「SUNO.AIで曲を作る方法」の結論から言うと、
Sunoは「作曲スキルゼロ」でも、“動画にちょうどいいオリジナル曲”を量産するための道具
…なんですが、
初心者目線だと
- プロンプトむずくない?
- 著作権とか収益化、大丈夫なのこれ?
- 好きな曲っぽくしたいけど、どこまでやっていいの?
ここがモヤモヤポイントなんですよね。
この記事では、動画クリエイター×ブロガー×AIオタクの視点で、
- Sunoで曲を作る超基本
- 初心者がハマりがちな悩み5選と、その解決策
- 実際の動画シーン別プロンプト例
をガッツリ解説していきます。
Suno でオリジナル曲を作る方法
1. Suno.AIって結局なにができるの?
Sunoは、「文章を入れると、数十秒〜数分のフルの楽曲(ボーカル入りも可)」を作ってくれるAIサービスです。
最近は v4.5〜v5 とモデルが進化していて、
- ボーカルのクオリティが上がっている
- ジャンルの再現度もかなり高い
- 無料プランでもv4.5系モデルが使えるようになってきている(Suno)
など、音楽ガチ勢も「いや、これもう普通に使えるじゃん…」ってレベルになってます。
さらに、最近の解説では
- Song Editor(Extend / Crop / Replace)
- Instrumental(インスト専用)
- Prompt helper(プロンプト補助)
- Inspire(他の曲からインスパイア)
- Upload Audio(手持ち音源から発展させる)
といった機能も紹介されています。(Marga Bagus | Digital Freelancer)
2. まずは超ざっくり「曲を作る流れ」
「Suno難しそう…」ってなる前に、流れだけ一回イメージしておきましょう。
- Sunoに登録(GoogleアカウントなどでOK)(Suno)
- 「Create」画面で
- 曲の説明(プロンプト)
- ジャンル/スタイル(オプション)
- 曲の長さ(オプション)
を入れる
- 「Generate」を押す
- 数十秒待つと 2テイク くらい曲が出てくる
- 気に入った方をダウンロード → 動画編集ソフトに入れる
やることはこれだけ。
で、**問題はこの②の「説明を書くところ」**なんですよね。
なのでここからは、
初心者の「あるある悩み」を5つに分解して、順番に潰していきます。
Suno初心者のよくあるお悩み5選
お悩み①:プロンプトが書けない
「“おしゃれな曲” とか “カッコいい感じ” しか思いつかない…」
これ、みんな通る道です。
でも実は、テンプレを1個持っておくだけで一気に楽になります。
▶ 3ステップ・プロンプトテンプレ
①シーンを書く
- “朝のVlogのオープニングで、カフェに向かうシーン”
- “ガジェットレビューのオープニングで、製品を手に取るシーン”
②ジャンル+テンポ感
- “lofi hip hop, 90〜95 BPM”
- “upbeat electronic pop, 120 BPM”
③雰囲気+楽器+キーワード
- “warm, relaxed, acoustic guitar, soft piano, no vocals”
- “energetic, futuristic, synth lead, punchy drums, instrumental only”
これを全部つなげると、たとえばこんな感じ。
“lofi hip hop, 90 BPM, warm and relaxed, soft piano and vinyl noise, instrumental only, for a cozy morning vlog opening walking to a cafe”
日本語まじりでも大丈夫です。
最近のv4.5では「感情的な説明」もそれなりに理解してくれると公式ブログでも強調されています。(Suno)
▶ 具体的なシーン例
シーン:朝のルーティンVlogのオープニング
- カメラ:三脚固定、カーテンが開くシーン
- テロップ:「おはようございます、今日も編集していきます」
このときのプロンプト例:
“lofi hip hop, 85 BPM, calm and cozy morning, soft Rhodes piano, light vinyl crackle, simple drums, instrumental only, perfect for morning routine vlog”
プロンプトは**「日常×感情×音の要素」**で分解すると書きやすくなります。
お悩み②:好みの音楽に“似た曲”を作りたい
「このアーティストっぽい感じにしたいけど、名前入れて大丈夫か不安…」
ここ、いちばんモヤモヤしますよね。
Sunoのプロンプト例を見ると、アーティスト名を使ったスタイル指定も多く紹介されていますが、(Medium)
法律的・倫理的な議論がかなり熱い領域でもあります。実際、Sunoは学習データを巡って著作権団体から訴訟も受けています。(MusicRadar)
▶ 安全寄りの「似せ方」のコツ
- 好きな曲を「要素分解」する
- 例:夜ドライブで聴くシティポップ
