モーショングラフィックス。
聞いただけで「プロっぽい!」って思いません?
かっこいい動画って、無駄がなくて、動きが洗練されてて、でもどうやって作ってるのか分からない……。
私も最初はそうでした。
After Effectsを開いて、図形がちょっと動いたらもう感動してましたもん。
「やった!動いた!」って(笑)
でもね、それからです。「もっとかっこよくしたい」って思っちゃったのは。
この記事では、そんなあなたに向けて、After Effectsで「かっこいいモーショングラフィックス」を作るための7つのコツを、できるだけ初心者でも実践できるように紹介します。
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かっこいいモーショングラフィックスの作り方
1. サイバー感は三種の神器でつくる!
まずは王道、「サイバー」な感じの演出。
これはね、ほんとに「3つのエフェクト」だけで一気にプロっぽくなります。
a. グリッチエフェクト
画面がバグったような「グリッチ」は、近未来っぽさを演出する定番。
AEではこう使います:
- エフェクト → イマージムビデオ → VRデジタルグリッチ
- 「マスター強度」にキーフレームで不規則な値をつけましょう。0〜50くらいをランダムに。
- loopOut(“cycle”)でループさせれば、ずっとグリグリ動く!
これ、まじで一発で「それっぽく」なります。
b. ノイズエフェクト
あのザラっとした感じ。ちょっとアナログな空気感も出せるし、洗練された感じにもなります。
- エフェクト → ノイズ&グレイン → ノイズ
- 「ノイズ量」を10〜30%くらいで調整。
- 動きが速すぎるときは、「ポスタリゼーション時間」で調整。
c. グローエフェクト
発光エフェクトですね。これが入るだけで、文字とか図形がめちゃめちゃ映えます。
- レイヤー → レイヤースタイル → 光彩(外側)
- サイズとスプレッドを変えて、2枚重ねたりすると立体感出ます。
- wiggle(13,34)を追加してちらつき表現!
2. 彩度を下げるだけで「大人っぽく」なる
よくありがちなのが、「全部の色が強すぎる問題」。
初心者は、ビビッドな色を全部使っちゃいがちなんですが、実は色数を絞る&彩度を下げるだけで一気に洗練されます。
おすすめは:
- ベースカラー 75%
- メインカラー 20%
- アクセントカラー 5%
After Effectsでは「調整レイヤー」に「トライトーン」エフェクトを入れて、ミッドトーンでベースカラーを決めると簡単です。
3. フォントは「直線命」
まるっこいフォントより、やっぱり直線的なものがかっこよく見えるんですよね。
- 小塚ゴシック
- VDLゴシック
- BananaSlip(ちょっとクセあるけどかっこいい)
- GigaG Corporate Logo(オススメ!)
テキストだけで映えるので、フォント選びで一気に差が出ます。
4. テキストに「動き」を足すだけで変わる!
文字がスッ…と現れるだけじゃもったいない。
せっかくなので、「伸縮」と「分解」でインパクトを与えましょう!
a. 伸縮テキスト
- テキストを右クリック → 作成 → テキストからシェイプを作成
- 端のパスをちょいっと引っ張る → キーフレーム
- 1秒地点にイージーイーズ(F9)!
これだけで、ニョキッと伸びる感じになります。
b. 分解テキスト
- プラグイン「GG分解」を使って、文字をパーツごとに分解
- パーツごとに散らして、出現時に元の形に戻すアニメーションをつけると超印象的!
5. 直線的なラインを仕込め!
水平・垂直・斜めのライン、これをうまく使うと「画面の設計感」が出ます。
例えば:
- 冒頭で右から左へスーッと入ってくるライン → 安定感
- 中盤で斜めのラインがシュッと交差 → 動きのエネルギー感
ラインはただの飾りじゃない。「動きの導線」としても使えます。
6. パスのオフセットで「背景が生きる」
背景がなんとなく寂しい時は、「シェイプレイヤーのパスのオフセット」を使いましょう。
- ぐるぐる回る幾何学模様
- 繰り返し動く背景パターン
これ、ベースが1つでも十分複雑に見えるのでコスパ最強です。
7. 最後はグラデーションで仕上げ!
全体がフラットすぎる時は、「ちょっとだけ」グラデーションを入れましょう。
- 塗り → 線形 or 円形グラデーション
- エフェクト → 描写 → 四色グラデーション
おすすめの使いどころ:
- タイトル背景の後ろ
- 図形の縁部分
- わずかに動くグラデーションで「光の揺らぎ」演出!
実例:この7つで、30秒のかっこいいオープニングを作ってみた
例えばこういう構成で作ると映えます。
- 黒背景に白い直線がシュッと入る
- テキストが伸びて現れる → グローで発光
- 背景にノイズ&グリッチを重ねてサイバー感
- ラインが斜めに交差してトランジション
- ロゴが分解しながら登場!
これ、実際にやってみたら制作時間は90分くらいでした。
でも見た人からは「すごいね!何使ってるの?」って言われるやつ(笑)

まとめ|「それっぽさ」は演出できる!
After Effectsって、奥が深いからこそ、最初は何をやればいいか迷います。
でも、今回紹介した7つの要素を組み合わせれば、初心者でもちゃんと”かっこいい”動画が作れます。
最初は「見様見真似」でOK!
1つずつ試してみて、手を動かすことで「なるほど!」が増えていきます。
楽しいです、AE。
じゃあ、今日はこの辺で!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects初心者向け|かっこいいモーショングラフィックスの作り方を書きます。