【Ae】 After Effects で手書き風イラストを作る方法|エフェクトだけでアナログ感を演出!

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects で手書き風イラストを作る方法を書きます。

整ったデジタルイラスト、なんだか味気ない…。

そんな時に便利なのが、After Effectsのエフェクトで“手書き風”に見せるテクニックです!

本記事では、「Turbulent Displace(タービュレントディスプレイス)」と「Roughen Edges(ラフエッジ)」の2つのエフェクトを使って、誰でも簡単に鉛筆で描いたような手書き風イラストを作る方法を紹介します。

🎨 こんな時におすすめ

  • デジタルすぎるイラストに“人間味”を足したい
  • アニメ風の親しみやすい質感を演出したい
  • 子ども向けコンテンツや説明動画にやわらかい印象を出したい

After Effectsで手書き風イラストを作る方法|Turbulent Displace & Roughen Edgesで簡単!

📦 準備:素材の読み込み

1. After Effectsで新しいコンポジションを作成します。

2. IllustratorやPNG形式で用意したイラスト素材を読み込みます。

※背景が透過されていると、より自然に見えます。

🔧 Step①:Turbulent Displaceで輪郭をゆらす

適用方法

1. イラストレイヤーを選択

2. メニューから

 エフェクト → ディストート → Turbulent Displace(タービュレントディスプレイス) を適用

設定値の例:

  • 変形(Displacement):バルジ(Bulge)
  • 量(Amount):10
  • サイズ(Size):10
  • 複雑度(Complexity):5

これで、線がほんの少し揺れるように変形し、手書き感が出てきます。

🕒 Step②:動きをつける(エクスプレッション)

初心者にとって少し難しく感じるのがここから。動きをつける際使用する「エクスプレッション」について詳しく解説します。

エクスプレッションとは、After Effects(以下AE)で使える“動きの自動化”や“ランダム化”ができるミニプログラム”のようなものです。例えば「毎秒ゆらゆら動いてほしい」「数値をランダムにで変化させたい」などの場合、普通はキーフレームを打って動きをつけますよね?でもそれって超面倒じゃないですか。それをエクスプレッションを使うと自動でやってくれるようになります!

今回の手書き風イラストでは、輪郭を“常にゆらゆら揺れ続ける”ように見せたいのが目的です。

そのために、Turbulent Displace(タービュレントディスプレイス)の「展開(Evolution)」というパラメーターにエクスプレッションを入れます

🧪 使い方ステップ by ステップ

✅ 1. エクスプレッションを使いたいパラメーターを探す

今回は 展開(Evolution) という項目を使います。

✅ 2. Alt(Option)を押しながらストップウォッチをクリック

• Windows:Altキー

• Mac:Optionキー

キーボードのAlt(またはOption)を押しながら、時計マーク(⏱)をクリックしてください。

すると、数値入力欄の下に「エクスプレッションを入力できるスペース」が出てきます。

✅ 3. そこに以下のコードを入力:

time * 1000

timeとは現在の時間(秒)のこと、その値を毎秒1000ずつ数値を増やす(揺れを早くする)ことを意味します。

これで、常に細かくゆらゆらと変化し続ける、手描きの動きが表現できます!

✏ Step③:Roughen Edgesで線を鉛筆風に

次に、線のエッジをガタガタさせて鉛筆っぽく加工します。

適用方法

1. イラストレイヤーに

 エフェクト → スタイライズ → Roughen Edges(ラフエッジ) を適用

設定例:

スケール(Scale):20

• 他のパラメータは初期設定のままでOK

これで、輪郭がシャープすぎず、あたたかみのある鉛筆描き風になります。

🎬 完成!

たったこれだけで、整いすぎたデジタルイラストが自然な手書き風アニメーションに変わります!

🧠 応用アイデア

人物や動物のキャラクターに使うと親しみが倍増

• 静止画に動きが加わることで、視聴者の注目を引く演出

色鉛筆風テクスチャを重ねるとさらにリアルに!

🔁 まとめ

エフェクト名役割
Turbulent Displace線をゆらして手書き感を出す
Roughen Edgesエッジをガタつかせて鉛筆っぽく加工
エクスプレッション(time*1000)自動で動きをつけて自然な演出に

After Effectsの標準エフェクトだけで、誰でも“アナログ風”のイラスト表現が可能です。

チュートリアルを参考に、ぜひあなたの作品でも活用してみてください!