→ BPM / 楽器 / 雰囲気 / 年代
- 例:夜ドライブで聴くシティポップ
- それを言葉にしてSunоに投げる “80s Japanese city pop style, 105 BPM, groovy bassline, bright electric piano, nostalgic and slightly melancholic, female vocal, verse and catchy chorus”
- 生成後、Shazamなどで似てないかチェック
Redditでも「AI曲を公開前にShazamでチェックするのオススメ」と言われています。(Reddit)
▶ シーン例:夜のドライブVlog
- 車内のダッシュボードショット
- 夜景のタイムラプス
プロンプト例:
“80s inspired city pop, 105 BPM, groovy bassline, nostalgic night drive vibe, soft electric piano and guitar, Japanese city lights feeling, instrumental version”
ポイントは、特定の曲名は書かず、「時代」「テンポ」「楽器」「感情」で似せること。
これだけでも「それっぽさ」はかなり出ます。
お悩み③:他のユーザーが生成した音楽を使いたい
「SunoのExploreにめっちゃいい曲あるんだけど、これそのままBGMに使っていいの?」
ここも超よく聞かれます。
Sunoでは、
- 無料プラン曲 → 著作権はSuno側
- 有料プラン(Pro / Premier)で作った曲 → 権利は作ったユーザーに帰属(商用利用OK)
という整理が、複数の日本語解説サイトでも紹介されています。(AIの情報インフラを構築し、日本のAI推進を加速)
つまり、
- Exploreに出ている曲の権利は
- Suno
- もしくはその曲を作ったユーザー
のどちらか。
あなたではないんですよね。
▶ 安全な使い方の考え方
- まずは「そのまま商用利用OK」と考えない
- どうしても使いたい場合
- クリエイターが外部で「フリーBGM」として配布していないか探す
- 連絡先があれば直接許可を取る
- 一番安全なのは
→ その曲のプロンプトを参考にして、自分のアカウントで“似た方向性”の曲を作り直す
Sunoには「Inspire」や「プロンプト例の共有文化」があるので、「アイデアの参考にする」くらいに留めるのが現状では無難です。(Marga Bagus | Digital Freelancer)
お悩み④:著作権・YouTube収益化が怖い
「YouTubeで収益化したいけど、後からアウトって言われたら嫌だ…」
ここが一番ナイーブ。
最新の日本語記事だと、おおむねこんな整理になっています:(Music Grow Labo – 作曲力・音楽スキルを育てる実践ブログ)
▶ よく言われる一般的な整理
- 無料プラン
- 楽曲の著作権:Suno側
- 商用利用(収益化目的)はNG
- 有料プラン(Pro / Premier)
- 楽曲の著作権:作ったユーザーに帰属
- YouTube収益化・配信サービスでの利用OK(※条件あり)
- サブスク解約後も、作成済みの曲は商用利用可能と説明されている
※ただし、細かい条件や、国ごとの著作権法は違うので、最終的には必ずSuno公式の利用規約(Terms of Service)とYouTube側のポリシーをチェックしてください。(Suno)
▶ YouTubeで起こりがちなこと
YouTubeのフォーラムでも、
- AI音楽を使ったら、
“本来権利を持たない団体” から著作権申告が来た…
という相談が出ていたりします。(Googleヘルプ)
現状の「リアルな運用」としては:
- 有料プランで曲を作成(商用前提ならほぼ必須)
- 動画の概要欄に
- 曲名(自分でつけたタイトル)
- “Music generated with Suno AI” 的なクレジット
- もしContent IDのクレームが来たら
- 「自分がSunoで生成したこと」を説明できるようスクショなど記録を保存
- 異議申し立てを検討
法律的な最終判断は、専門家(弁護士など)に相談するのがいちばん安全です。
この記事は「クリエイター目線での実務的な話」として受け取ってください。
お悩み⑤:動画の尺やシーンにピッタリ合わない
「曲はいいのに、長さが合わない・盛り上がる場所がズレる…」
これ、めちゃくちゃあるあるです。
でもSunoと編集ソフトをうまく組み合わせると、かなり細かく調整できます。(Marga Bagus | Digital Freelancer)
▶ Suno側でできること
- プロンプトに “60-second track”
“2 minute instrumental”
など、だいたいの長さを書いておく - Song Editor(Replace / Extend / Crop)で
- サビを伸ばす
- 尾っぽを長めにしてフェードアウト用にする
- いらないパートを切る
