YouTubeで動画を伸ばすためには、ホーム画面でおすすめされる動画になることがカギです。
実は、再生回数が伸びている動画の約85%が、YouTubeのホーム画面に表示されたことがきっかけ。では、どうすれば自分の動画がそこに表示されるのでしょうか?
この記事では、プロの動画制作者としての知見をもとに、初心者にもわかりやすく「おすすめされる動画のつくり方」を解説していきます。
クリック率・視聴維持率・エンゲージメントが命
YouTubeのアルゴリズムは、次の3つを重視しています:
- クリック率(CTR):サムネイルとタイトルが魅力的であるか
- 視聴維持率:最後まで見てもらえているか
- エンゲージメント:いいね、コメント、共有などの反応があるか
投稿したばかりの動画が伸びないこともありますが、YouTubeは時間をかけて視聴者とのマッチングを行い、適した相手に動画を届けます。マッチングに成功すれば、動画が一気に拡散する可能性も。
クリック率(CTR)の調べ方 : アナリティクスから「コンテンツ」タブを選択し、「その他の統計情報」から「インプレッションのクリック率」の項目を確認します。クリック率は、サムネイルが表示された回数に対して、実際にクリックされた回数の割合を表します。10%を超えると「クリック率が高い」と判断できます。
視聴維持率の調べ方:「コンテンツ」から視聴維持率を確認したい動画を選択し「アナリティクス」から「エンゲージメント」タブを開きます。するとグラフの下に「視聴者維持率」アップロード後(全期間)の数値が表示されています。YouTubeショート動画の視聴維持率の目安は、平均で60%程度とされています。
・視聴を継続 ( )%
・平均視聴時間( )時間
エンゲージメントの調べ方:エンゲージメントは様々な項目が含まれます。「アナリティクス」を選択し、上部のメニューで「エンゲージメント」を選択します。
伸びる動画の4要素
YouTubeで伸びる動画には、以下の4つの特徴があります:
- わかりやすい
- 役に立つ
- 面白い
- 心動かされる
さらに重要なのが、この中で何か一つでも“飛び抜けて”いることです。

「わかりやすい」「役に立つ」「面白い」「心動かされる」・・・要素を取り入れた動画を投稿したのに反応がイマイチなのはなんで?
平均的な内容だと、視聴者に選ばれません。なので、初心者はまず一つの要素に特化し、スキルを伸ばすのがおすすめです。
自分の強みを生かす&ニーズと一致させる
「自分が得意なこと」と「視聴者のニーズ」が重なるポイントを探すことが重要です。自分が得意なジャンルで、視聴者が求めていることに応える内容にしましょう。
登録者と新規視聴者の層を一致させよう
YouTubeは、動画をまず登録者に表示し、反応が良ければ新規視聴者へと広げます。そのため、チャンネルの登録者と新しい視聴者の属性を一致させておく必要があります。ターゲットがぶれると、動画の方向性がぼやけてしまい伸びません。
サムネイルが命
「サムネイルが10割」と言っても過言ではありません。視聴者のニーズにぴったり合う文言を載せましょう。サムネイルは、「ニーズに対して言葉を当てにいくゲーム」です。
視聴者の需要に気づくには?
✅ YouTubeで伸びるための分析力が重要な理由
YouTubeで動画が「ホームにおすすめ」されるかどうかは、視聴者の反応によって決まります。そのためには、「どんな動画が視聴者に好まれているか?」を見極める力が必要です。
その鍵となるのが、次の2つ:
- 他人の伸びている動画の【研究】
- 自分のチャンネルの【アナリティクス(分析)】
🔍 他人の動画を分析する(完全ガイド)
YouTubeで動画が「ホームにおすすめ」されるかどうかは、視聴者の反応(クリック・視聴維持・評価)によって決まります。
その反応を引き出すには、「どんな動画が視聴者に好まれているのか?」を観察し、見極める力が必要です。
手っ取り早くそのスキルを磨く方法が、
“他人の伸びている動画を徹底的に研究すること”です。
注意:他人の動画を丸パクリするのは著作権侵害です。
ですが、「アイデア」や「構成」「演出の工夫」をパクって参考にするのは合法で、むしろ学びの王道です。
具体的には、以下の4つのポイントを軸に分析していきましょう。
1️⃣ 登録者数以上に再生されている「人気動画」を探す
🔸なぜ大事?
