バズらない? ショート動画 の作り方 体験記

ショート動画
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ショート動画 を書きます。

最近流行りの短尺動画、ショート動画とも言われる1分未満の動画には様々な可能性が詰まっています。

試しに本の紹介動画を作ってTwitterに載せたら、3000を超えるインプレッションをもらいました。

今、ショート動画がおもしろい

3500件のインプレッションをもらったのがこの動画。

書店の店頭に面陳されていた最近話題の新刊本を予告編のようにした動画です。

バズらない。バズるはずがないと思って投稿したところ出版社にもリツイートされ伸びました。

ベストセラーというアドバンテージを差し引いても、テキスト記事中心のTwitterではなかなか稼ぎ出せない数字だと思いませんか。

そこで何作か作ってアップしてみました。

ショート動画を始めた理由

ハプニング動画やダンス動画、若者向けの流行り動画は、ちょっと無理と思ってきましたが、切り口次第で「イケるかも」と最近、考え方を改めました。

ショート動画をバズらせるコツを教えてくれる本があります。

TikTokハックあなたの動画がバズり続ける50の法則」です。

いやヤバいでしょ

独特の言い回しと奇抜なキャラクターで世界級のティックトック再生回数を稼ぐ「マツダ家の日常」。

再生回数を稼ぐための戦略と戦術を余すところなく語りつくした秘伝の書です。

「マツダ家の日常」のコンテンツは、ぱっと見、実にくだらない動画です。

が、しかしよくよく見ると視聴者を鷲掴みにする様々な仕掛けや狙いが計算されています。

動画で稼ぎたいなら、まずこの本を開いてみましょう。

ショート動画をバズらせるためには

  • 最初の2秒で釘付けにする
  • 流行に乗る
  • PDCAを繰り返し法則を掴む

などということが基本です。

TikTokの場合、視聴者のほとんどは低年齢層と言われます。

こうした層の生活習慣や好みに合わせないことには見てもらえません。

ダンス動画や瞬間芸、漫画風の構成などが好まれるのも当然です。

しかし便利であればあるほど、視聴者層は広がるものです。

ブログやYouTubeの変化が示すようにコンテンツもひろがります。

TikTokでも書評動画でバズる人も出てきました。

ショート動画を見る高年齢層はそれほど多くないかもしれませんが、気になる本の中身を活字や写真ではなく「ながら」で知りたい人もいるはずです。

そんな人向けに、テレビや映画の予告編のように、しかも30秒で概要がわかる動画を作ろう。

そんな発想から本を紹介する予告編動画が生まれました。

ショート動画の作り方

番組予告の基本は情報です。タイトルや著者、内容、あらすじといった基本情報を盛り込みながら視聴者に興味を持ってもらうにはしっかりしたシナリオを作ることがポイントです。

商品である新刊書のセールスポイントを取材し、エッセンスをまとめることができればほぼ完成です。

完成したシナリオを音声合成ソフトを使って人工音声に変換。

編集ソフトでは、その音声をベースに書影や背景となる動画を足していきます。

ざっくりした構成が出来上がったところで楽曲を探します。

背景となる映像素材も楽曲は全て有料素材集から集めました。

フリーの素材を使わなかった理由は、素材さがしに費やす労力がかかりすぎるからです。

フリーの素材は絶対数が少ない上、検索もしにくいというデメリットがあります。

これはショート動画を量産する上では致命傷になりかねません。

人工音声も含め、今手に入るサービスの中で自分がいかに楽をできるかがポイント。楽をするということは、単純作業に費やす時間を減らすということなのですが、制作時の集中力を持続させ、疲労感をどれだけ減らすことができるかどうかにかかります。

本来ならば、動画制作に使うソフトはDaVinci ResolveやPremiere Pro、それにAfter Effectsを使うのが普通です。

しかし、ショート動画ではオーダーメイドのような作り方をすると時間と手間がかかります。出来合いのサービスを使うことで時短ができるFilmoraを使うことにしました。

調理場で腕をふるって作る料理ではなく、レンジでチンして作る料理のようなもの。

シナリオのイメージにあった素材をただ嵌め込むような工程がいかに短縮できるかに力を注ぎました。

大体の制作時間は次の通り

  • 取材およびシナリオ作成 1時間
  • 素材収集 30分
  • 編集 30分
  • 完プロ〜投稿 30分

一本あたり二時間強といったところでしょうか。

ただし、上記の工程はひとつながりではなく、取材とシナリオの間に数日かかることもあります。

数本の作品を同時進行しながら、シナリオを元にした映像構成を考えているので、動画の仕上がりには余裕を見ておいたほうがいい結果が出るようです。

展開の仕方

完成した動画はTwitter、インスタグラム、YouTubeショート、自分のブログなどで使いまわします。

ショート動画の特徴はプラットフォームごとに視聴者が全く異なること。同じ動画を使いまわしても問題ありません。むしろ新たな視聴者の発掘にも繋がります。

まとめ

作ってみてわかったのは、ショート動画は若い世代だけのものではないということです。

爆発的に増えることはありませんが、一定数の需要が眠っていることがわかりました。

ブログやSNSを有機的に繋いで行くための手段としてショート動画は強力なツールとして期待できます。