映像の色を調整するとき、ワンカットごとに手を入れる作業って手間がかかるし煩わしいですよね。
連続した複数のカットをまとめて処理するとき便利なのが【調整レイヤー】です。
調整レイヤーの使い方
調整レイヤーとは、置いたレイヤーより下の動画に同じエフェクトをかける機能です。
調整レイヤーを使うことで、連続したカットの色調やエフェクトを一度に操ることができます。
今回は画面をモノクロにしてみます。
モノクロ画面は、回想シーンなどいつもと違う日常を描く際によく使われる効果です。
演出的なあざとさが少ないことから使いやすく、編集で多用してもあまり違和感なく使うことができます。
たとえば連続した三つのカットが並んだ映像があるとします。
この映像をカラーからモノクロに変えるには、カットごとにエフェクトをかけるのが一般的です。
色を変えたいカットを選択し[エフェクト][モノクロ][モノクロノーマル]をドラッグ&ドロップして、タイムライン上のカットに置きます。
すると[エフェクトコントロール]画面にモノクロが表示されるとともに、プレビュー画面の映像がモノクロになります。
残りの複数カットにかけたい場合はコピーペーストすればOKです。
しかしこの方法だと、数が多くなると同じ作業を繰り返すことになるので苦痛です。
もっと簡単に複数のカットを色づけする方法が【調整レイヤー】です。
方法は、まず[プロジェクト]を表示して、右下にあるタグから[調整レイヤー]をクリックします。
すると、[プロジェクト]に[調整レイヤー]が追加されるのでドラッグ&ドロップで色を変えたいカットの上に持って行きます。
するとタイムラインに[調整レイヤー]が追加されます。
あとは、加工したいカット全体に伸縮させて範囲を指定します。
次に、右側の[エフェクト]から[モノクロ]をドラッグ&ドロップして調整レイヤーの上に重ねるだけです。
これでカット全体の色を変えることが出来ました。
まとめ
調整レイヤーのメリットは、カットに触らず加工ができること。
つまり画質を劣化させずに様々な効果を生み出すことができるのです。
失敗しても調整レイヤーだけ削除すればよく、元画像に影響はありません。
調整レイヤーをかさねがけすることもできるので、例えばモノクロの調整レイヤーの上に画面を移動する[トランスフォーム]や、枠をつける[]などを置けば回想録風の演出ができます。
時間がある時に色々試すと直感的に身につくので、様々なエフェクトを試してみてはいかがでしょうか。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 調整レイヤー を書きます。