今日はみんなが絶対一度は悩む――
「なんかテロップがダサい問題」
について、がっつり話していきます。
いや〜、これ僕も最初めちゃくちゃ悩んだんですよ。
YouTube始めたばっかりの頃なんか、動画にテロップを入れたら「よし、テレビっぽくなった!」ってテンション上がるんですけど、後から見返すと…
「なんか読みにくい…」
「フォントが安っぽい…」
「なんか素人感丸出しじゃない?」
って、編集してる自分が一番ガッカリするやつ(笑)。
でもね、安心してください。テロップって、ちょっとした工夫で劇的に見やすく、かっこよくなるんですよ。
今日は「初心者がやりがちなイマイチなテロップの事例」を5つ取り上げて、具体的な改善法をわかりやすく解説していきます。
ダサい テロップ をプロっぽく変える方法
視聴者の関心を惹きつける重要な技が「テロップ」の入れ方です。
YouTube動画は視聴者の「離脱防止」が最優先であるため、ナレーションの内容をフルテロップで表示することで離脱を引き止める手段になってます。
テロップは何のためにあるのか考えずにいるとダサいテロップの沼から抜け出せなくなります。
トラブルその1:文字が背景に溶け込んで読めない
これ、ほんとによくあります。
たとえばVlogで「海辺の散歩」を撮影したとき。青空と海の映像に白いテロップをそのまま置いたら――
「波の白さと被って読めない!」
せっかくオシャレな雰囲気にしたのに、肝心の言葉が伝わらない。これは悲しい。
解決法
シャドウ(影)や縁取りを使う。
Premiere Proなら「グラフィック」パネルでテキストに簡単にドロップシャドウやアウトラインを付けられます。
おすすめは:
- 白文字+黒の影を薄く
- 黄色文字+黒縁取り
これだけで背景に埋もれず、しっかり読めるテロップになります。
トラブルその2:フォントがチグハグで安っぽい
初心者がよくやるのが「とりあえずデフォルトのフォントを使う」ってやつ。
ゴシック体と明朝体を混ぜたり、やたらポップなフォントを入れちゃって、統一感ゼロ。
僕も昔、旅行Vlogでテロップを「MS Pゴシック」で打ち込んで、その上に「HGP創英角ポップ体」を使ったんですよ。
で、完成した映像を見たら――
「これ…学芸会のポスター?」
完全に世界観が崩壊しました(笑)。
解決法
フォントは2種類まで!
基本のルールはこれです。
- メインのフォント(読みやすさ重視)
- アクセント用フォント(タイトルや強調部分に使う)
YouTubeなら「源ノ角ゴシック」や「Noto Sans」がシンプルで見やすい。
タイトルや強調部分にはウェイトと呼ばれる文字幅が太い「ルイカ」や遊び心ある「ラノベPOP」みたいなフォントを使う。
統一感を出すだけで、一気にプロっぽく見えます。
トラブルその3:文字間隔が詰まりすぎ・広すぎ
「読みにくいテロップ」の代表格がこれ。
文字がギュウギュウに詰まってたり、逆にスカスカで間延びしてたり。
僕も一度、友達の結婚式ムービーでテロップを打ち込んだとき、「ありがとう」の文字がやたら広くて――
「あ り が と う」
みたいになってしまい、見てる人が爆笑するという事故がありました。
解決法
ここで使うのが カーニング(文字間隔の調整)。
Premiere Proなら「エッセンシャルグラフィックス」のプロパティで数値を調整できます。
- Shift+← / →:50単位で調整
- Shift+Ctrl+← / →:1単位で微調整
ほんの少し整えるだけで、読みやすさがグッと上がります。
トラブルその4:表示時間が短すぎて読めない
これ、動画を作る本人は気づかないんですよ。
編集してると何回もテロップを見てるから「あ、十分読めるじゃん」と思っちゃう。
でも初見の人にとっては――
「え、今なんて書いてあったの!?早すぎて読めない!」
ってなるんです。
解決法
テロップは1秒に4文字が目安。