最近の解説では、有料プランだと最大約8分までの楽曲も作れると紹介されています。(Marga Bagus | Digital Freelancer)
▶ 編集ソフト側でのテク
- BGMの音量を-18〜-24dBくらいまで落とす
- トークが聞き取りやすくなるラインまで
- サビにあたる部分を
- オープニング
- 商品の実写カット
に合わせる
- 終わりは
- 手前でフェードアウトさせて字幕と一緒に気持ちよく終わる
シーン別「こんな動画にはこんなSunoプロンプト」
ここからは、具体的な動画シーン×プロンプト例をいくつか出します。
イメージを掴んで、そのままコピペしてもOKです。
シーン①:日常Vlog(朝〜昼)
- シーン:
- コーヒーを淹れる
- PCを開いて作業開始
プロンプト例:
“lofi hip hop, 80 BPM, cozy and relaxed, soft piano and gentle drums, light vinyl crackle, instrumental only, perfect background music for a calm morning vlog”
使い方のポイント:
- オープニングは曲の頭から使う
- トーク中はBGM音量をかなり下げる
- 作業のタイムラプス部分で、少しだけ音量を上げる
シーン②:ガジェットレビュー
- シーン:
- 商品の回転ショット
- スペック紹介のテロップ
プロンプト例:
“modern electronic pop, 118 BPM, clean and futuristic, tight drums, subtle synth arpeggio, no vocals, suitable for tech product review intro”
ポイント:
- 冒頭5〜10秒で製品ロゴ&かっこいいカット
- BGMが「主役を食わない程度の存在感」に調整
シーン③:解説・ノウハウ系動画
- シーン:
- カメラに向かってしゃべってるカット
- 図解やスクリーンキャプチャ
プロンプト例:
“light corporate background music, 110 BPM, calm and positive, muted piano and soft synth pad, minimal melody, instrumental, for educational YouTube tutorial”
ポイント:
- メロディは薄く、コード感中心にした方が、話の内容に集中してもらえます
- ここはSuno生成後に「メロディ強すぎるな」と感じたら、別テイクを試すのが吉
シーン④:ショート動画/リール
- シーン:
- before/after
- 一発ギャグ・ネタ系
- テロップでオチをつける
プロンプト例:
“fast-paced electronic beat, 130 BPM, punchy drums, simple bass, catchy but minimal synth, 15-second loopable track, perfect for vertical short video”
ポイント:
- 15〜20秒くらいの曲を作って、尺を合わせる
- オチの1秒前でドラムを抜いて、無音にすると、テロップが映えて面白くなります
Suno×動画編集のワークフロー例
最後に、「これやると一気に楽になるよ」というワークフローを。
- 動画の構成・台本を書く
- 大ざっぱでOK。「オープニング」「本編1」「本編2」「まとめ」
- 各パートに**“感情タグ”を書き込む**
- オープニング → ワクワク
- 本編1 → 落ち着いて説明
- 本編2 → ちょっとテンション上げたい
- まとめ → しっとり締めたい
- 感情タグをもとに、Sunoプロンプトを3〜4個作る
- Sunoでそれぞれ1〜2曲ずつ生成
- 気に入ったテイクだけダウンロード
- 動画編集ソフト(Premiere, DaVinci, CapCutなど)で
- シーンごとに合う曲を割り当てる
- 音量・フェード・尺を調整
これを何本かやっていると、
**「自分のチャンネルっぽいBGMの傾向」**が固まってきます。
そうしたら
- プロンプトをテンプレ化してメモっておく
- ブログに「自分のSunoレシピ集」としてまとめる
…みたいにすれば、
動画もブログも一緒に育っていくのでかなり楽しいです。
まとめ:まずは1曲、30分だけ触ってみてほしい
- 作曲はできない
- でも、動画に自分だけの音楽をつけたい
- 著作権で怒られるのはもう嫌だ
こう思っている人ほど、Sunoはめちゃくちゃ相性いいです。
もちろん、
- 利用規約は変わる可能性がある
- 著作権・AI音楽まわりは、今も議論の真っ最中
なので、最新の公式情報(Suno & YouTube)を必ず自分でも確認しながら使うのが前提ですが、
「とりあえず1曲作って、今日編集してる動画に入れてみる」
ここから一気に世界が変わります。










こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。Suno でオリジナル曲を作る方法を書きます。