YouTubeでは、登録者が少なくても再生回数が爆伸びしている動画があります。
これは、YouTubeの「ホーム」や「関連動画」におすすめ表示された動画の可能性が高く、視聴者に刺さる何かを持っている証拠です。
🔸やり方(ステップ形式)
1. 検索バーにキーワードを入力(例:「動画編集 初心者」)
2. 上位表示された動画をチェック
→ タイトル、再生回数、投稿者の登録者数を見比べる
3. 登録者数に対して再生回数が極端に多い動画をピックアップ
→ 例:登録者1万人で再生回数20万以上
🔸さらに深掘り(プロ向け)
• 「VidIQ」や「TubeBuddy」といったツールを使えば、他人の動画のクリック率やタグなどの詳細も把握できます。
• 例えば、サムネイルのクリック率(CTR)、SEOスコア、上位キーワードなどが分かります。
🔍コツ:再生数だけでなく、直近で伸びている動画を選びましょう。旬のテーマを探すのにも役立ちます。
2️⃣ 「人気動画」からコンセプトを探る
人気動画には、視聴者を惹きつける“共通するルール”や“型”が隠れています。
🔸やり方(具体的ステップ)
1. チャンネルトップの「人気の動画」タブを開く
2. 再生回数が多い動画のタイトルやサムネイルを一覧で観察
3. 動画を視聴しながら、以下の観点でチェック
📝分析ポイント
観点 | チェック項目 |
---|---|
タイトル | 「〇〇する方法」「初心者必見」「1分で解説」などの型 |
サムネイル | 顔出しの有無、感情表現、文字の使い方 |
導入 | 最初の5秒で視聴者を引き込めているか? |
構成 | 説明→例→結論 の順か?テンポは良いか? |
編集 | テロップの量・カット割り・BGMや効果音の使い方 |
🔸狙い
「このチャンネルの人気動画は、なぜウケているのか?」を言語化できるようにすること。
分析が深まるほど、自分の動画の構成も洗練されていきます。
3️⃣ リプレイされている場面に注目
🔸なぜ大事?
YouTubeでは、「視聴者が何度も巻き戻して見ている場面」がグラフで分かります。
そこには、強い興味や感情が動いた瞬間が含まれている可能性が高いです。
🔸やり方(超簡単)
1. 動画をYouTube上で再生
2. シークバー上に山ができている箇所を探す(リプレイされている場面)
3. その場面の「セリフ・映像・編集・表情」などをチェック
📝メモ例
• 「ここで急に実演が始まった」
• 「笑いが起きるリアクションがあった」
• 「結論を先に出した」
🔸活かし方
自分の動画でも、「同じ構成・タイミング・演出」を応用してみましょう。
特にショート動画などで再生が伸びやすい編集テクが詰まっています。
4️⃣ サムネイルを真似る(構成や考え方を盗め!)
🔸なぜ大事?
YouTubeでは「クリックされなければ、内容がどれだけ良くても見られない」。
つまり、サムネイルは「入り口」です。
🔸やり方(分析ポイント)
観点 | 解説 |
---|---|
文字の大きさ・配置 | スマホでも読みやすい?強調する言葉は? |
顔のアップ | 驚き・悲しみ・楽しさなど感情が出ているか? |
背景とのコントラスト | 色の使い方で文字が目立つようにしているか? |
一言で内容が伝わる? | 「誰に」「何を」「なぜ」伝えたいのか明確か? |
✅ ヒント:
「不安・疑問・願望」を解決してくれそうなサムネイルは強い!