これ、テレビ業界でもよく言われる基準です。
たとえば「今日はいい天気だな」なら6文字。
→ 1.5秒くらいは表示させないと、読み切れません。
短い文章でも最低2秒は出してあげる。
感覚が掴めなかったら、試写しながら音読してみる。二回読めればOK。
私も駆け出しの頃、編集しながらぶつぶつ呟きました。(変なやつだと思われたかもしれません)
これを守るだけで、視聴者が置いてけぼりにならなくなります。
トラブルその5:位置やサイズがバラバラで不安定
最後はこれ。
動画の中でテロップが毎回違う位置に出たり、サイズがまちまちだと、めちゃくちゃ落ち着かないんですよ。
昔、僕が作った商品紹介動画で、1カットごとにテロップの位置がズレてて、友達に言われました。
「なんか字幕がダンスしてるみたいで気が散る」
ほんとその通り(笑)。
解決法
ガイドラインとプリセットを使う。
Premiere Proなら「安全マージン」を表示して、その枠内に収める。
さらに、自分で表示位置を固定して、中に入れる情報だけ書き換える「テロップ用プリセット」を作っておくと毎回同じ位置・同じサイズで使えるので、安定感が出ます。
テロップ(エッセンシャルグラフィックス)は下から上にエフェクトが適用されるので気をつけましょう。
おすすめフォント
YouTube番組はスマホ・無音・ながら見が多いため、チラ見でも理解できるよう、テロップで内容を100%伝える必要があります。なので、内容がスッと目に焼き付くようなフォントを選ぶのが吉。
■ 無料で使える丸ゴシック「源柔ゴシック」
フリーフォントで可愛らしいのに読みやすい!
源ノ角ゴシックの角を丸めた書体で、漢字もばっちり収録。
YouTubeのバラエティ系動画にピッタリです。
■ 和風テイストなら「白舟書体」
アドビフォントに含まれる 白舟極太楷書教漢 は、ツッコミ系テロップに最強。
和風書体は漢字不足に悩むことが多いですが、これは文字数が豊富なので安心して使えます。
■ ポップ系なら「ロックンロール One」
『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』でも使われるフォント。
文字が一部ドットになっていて遊び心満載ですが、不思議と読みにくくない。
Adobe Fonts契約者は無料で使えるので超おすすめ!
自分がよく使うフォントはなるべく統一しておくとごちゃつかなくなります。形が固まったらTPOに応じてアクセントになるフォントを増やしていくといいでしょう。
- コメントフォローや煽り系はフォントを変える
- カワイイ → モッチーポップP
- ギャル風 → えれがんと
- ツッコミ「長いじゃねーよ!!」 → レゲエ One
- 欧文フォントの定番(URLやⒸ表記) Helvetica / Arial / Futura / Roboto / Montserrat / Open Sans → 日本語テロップのベースが「新ゴ」なら、URLも揃えると統一感が出ます。
まとめ テロップは「見やすさ」が第一
というわけで、イマイチな動画テロップを改善するための解決法を5つ紹介しました。
- 背景に溶け込んで読めない → 影や縁取りでハッキリ
- フォントがチグハグ → 2種類までに統一
- 文字間隔が変 → カーニングで微調整
- 表示時間が短すぎ → 1秒4文字を目安に
- 位置・サイズがバラバラ → プリセットで統一
テロップって「ちょっとした気配り」で劇的に変わるんですよ。
声と同じで、視聴者に「ちゃんと伝える」ための大事な要素。
今日紹介したポイントを押さえれば、初心者でもグッとクオリティが上がります。
ぜひ次の編集で試してみてください!
おまけ 動画に テロップ をつける方法
ここでは初心者向けにPremiere Proの文字ツールを使ったテロップの作り方をおさらいします。

