取材系の番組は演出もシンプルです。
たとえて言えば鮮度にこだわる海鮮料理。それに対しつくりにこだわるのがバラエティ番組です。
先日こんなツイートをしました。
ひとめ見ただけで強烈な印象が目に焼き付く民放バラエティのテロップ。プロの専属スタッフがブラックな作業環境で生み出した血と汗と涙の結晶です。かつては高度なスタジオ環境でなければ作れなかったものもPremiere Pro のレガシータイトルで再現することができます。https://t.co/uGg4j40dwj pic.twitter.com/iK9EnLjFlY
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) April 14, 2020
並みいるYouTuberが参考にするのが民放番組で使用されているテロップデザインです。
とりわけ、視聴率を稼ぎたいバラエティ番組は見た目がすべてです。
強烈な印象で見るものをくぎ付けにするデザインが詰め込まれているため参考にする人が増えています。
こうしたテロップもPremiere Proで作れます。
バラエティ番組風テロップ の作り方
こうしたテロッフプAfter Effectsでつくるものだとばかり思っていましたが、実はPremiere Pro 2020”のレガシータイトルも作れます。
まず[ファイル][新規][レガシータイトル]で任意の文字を書きます。
使いやすいのはゴシック系の極太フォント。このケースでは小塚ゴシックHというフォントを使いました。
さらに、テロップの字体や色、輪郭線や影などを付け加えます。
塗り
[塗り]にチェックを入れ[線形グラデーション]を選択し水色を選択し適宜グラデーションを付けます。ストローク
ストローク[外側]を6個作ります
- [エッジ]サイズ44.0[ベタ塗り]緑
- [奥行き]サイズ17.0 角度45.0[ベタ塗り]黒
- [エッジ]サイズ17.0[ベタ塗り]白
- [エッジ]サイズ23.0[ベタ塗り]赤
- [奥行き]サイズ13.0 角度45.0[ベタ塗り]暗赤
- [エッジ]サイズ25.0[ベタ塗り]黄
影
- [カラー]黒
- [不透明度]80%
- [角度]-181
- [距離]6.0
- [サイズ]24.0
- [スプレッド]44.0
出来上がったレガシータイトルは名前を付けて保存します。
フォントや色を変えたバージョンをいくつかつくります。編集ではランダムに並べていくことで変化の付いた作品に仕上げることができます。
参考
飾りテロップのノウハウはプロに学ぶのが一番です。
特にバラエティ系のテレビ番組に携わってきた編集プロダクションの編集オペレーターは仕事の早いことに驚かされました。
時間単価はかなり高いですが、一度仕事をするとその仕事を基準としてほかの編集マンの査定がしやすくなるので、機会があればお勧めします。
Premiere Pro CCのレガシータイトルプリセット1 | 無料動画素材てれそ!
まとめ
Premiere Proにはエッセンシャルグラフィックスという別のテロップシステムがあります。しかし、こちらの仕様ではこれだけ細かく作りこめません。
作ってみてわかるのは、テロップ一枚に相当な労力をかけていること。特にストロークと言われる輪郭線の数です。
文字の色、輪郭、影その外側の輪郭と6層にもわたって極端な彩度の色味が連なります。
バラエティ番組は収録もさることながら、収録した後の編集が命です。テロップ作業一つにしても専従のスタッフが付いて仕上げます。
なぜこのフォント、サイズ、色を使うのか。作り手たちはちゃんと理由を考えて作っているはずです。興味のある人は番組を録画して気になるテロップを再現してみてください。自分なりの発見があると思います。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 バラエティ番組風テロップ を書きます。