• NG例:「〇〇してみた」だけでは弱い
• OK例:「失敗しない〇〇のやり方」→ “見たくなる理由”が明確
🔸応用テクニック
• サムネイルだけスクショして10枚並べて「どれが目立つか?」を自分で選んでみる
• 気になったサムネイルをCanvaやPhotoshopで模写してみる
🎯まとめ:分析は「アイデアの宝庫」
他人の動画には、自分では思いつかない工夫や演出、発想のヒントが無数に詰まっています。
著作権を守りながら、堂々とインスパイアを受けて、自分の動画に活かすことが成功の近道です。
- 数字が語る「登録者以上の再生回数」
- 共通点に気づく「コンセプト分析」
- 視聴者の心が動いた「リプレイ箇所」
- クリックされる「サムネイルの戦略」
この4つの分析を習慣にすれば、あなたの動画は次第に「ホームにおすすめ」されるようになっていきますよ!
📊 アナリティクス分析のコツ(自分の動画)
伸びている動画を参考にすることで、目標に向かって最短ルートを辿ることができます。最短ルートを辿ることで生まれた時間を使って自分のチャンネルをブラッシュアップしましょう。
YouTube Studio にある「アナリティクス」は宝の山です。見るべきポイントを絞って活用しましょう。
1. 投稿後3日以内の「クリック率」が高い動画のテーマをチェック
🔸理由
初動のクリック率が高い=すでに登録ずみの視聴者のニーズに刺さった証拠。
🔸やり方
• YouTube Studio →「動画」→ 各動画の詳細 →「インプレッションとクリック率」
• 高いものは「タイトル・サムネイル・テーマ」が良かった証
2. 長期間再生され続ける動画は「後から新しく視聴者になってくれた人のニーズ」を掴んでいる証拠
🔸やり方
• YouTube Studio →「アナリティクス」→「トップ動画」などから過去の動画を確認
• 数ヶ月たっても再生されている動画は「検索・関連動画・おすすめ」に強い!
3. 視聴維持率が落ちない=価値がある場面
🔸やり方
• YouTube Studio →「アナリティクス」→「視聴者維持率グラフ」
• グラフが落ちない箇所、逆に上がっている場面を探す
📝メモポイント
• その場面の話題・編集・演出方法を記録
• 次の動画でも「同じ型」を使う
🔁 継続的に分析・改善(PDCA)しよう
1本出して終わり、ではなく「反応を見て改善」していくのがYouTube運用の本質です。
✅ PDCAの流れ
フェーズ | 内容 |
---|---|
P(計画) | タイトル・サムネイル・構成を決める |
D(実行) | 実際に動画を投稿する |
C(検証) | アナリティクスで結果を確認 |
A(改善) | 良かった点を伸ばし、悪かった点を修正 |
YouTubeで伸びるには、「勘」や「センス」ではなく、分析力と改善力がモノを言います。自分のチャンネルのアナリティクスを活用し、他人の動画からも学びましょう。
視聴者のニーズに応えられれば、チャンネル登録者が少なくても、あなたの動画はホームでおすすめされ、再生回数が爆発的に伸びる可能性があります!
・改善(PDCA)することで、動画がホームに載る確率がグッと上がります。
まとめ アマチュア感をなくして全体品質をアップ
いくら内容が良くても、見た目がアマチュア感満載だと、おすすめには載りません。
「YouTubeホームでおすすめされる動画」に選ばれるためには、クリック率・視聴維持率・エンゲージメントを高める工夫が不可欠です。サムネイルの最適化、自分の強みの明確化、アナリティクスによる分析と改善など、やるべきことは多いですが、1つずつ着実に実行すれば誰でもチャンスがあります。
最初から完璧を目指すのではなく、まずは「自分にしかできない価値」を視聴者に届けることから始めましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 YouTube ホームでおすすめされる動画に選ばれる方法を書きます。