手間いらず プロジェクトファイル の共有方法DaVinci Resolve17

プロジェクトファイルの断捨離
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 プロジェクトファイル を書きます。

DaVinci Resolve17で自宅で編集中の動画を、友人や会社など複数人で映像編集することになったらどうしますか。

プロジェクトの共有方法を紹介します。

プロジェクトファイル の共有方法

DaVinci Resolve17は編集中の動画を複数の環境で編集ができるように、プロジェクトファイルを書き出すことで作業を共有することができます。

その方法は

  1. プロジェクトファイルの書き出し
  2. プロジェクトアーカイブの書き出し。

以上二つあります。

プロジェクトファイルの書き出し

映像素材を除いた編集データのみを受け渡したい場合は、次のような手順でプロジェクトファイルのみを抽出できます。

相手側の環境にも編集者側と同じ素材データがある場合などはプロジェクトファイルのみ編集できるこの方法が便利です。

[メニューバー][ファイル][プロジェクトマネージャー]から[プロジェクトマネージャー]を開きます。

書き出したいプロジェクトファイルを選択して右クリックし[プロジェクトの書き出し…]を選択します。

すると保存先のフォルダに 「.drp」の拡張子がついたDaVinci Resolve17のプロジェクトファイルが生成されます。

「.drpのファイル」をダブルクリックするか、DaVinci Resolve17のプロジェクトマネージャーの[プロジェクトの読み込み…]を選択すると読み込むことができます。

プロジェクトファイルのみを抜き出した場合の注意点は、素材となる動画データがついていないため、プロジェクトを開くとリンクエラー表示が出ることです。

素材が見つからず赤く表示された場合は必要に応じて、素材もコピーした上で素材を右クリックして「ソースフォルダを変更」しましょう。

「.drpのファイル」そのものは編集情報だけを記録した軽いファイルなので、データは手軽に扱うことができます。

ファイル一式を含めた編集データを抜き出したい場合は「 プロジェクトアーカイブの書き出し 」がおすすめです。

編集ソフトDavinci Resolve17を長いこと使っているとプロジェクトファイルが溜まってきます。

編集が終了した完プロデータなどを編集素材も含めて納品する場合や、アーカイブとして保存する場合は「.draのファイル」にして素材を含めて丸ごと抜き出すことができます。

素材データも含めた重いファイルになるので注意が必要ですが、どの環境で開いても素材が丸ごと保存されているので再利用する際便利です。

プロジェクトアーカイブの書き出し

Davinci Resolve17で整理整頓する方法はシンプルです。[ファイル][プロジェクトマネージャー]を起動し、表示されたプロジェクトの中からアーカイブしたいプロジェクトを選んでアーカイブするだけです。

アーカイブの手順
  • プロジェクトマネージャーでアーカイブを書き出す
  • アーカイブフォルダ(.dra)を保存する
  • 必要に応じて編集画面のプロジェクトおよび素材を削除する
  • 編集が必要になったらプロジェクトマネージャーからアーカイブフォルダ(.dra)を復元・編集する

[ファイル][プロジェクトマネージャー]を起動すると、Davinci Resolve17を立ち上げたとき見るおなじみのプロジェクト一覧が現れます。

アーカイブしたいアイコンを右クリックすると[プロジェクトアーカイブの書き出し]が表示されるのでクリックします。

すると、そのプロジェクトに使った編集フォルダに保存するようにフォルダが開くので保存します。アーカイブデータの拡張子は[.dra]です。[.dra]フォルダはコピーや移動してもリンク構造が保たれるので、リンク切れの心配はありません。

上の図では修正バージョンごとにアーカイブしているので、おなじみのDavinci Resolve17アイコンが入ったフォルダが三つできあがっています。

アーカイブするにあたって頭に入れておきたいのは、編集に使った素材がアーカイブするとき複製保存されること。素材のデータ量が大きいと当然容量が圧迫されることになります。

[.dra]の中身を見てみると、編集データが入ったprojectファイルと画像や音声などが複製された[MediaFiles]のフォルダができあがっています。

その中を覗くと上の図のように動画ファイルが並びます。編集時点でメディアプールに登録したものの、編集では使わずプロジェクトにも保存されなかった素材は削除されていることがわかります。

使わなかった素材も含め別ドライブに保存したい場合は、[.dra]フォルダの保存先データ一式を保存することをおすすめします。

こうすると、編集画面もすっきり、ごちゃごちゃしていたドライブもすっきりして新しく始める編集作業が楽になります。

大切な編集データや素材の行方が心配だという人もいるかもしれませんが、それは大丈夫。

アーカイブしたデータは、使用した素材も含め一つのフォルダーに保存してくれるので、いざというときはアーカイブを復元するだけで編集可能な状態にもどります。

ディスクの整理整頓

ある程度プロジェクトが溜まってきたら、私は期間を区切ってプロジェクトをアーカイブして保存し、そのデータを外付けHDDなどに移動しています。アーカイブしたら編集画面は整理し、編集データも作業用のドライブから消去します。

確認のため[.dra]フォルダを別のディスクなどに保存し、プロジェクトファイルを立ち上げてみます。編集環境が正常に表示されたらデータのバックアップが完了したことになるので、必要に応じて元あった編集データや、Davinci Resolve17上のプロジェクトアイコンを削除することが出来ます。

私の場合は四半期ごとに一回、納品が完了したフォルダをまとめて別のディスクに保存することにしています。

保存の際間違いやすいのは、編集に使った作業用フォルダを移動してしまうことです。単純に移動しただけでは、肝心のプロジェクトファイルが保存されないので編集できなくなります。移動刷る際はDavinci Resolve17のプロジェクトファイルが確実に存在していることを確認するようにしてください。

なぜプロジェクトファイルに注意するかというと、データの置き場所が異なるからです。

Davinci Resolve17は、一般のソフトのようにセーブデータを見やすい場所に保存しません。プロジェクトファイル、つまりデータベースの場所は、私の環境ではデフォルトで以下の場所になっています。

C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Resolve Disk Database\Resolve Projects

データベースを触ろうとすると結構複雑な世界に入り込むことになるので、私は割り切って[.dra]フォルダを使いこなすことを目指しています。

DaVinci Resolve 16 データベースの保存場所の確認とバックアップと復元を試す | フルタブログ