正直、ここまできたか…って思いました。
歌詞も、曲も、映像も、全部AIに任せて1本のミュージックビデオを完成させる時代が、まさか2025年に来てるとは。
もちろん、最初は半信半疑だったんです。
「歌詞はそれっぽいだけでしょ?」「音楽もBGMレベルじゃない?」
……そう思ってた自分を、全力で殴りたい(笑)
プロのクリエイターに任せるまでもないコンテンツはできるだけ自分でつくるのが合理的。ライトなユーザーには夢のような世界がすぐそばにやってきました。。
今回は、完全にAIだけで1本のMVを作る方法と注意点をご紹介します。
🌸完全AIで作るミュージックビデオ|人間、もういらないかもしれない件。
🧠 Step1|ChatGPTで「SNSバズ系の歌詞」を即興で作る
まずは歌詞。
今回はChatGPTに、こんな感じのプロンプトを入れてお願いしました👇
✅ プロンプト:
あなたはプロの作詞家です。
下記の条件に従って、SNSでバズる歌詞を作成して
条件
・Verseが2小節、Chorusが2小節
・辛い冬を超えて春を迎えるみたいなテーマ
・サビ頭で「桜」を入れる
🌸出てきた歌詞(例):
(Verse)
凍える朝に見上げた空
あの日の涙がまだ乾かない
(Chorus)
桜ひらり、心をほどく
新しい私が今、歩き出す
…なんか、もうこの時点でMV始まりそうじゃない?
ChatGPT、ちゃんと“歌詞の空気”を読んでくれるの、ほんとすごい。
🎧 Step2|Sunoでメロディ&歌をAI生成
次は、生成AI音楽界の革命児「Suno」の出番。
昨年末に出てきて、ガチで業界騒然とさせたあいつです。
英語曲はもちろん、日本語でも割と自然に歌ってくれます。
✅ すごいところ:
- 歌詞をコピペするだけでOK
- 曲調も選べる(ポップ、EDM、バラードなど)
- 「歌」までAIが歌ってくれる(ボカロ的じゃない、ちゃんと人っぽい)
🎵 今回の曲の仕上がりはこんな感じ:
- ジャンル:Lo-fiバラード
- 声質:ちょっと透き通った女性ボーカル
- 1分ちょいのショートMVサイズでちょうどいい
Suno、ちょっとやばい。
🎨 Step3|Kaiberで映像化(音楽から動画を自動生成)
音源ができたら、次は映像!
使ったのは「Kaiber」っていう音楽をベースに映像を作ってくれるAIツール。
これが本当にすごい。歌の盛り上がりに合わせて、勝手にカットが変わるんです。
✅ Kaiberのポイント:
- 音源をアップするだけでOK(Sunoで作った曲)
- 画風・雰囲気・構成を指定できる(例:夜桜、アニメ風、ダークファンタジー風など)
- 「静止画」から動画に変換も可能だけど、今回は音から動画を生成(Audio-to-Video)
🎁 完成:AIだけで作った1分のミュージックビデオ
というわけで、生成された音源と動画を編集ソフトで繋ぐとミュージックビデオが完成です。
クレジットは次のとおりです。
- 作詞:ChatGPT
- 作曲&歌唱:Suno
- 映像:Kaiber(音源から自動生成)
自分は何もしてない。だけど、作品ができてる。
私はクリエイターというよりプロデューサー的なポジションかもしれません。
この体験、ちょっと異常なんだけど、めちゃくちゃ希望がある。
⚠️ 著作権ってどうなるの?
ここが一番気になるところ。 それぞれのツールでの著作権の扱いと商用利用について、以下にまとめます。
✅ ChatGPT(作詞)
- 著作権:基本的にユーザーに帰属
- 商用利用:OK
- 補足:出力が既存の歌詞と酷似している場合は注意。オリジナリティのチェック推奨。
AI歌詞を使うときの3つのポイント
AIで生成された歌詞は、基本的に著作権フリーと言われることもありますが、100%安心とは言い切れません。
- 生成直後の歌詞をGoogle検索で一度チェックする
- 目立つフレーズは「“〇〇〇” 歌詞」で検索してみると◎
- Creative Commonsのガイドラインを確認
- 自動生成物に対する著作権の明確化はツール側でも記載があります。商用利用の場合は必ず確認を。
- ChatGPTに「この歌詞が既存の曲と酷似していないか確認して」と聞いてみる
- 100%ではないが、参考にはなる。
🟡 Suno(音楽)
- 著作権:原則Suno(Sunobrain Inc.)が保有
- 商用利用:条件付きでOK(※有料プランの場合)
- 補足:YouTubeなどでは「第三者のコンテンツ」と判定される場合がある → 収益化できないことも。
✅ Kaiber(映像)
- 著作権:使用権はユーザーに付与(映像の再利用可)
- 商用利用:基本的にOK(無料プランでも)
📌 YouTube投稿やSNSシェアは問題ないケースが多いですが、 「販売」「広告動画」「企業案件」など本格的な商用利用を考える場合は、 念のため最新の利用規約を確認しましょう。
🔚 まとめ
初めて完全AIでMVを作ったとき、 「え、これもう人間いらないじゃん…」って、ちょっと怖くなるレベルでした。 でも、やってみるとわかるのは、AIはあくまで“道具”だということ。
たとえば歌詞に込めたい感情、音楽のニュアンス、映像の間(ま)など、 人間のディレクションなしではやっぱり弱い。
だから今は、AIと人間の共作時代だと感じています。
ツール | 用途 | 著作権 | 商用利用 |
---|---|---|---|
ChatGPT | 作詞 | ユーザーに帰属 | OK |
Suno | 作曲・歌 | Suno側に著作権、使用権あり | 条件付きOK |
Kaiber | 映像生成 | 使用権あり | OK |
📌最後に:未来のMVは“あなたの想像力”が主役になる
たぶんこれから、MVは「プロが作るもの」から「誰でも創れるもの」へと変わっていく。
大事なのは技術じゃなくて、“何を作りたいか”っていう想い。
ChatGPTに言葉を預けて、Sunoにメロディを託して、Kaiberに映像を描かせる。
その全部の中に、あなたの世界観が宿る。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 完全AIで ミュージックビデオ が作れるを書きます。