After Effectsより Photoshop ?あえて動画編集にPhotoshopを選ぶ「意外な理由」

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 あえて動画編集に Photoshop を選ぶ「意外な理由」を書きます。

今日は、ちょっと意外な切り口でお話します。

「After Effectsじゃなくて、Photoshopで動画を作るプロがいます」。

なぜ?って思いますよね。でも、理由があるんです。

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プロがなぜ After Effectsより hotoshop を選ぶのか?初心者でも分かる本当の理由

🎯 Photoshopでも“動画が作れる”って本当?

「え?Photoshopで動画編集できるの?」って聞かれること、実はよくあります。

まず大前提として、Photoshopでも動画編集はできます

Photoshopといえば、写真加工やレタッチのイメージが強いですが、実は動画編集もできるんです。もちろん、Premiere ProやAfter Effectsのように高機能ではありませんが、短い動画のカット編集やテキストアニメーション、簡単なエフェクト追加なら十分にこなせます。

実際、写真修正に慣れている人にとっては、学習コストが少なく動画制作に入れるというメリットがあるんですね。

まずは、Photoshop動画編集を始めたばかりの初心者がつまずくよくあるケースを解説します。

ケース1:動画ファイルを読み込む方法がわからない

Photoshopで動画を編集する場合、まずは動画ファイルをタイムラインに読み込む必要があります。

操作手順

  1. Photoshopを開く
  2. メニューの「ファイル」→「開く」で動画ファイル(MP4など)を選択
  3. タイムラインパネルが表示されていない場合は、メニューの「ウィンドウ」→「タイムライン」をクリック

これで動画がレイヤーとして読み込まれ、フレーム単位で編集できるようになります。

具体例

旅行動画の一部だけ切り取ってSNS用に短くしたい場合、この手順で動画を読み込めば、不要な部分を簡単に削除できます。

ケース2:動画をカット・トリミングしたい

Photoshopは動画のトリミングも可能です。

操作手順

  1. タイムラインパネルで動画レイヤーを選択
  2. 再生ヘッドを動かして切りたい開始点・終了点を決める
  3. 「分割」ボタンを押して不要な部分を削除

具体例

友達と撮ったコメディ動画の最初の準備シーンだけをカットして、面白い部分だけを残すことができます。

PhotoshopではPremiereほど直感的ではないですが、フレーム単位で正確に切れるのは意外と便利です。

ケース3:テキストや字幕を入れたい

Photoshopではテキストレイヤーを動画に重ねて、簡単な字幕やタイトルをつけられます。

操作手順

  1. タイムラインでテキストを入れたい位置に再生ヘッドを移動
  2. 「T」ツールでテキストを入力
  3. タイムラインパネルでテキストレイヤーの表示時間を調整

具体例

Vlog動画の冒頭で「今日の旅はここからスタート!」というタイトルを3秒間だけ表示する、といったことが可能です。

さらに、テキストレイヤーにフェードイン・フェードアウトのアニメーションもつけられます。

ケース4:簡単な色調補正やフィルターを使いたい

Photoshopの強みは画像編集の豊富な機能です。動画でも同じ操作が適用できます。

操作手順

  1. 調整レイヤーを作成(「明るさ・コントラスト」「色相・彩度」など)
  2. タイムラインで調整レイヤーを動画の範囲に合わせて表示

具体例

夕焼けのシーンで色を鮮やかにしたい場合、色相・彩度の調整レイヤーを使って動画全体を一括補正できます。

Premiereより手軽にカラー補正できるので、SNS用の短い動画では意外と重宝します。

ケース5:動画を書き出す方法がわからない

編集が終わったら、書き出しです。Photoshopでは「レンダリング」で動画を書き出します。

操作手順

  1. メニュー「ファイル」→「書き出し」→「レンダー動画」
  2. 書き出す形式(H.264やQuickTimeなど)を選択
  3. 保存場所を指定して「レンダー」

具体例

Instagram用に短い動画を書き出すときは、H.264形式で書き出せばスマホで簡単に再生できます。

PremiereやAfter Effectsのように高度な編集を使わなくても、SNS用の短い動画やちょっとしたVlogなら、Photoshopだけで十分対応可能ですね。

2025年のAdobe Max Londonでは、Photoshopにテキストから動画生成するAI機能なども導入されました。

PremiereやAfter Effectsのように高度な編集は難しいですが、SNS用の短い動画やちょっとしたVlogなら、Photoshopだけで十分対応可能です。

個人的には、ちょっとした旅行動画や商品の紹介動画をサクッと作るときに、Photoshopを使うのが効率的でおすすめですね。

🔍 After Effectsと比べたら?

