懐かしい農村の民家の絵を生成して、LoFi用のアニメ風背景動画につくる手順

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今回はですね、「懐かしい農村の民家の絵を生成して、LoFi用のアニメ風背景動画を作る手順」を、完全初心者でも「あ、なるほどね」ってなるところまで、噛み砕いて解説していきます。

LoFiって、音楽も大事なんですけど、実は背景が9割です。
良い背景があるだけで、「このチャンネル、雰囲気あるな…」って一瞬で伝わる。
逆に言うと、背景が微妙だと、どんなに音が良くてもスキップされます。悲しいけど現実。

まず大前提:動画を作る前に「動画を忘れる」

ここ、めちゃくちゃ大事です。

いきなり動画を作ろうとしない。
まずは「超高品質な静止画を1枚作る」ことだけに集中します。

理由は簡単で、
👉 ショボい元絵から、良い動画は絶対に生まれないから。

なので今回は、

  • 動画用の元絵として
  • LoFiに合う
  • アニメ背景画クオリティの
  • ノスタルジックな農村民家

この1枚を“本気”で作りに行きます。

ステップ①:映像イメージを言語化する(日本語でOK)

ここで多くの人がつまずきます。

「えーっと、田舎の家で…いい感じで…」

👆これ、AIには1ミリも伝わりません

なので、今回は箇条書きで、感情ごと書くのがコツ。
名文にする必要は全くありません。ぶつ切りの字養蜂だけでOK。
AIが勝手に解釈してくれます。

今回のイメージ例(かなり重要)

まず基本になるイメージを言語化します。

  • ノスタルジックな日本の田舎
  • 茅葺き屋根の伝統的な古い農家
  • 木製の縁側、少し色あせた木の質感
  • 障子戸から柔らかく漏れる光
  • 青々とした植物と石畳の小道
  • 手前に熟した果実をつけたオレンジの木
  • 澄んだ青空、ふわふわの白い雲
  • 夏の午後、静かで穏やか
  • 風がそよっと吹いている“気配”
  • 人の姿は一切なし
  • アニメ背景画
  • 情感たっぷり、少し切ない

ポイントは「風」「気配」「温度」みたいな、人間の感覚を書くこと。
AIって、意外とこういう言葉に弱いんですよ。

ステップ②:英語化してMidjourneyで元絵を作る

まずはこんなプロンプトが出来上がりました。

nostalgic Japanese rural countryside house, traditional old Japanese farmhouse with a thatched roof, wooden engawa veranda, sliding shoji doors, surrounded by lush green plants and stone path, orange fruit trees with ripe fruits in the foreground, clear blue summer sky with fluffy white clouds, warm sunlight, soft shadows, gentle breeze feeling, peaceful and quiet atmosphere, no people, ultra high detail, cinematic composition, Studio Ghibli style + Makoto Shinkai style, beautiful lighting, rich colors, nostalgic and emotional, lofi background illustration, 4k, masterpiece,

ここで注意点。

❌ animation
❌ movie
❌ video

絶対に入れない。

動きを指定すると、構図が破綻しやすくなります。
あくまで「最高の1枚絵」を作る。

英語プロンプトは、さっきの日本語を淡々と翻訳+整理するだけでOK。

このプロンプトをMidjourneyに食わせてみましょう。

ステップ③:破綻チェック → 容赦なく作り直す

1回で完璧なのが出ることは、ほぼないです。

  • 屋根の形おかしくない?
  • 木が溶けてない?
  • 遠近感、変じゃない?

少しでも「うーん…」と思ったら、
プロンプト修正 → 再生成。

ここ、ケチらない。
この作業が、最終クオリティを8割決めます。

ステップ④:静止画を動画にする(初心者はFlow)

元絵が決まったら、静止画を動画にします。
使うのはFlow(中身はVeo3)。
Flowをお勧めする理由は初心者には本当に楽だからです。

やることはシンプル。

  1. 元絵をアップロード
  2. 動画生成

重要設定(ここだけ覚えて)

  • motion strength:最低
  • camera motion:off
  • subject consistency:ON

プロンプトは
「calm atmosphere」
これくらいで十分。

👉 指示しすぎると、木が揺れすぎたり、カメラが勝手に動いたりします。

LoFiは「ほぼ止まってる」くらいが正解。

動画が生成されたらダウンロードします。
しかし、ダウンロードした動画は完成形ではありません。
野菜でいうと「泥付き野菜」のようなものなので市場にはまだ出せません。

ステップ⑤:編集で“高精細っぽく”見せる

最後の仕上げ。

ここで使うのがDaVinci Resolve。

理由はシンプルで、

  • ノイズリダクション
  • ディテール強調
  • 色の深み

この辺がめちゃくちゃ強い

おすすめ処理

  • 軽くノイズリダクション
  • シャドウを少し締める
  • 彩度を上げすぎない
  • 暖色をほんのり足す

これだけで、
「え、4K?」って錯覚させられます

https://www.tumblr.com/crookedphantombread/803460526011301888

まとめ:LoFi背景は「作業」じゃなく「空気作り」

最後に一番伝えたいこと。

LoFi用のアニメ背景動画って、
技術よりも、
👉 どれだけ“懐かしい気持ち”を思い出せるか

夏休みの午後、
誰もいない田舎の家、
蝉の声が聞こえてきそうな、あの感じ。

それを思い浮かべながら作ると、
AIも編集も、ちゃんと応えてくれます。

焦らず、1枚の絵を大切に。
それが、結果的に「ずっと見られるLoFi動画」になります。

じゃ、また次回。
編集、楽しんでいきましょ。