- 動画の仕事が見つからない
- 時間1000円の低単価な仕事しか受注できない
映像制作の仕事は、編集スキルだけ磨いても無理ゲーです。
身につけたいのは営業スキル。
仕事を依頼したい人や環境をめざとく見つけ、コンタクトを取る行動力です。
動画編集の仕事を獲得するために必要な営業力。
どうやって身につけたらいいのでしょうか。
しかし、はじめたばかりの人にとっては最初の仕事を受注するのも一苦労なはず。
営業力のつけかたについてまとめました。
動画制作 営業力の身に着け方
営業力は初心者でも身につけることができます。
一流の営業マンは顧客に「営業をされた」と感じません。
むしろ、「いい提案をされた」と喜ばれることが多いのです。
動画編集者にとっても同じこと。
まずは提案や交渉のやり取りから見直してみましょう。
大切なのは、依頼者が望んでいることを汲み取り、それに応える提案を心がけることです。
例えば、「目立つ編集をしてほしい」という依頼であれば、ただ派手なテロップを入れるて終わりにするのではなく、動画を見た視聴者がどんな行動を起こすのか想像しましょう。
依頼者の要望と視聴者の行動が一致すればOKですが、そうでない場合は視聴者のニーズを自分なりに汲み取って、依頼者に提案ができるように心がけましょう。
顧客満足度を意識してつくろう
営業力を磨くコツは、仕事をくれる依頼者ではなく、まずは視聴者の心理状態を予測しながら適切な動画づくりを考えることです。
視聴者の心理状態がわかれば提案がしやすくなります。
依頼者の要求を読み取ることも同じです。
例えば、「テンポよく編集」というのであれば、冗長な編集を避けジェットカットのような編集を提案したり、動画冒頭に印象的なシーンを短く繋げて見せる提案を
してみましょう。
それなりの予算が用意されているのであれば、スポットCMのような凝った演出のを要求されているのかもしれません。
アニメーションのポートフォリオなどがあれば用意して、編集スキルをアピールする方が依頼者に喜ばれるでしょう。
自分をアピールしよう
依頼者のニーズは様々です。
低単価で即納品を求める依頼もあれば、アニメーションなどの編集テクニックを求める依頼もあります。
映像の見た目ではなくではなく取材力と構成力を求める依頼や、記録としての正確さを求める依頼もあります。
要は、映像制作といっても求められるスキルは千差万別です。
ところが、依頼する側から見ると「動画編集」という仕事は全て同じに見えます。
なので、クリエイター志向の制作者に取材系の仕事が舞い込んだり、編集スキルしか持ち合わせない制作者に撮影中心のオファーが届くようなミスマッチが起こります。
自分の得意ではないスキルを重視されるような仕事を受けてしまうとお互いが不幸です。
自己紹介メディア
なので、自分を売り込むには自己紹介に使えるメディアを作りましょう。
用意したいのはA4一枚に自己紹介をまとめたパンフレット。
それにこれまだ作った動画作品をアルバム風にまとめたポートフォリオ。
それに連絡に使えるメールアドレスや広告を掲載したSNSです。
自分という商品を売り込む。知ってもらうための宣伝材料はあるに越したことはありません。
私の場合は、起業支援の施設などに理由を話し、案件の相談が窓口に寄せられたら連絡をもらえるようにしています。
その際、このような宣伝材料があると窓口の担当者は楽に紹介ができるのです。
異業種交流会などに参加して、名刺交換するのも不特定多数の人に自分を知ってもらうチャンスです。
こうした売り込みが成功する確率は大きくありませんが、百人当たって一人でも受注につなげることができれば元は取れます。
認めてもらえるように自分をアピールすることを心がけましょう。
無償で提案する
動画の仕事は手間暇がかかります。そのため動画に手を出したくてもめんどくさくなって先に進まない依頼者もいます。
そんな人が見つかったら、定価を示した上でお試しセールを仕掛けてみましょう。
依頼者が抱くような動画のイメージを想像しながら、企画として売り込むのです。
「商品の魅力を伝える動画」「新採用に社長のメッセージを伝える動画」などを、依頼者がイメージしやすいようにまとめた提案でも構いません。
提案する際は、具体的な内容を論理的に説明するのがこつです。
・冒頭で主題のエッセンスを短く紹介
・いつどこで何があったといった5W1H情報を提示
・主題の持つストーリーを「起転結」で編集
・最後にメッセージと連絡先を紹介して着地
と、流れを説明して了解をとり続けてきました。
これはあくまで一例ですが、具体的な作品が一本でもあれば、その作品を元に自分のスキルや方向性を依頼者に理解してもらいやすくなります。
依頼された内容はそうしたものではないと思い込んでしまう人がいますが、それは大きな誤解です。
相手がどのような心理状態かがわかれば、それに合わせて作戦を変えればいいのです。
大切なのは、相手の要求を汲み取ってラフプランを提示することです。
基本パターンは応用できる
解説動画や商品広告動画である場合は提示する構成案を変えてみましょう。
商品紹介がテーマであれば
・冒頭で商品を短くアピール
・その商品のメリットを解説
・デメリットや疑問を先回りして解説
・商品情報を簡単に提示
・手に入れ方を告知
という流れです。
繰り返しますが、大切なのは自分なりの解決方法を示すことです。
具体的な解決方法がわからないという人は、自分なりにこれが解決策だと思う既存の動画を多く見て、その作りや構造を学習しましょう。
一字一句をコピーするのはNGですが、構造の模倣は著作権に抵触しません。
依頼者の要望にうまく答えていると感じる動画があれば、遠慮なく自分のものにしてしまいましょう。
相談相手を見つけよう
私は独学で編集を学びましたが、それだけでは営業力が伸びないことがわかり、スクールに通って学び直しました。
デジタルハリウッド・ネット動画ディレクター専攻で自分より二回りも若い人たちや講師の皆さんと知り合いになって感じた答えは信用を身に着けることでした。
信用が身につくと仕事が徐々に集まり始めます。
「営業とは小さな仕事の積み重ね」なのです。
映像の仕事は人次第。だれに頼むかという俗人的な部分がかなり残っています。
こうしたネットワークにつながるためには同業者の連絡網に入ることが早道です。
もしこうしたつながりを持ちたいと思ったら編集スクールの門をたたいてみるのもありかもしれません。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 仕事の見つけ方 を書きます。