✅ After Effectsの良いところ(定番)

  • 複雑なモーショングラフィックスやVFXの自由度が非常に高い。
  • パーティクル・ライティング・3D・トラッキングなど高度な表現が可能  。
  • 業界標準であり、柔軟なスクリプトやエクスプレッションにも対応  。

しかし、重たくて落ちやすい、学習コストが高いという声も多く聞かれます  。

❌ Photoshopの制限と強み

  • 動画編集/モーションの自由度はAfter Effectsに劣る。
  • 高度なエフェクトや3D表現には向かないけど…
  • 慣れ親しんだUIで、簡単なアニメーションやスライド、GIF作成に超効率的

🧠 プロがあえてPhotoshopを選ぶ5つの理由

1. 慣れた操作感でストレスが少ない

Photoshopを毎日使っている人なら、動画編集のタイムラインもすんなり入れます。新しいソフトを覚える時間のコストを避けられるのは大きい。

2. ファイル軽め・Snap性能が良い

数秒のスライドショー動画やGIFなら、Photoshopだけで十分。軽いのでクラッシュの心配も少ない。JPEGやPSDと直結しやすいのも楽。

3. 簡単なアニメーションならこれでOK

テキストをフェードで流したり、少し動かすだけならAfter Effectsよりスピーディ。学習コストゼロで動画作成できるのが魅力。

4. Photoshopで画像準備→AEに連携もスムーズ

静止画をPhotoshopで調整し、そのままレンダムとして動画に組み込む──AEとの親和性も高く使い分けやすい

5. AI支援が加速中:Photoshopの動画機能が強化中

2025年のアップデートで、テキストから動画生成やナチュラルランゲージで編集できるAIツールが追加。これから動画制作の開始ツールとして、さらに使いやすくなります。

💡 具体的な利用シーン

🎬 シーン例 1:SNS用ショート動画+軽いアニメーション

たとえば、Instagramのリール用に1分間のストーリー映像。画像とテキストをPhotoshopで組んで、スライド的に動かすだけで「映え」動画が完成!

📷 シーン例 2:商品写真+ナレーション用スライド動画

ネットショップの写真を撮影・加工してから、テキストで商品説明を加え、フェードアニメーションで1本にまとめる。After Effectsでアニメーションするより時短です。

✒ シーン例 3:簡易的なタイトルアニメーション+GIF作成

チラッと表示されるタイトルや、TwitterにアップするGIF。Photoshopの方が書き出しやすいし、軽くて扱いやすいです。

📣 ネットの声で見るメリット/デメリット

✅ メリット(ユーザーの声より)

Photoshopに慣れてるので、動画編集も自然だった。After Effectsを学ぶのが面倒な時には助かった

数秒のPR用スライドならPhotoshopだけで十分だった

  • 身構えずに始められる
  • ソフトが重くなく、軽快に操作できる
  • 画像加工との融合がスムーズ

⚠ デメリット(同様に)

Photoshopだと演出が限られる。After Effectsが必要な時もやっぱりある

高度なモーションは無理なので、使い分けないと中途半端になる

  • 複雑なアニメーション表現は苦手
  • プラグインやVFX処理には限界がある
  • After Effectsに比べるとやはり機能が制限される

✅ まとめ:Photoshopに向いてる人・向いてない人

向いてる人(Photoshop)向いてない人(AE推奨)
画像編集が得意なデザイナー本格的なモーショングラフィックスが必要な人
SNS用ショートやGIFを頻繁に作る人トラッキング・3D・VFXが多用な人
時短・軽作業で動画を作りたい人高度なアニメーション制御が必要な人

✨ 締めのメッセージ:Photoshop動画編集は、「知らないと損」

After Effectsは確かに強力だけれど、Photoshop動画編集は“軽やかで身近な実用”という意味で、今こそ価値ある選択肢です。初心者も既にAdobeユーザーも、使いこなせば動画制作がもっと身近になるはず。

もし、「ちょっとPhotoshopで動画やってみたいな」と思ったら、小さなプロジェクトから始めてみてください。意外と「これで十分じゃん!」ってなる瞬間がきっと来ます。