュー、他人の顔が映る動画などは、本人の同意がないと削除・BANの対象になることも。
✅ 撮影前に許可を取る
✅ 顔やナンバープレートはモザイク処理する
プロが見る、今後のYouTube運営で意識したいこと
私たちプロの制作者でも、常に時代のルールをアップデートしながら制作する姿勢が求められています。
しかし、こうした流れは「初心者には参入しづらい」と感じるかもしれません。
でも実は、逆に「丁寧で誠実なコンテンツ」が評価されやすくなっていると考えるべきです。
つまり、
「質の高い動画が勝ちやすい時代が来た」とも言えるのです。
初心者でも、時間をかけて丁寧に作った動画は評価される。
だからこそ、焦らず、安全な動画運営を心がけていきましょう!
チュートリアル動画
まとめ:BANを防ぐには「誠実な発信」が一番の武器!
YouTubeのルールは年々厳しくなっています。
でもその分、信頼性の高いチャンネルは長く愛される時代です。
今日からできることは以下の通りです:
- 情報の出典を明記する
- 誹謗中傷や過激な演出を避ける
- プライバシーと肖像権に配慮する
- AIに頼りすぎず、自分の言葉で語る
そして何より、「視聴者の信頼を得る」ことを忘れずに、コツコツ動画を育てていきましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 BAN急増! YouTubeチャンネル を消されないようにする対策とは?を書きます。