動画編集中にソフトが重くなってプレビュー画面が止まってしまうことってありませんか。
「パソコンのスペックが伴わないから無理でしょ」と思う人もいるかもしれませんがそれは誤解です。
そんな時は「レンダリング」を上手く使うと解決することがあります。
レンダリングで動画編集を高速化 する
・レンダリングを使って編集作業を効率化できる
レンダリングとは映像に追加された効果を一つのファイルにまとめることです。
よく使われるのはトランジションやアニメーションなど、編集に負荷がかかる場面です。
ハードに負担をかけるような処理を事前に行い、一つのファイルにしておけば、システムは次の作業中はその部分だけ負担が減るので結果として動作が軽くなります。
注意する点はレンダリングは負荷のかかる場面を事前に処理し、一時的に保存して使用するというものです。そのためレンダリングしたファイルが別途作られるため、十分なディスク容量が必要になります。
レンダリングは完成した動画を書き出すときにも使われる用語です。使われ方が違うので混同しないよう注意しましょう。
実際にレンダリングしてみましょう。
レンダリングバーの扱い方
例ではカットとカットの間にトランジションをつけます。
トランジションを賭けるとタイムライン上にあるバーがその部分だけ赤く表示されます。
レンダリングバーの表示色は赤、黄、緑あります。
赤はレンダリングが必要なほどシステムに負荷がかかることを示しています。[1]黄色はそれほどシステムに負荷がかからないことを示しています。プレビュー時のレンダリングは必要ありません
「赤く表示されたらレンダリングが必要な場面だ」
と頭に入れておきましょう。
レンダリングをかけると、緑に切り替わります。
レンダリングをかける
レンダリングのかけ方は簡単です。レンダリングする範囲を指定してメニューバーの[シーケンス][インからアウトをレンダリング]や[選択範囲をレンダリング]でレンダリングが開始されます。
「インからアウトをレンダリング」ではタイムヘッドを動かして右クリックでインとアウトをクリックして範囲を指定します。
初期設定ではEnterに「インからアウトをレンダリング」が割り当てられているので、Enterでもレンダリングができます。
レンダリングはシステムに負荷がかかるため時間がかかる場合があります。作業の合間を使って処理しましょう。
まとめ
完成した動画を書き出す際、書き出し設定で「プレビューを使用」のチェックボックスにチェックを入れるだけで、レンダリングで作成した作業済みファイルを使って書き出し作業のスピードアップを図ることができます。
作業効率を上げるため、ないように問題がなければプレビューを使用するを選びましょう。
気を付けたいのは「最高レンダリング品質を使用」の選択肢です。こちらを選択するとせっかく事前にレンダリングしたファイルは使われずに、高品質なレンダリング新規にはじまります。
つまり書き出し時間が長くなるので必要に応じて選びましょう。
References
↑1 | 黄色はそれほどシステムに負荷がかからないことを示しています。プレビュー時のレンダリングは必要ありません |
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