動画に効果的にテロップをあてるには、まず動画本体を完成尺にしましょう。
映像を確定しないうちにテロップを当てると、修正が生じた場合に二度手間になるからです。
テロップ作業の流れは次の通り
- 横書き文字ツールなどで文字を入力する
- 入力したテキストをカスタマイズする
- テロップをの位置合わせをする
作業自体はシンプルです。でもたかがテロップと侮ってはいけません。
一本の動画に使われるテロップはかなりの量になることもあります。
テロップは基本単純作業の繰り返しなので、バラエティ番組のようなテロップ勝負に近い番組制作などの現場は過酷と言わざるを得ません。
なので、テロップはできる限り楽をすることを考えながら編集した方がストレスになりません。
入力する
実際にテロップを入れて見ましょう。

タイムライン上の再生ヘッドをテロップを入れたいクリップの位置まで移動します。

ツールバー内の「T」というアイコン・『横書き文字ツール』をクリックし、プレビューモニター内のテロップを入れたいクリップの上で左クリックします。

するとモニター画面上に赤い枠線が表示されます。
キーボードでテキストを入力するとこの枠線に入力したテキストが表示されます。
同時にタイムラインのV2にテキストクリップが生成されました。

枠は任意の位置に移動することができます。
隅の白丸をマウスでドラッグすると枠全体を拡大縮小できます。
左下にあるプラスねじのようなものは「アンカーポイント」です。
このアンカーポイントは枠のコントロールに使う座標軸のような役割を果たします。
このアンカーもマウスで移動することができます。
アンカーポイントを中心に回転やアニメーションをさせることができます。
これがテロップの基本形です。
カスタマイズする
テロップは大きさや形のほか色や濃度などを変えたり、アニメーションさせたりすることができます。
テロップ上でテキストの青い枠を表示して[エフェクトコントロール]を開きます。

パネルから[エフェクトコントロール][テキスト]をクリックすると[テキスト]の操作ができるようになります。

フォントやウェイトと呼ばれるフォントサイズ、段落などが自由に調整できます。この操作方法はPhotoshopなどのAdobe製品に共通した仕様になっています。

インストールしたばかりのPremiere Proでは基本の数種類のフォントしか使えません。
ただし、PCにインストールされたフォントが使えるので、自分のイメージに合わせたフォントが使いたい時は必要に応じてインストールしましょう。

フォントについては別記事にまとめました。
テロップをコピーする方法
テロップをコピーするには、三つの方法があります。
テロップを右クリックして[コピー][ペースト]する方法。
テロップをクリックしたままショートカットCtrl+Cでコピーし、複製を作りたい場所でCtrl+Vを押してペーストします。
テロップをクリックしたままAltキーを押しながらドラッグする方法です。

コピーしたい場所までもっていって先にマウスから手を離すと、オリジナルを残したままコピーできます。
テロップに下線を引く方法
Premiere Proの編集時、テロップに下線を引きたくなることありませんか。
手動でいちいち下線を引くのがめんどくさい時もあります。
Premiere Proで簡単に下線を引く方法をご案内します。
Premiere Proでテキストに下線を引く方法は、以下の2つがあります。
- エッセンシャルグラフィックスを使う
- 長方形ツールを使う
エッセンシャルグラフィックスを使う
基本の方法です。
テキストを選択した状態で、エッセンシャルグラフィックスパネル内のテキスト項目で「下線」ボタンをクリックします。

文字のサイズは変えられますが、線の太さは変えることはできません。
長方形ツールを使う
シェイプツールで作った長方形を線に見せかける方法です。

ツールボックスから「長方形ツール」を選択し、タイムラインにドラッグします。
すると「グラフィック」という名のクリップがタイムライン上にできます。
選択したままモニター上の長方形をマウスで操作し、テキストの下線になるような長方形を作成します。(画面上では灰色になっています)

作成した長方形のレイヤーを選択し、テキストレイヤーより下に移動させます。

長方形の色をアピアランス項目の「塗り」で指定すれば、好みの色に下線を指定できます。
この方法のメリットは、テキストにマーカー線を引くように見た目の処理ができることです。
透明度を変えたり、グラデーションをつけることも可能。

形状を変えたり、アニメーション処理もできます。
チュートリアル
- 一つのテロップを動画のラストまで引っ張って、それをカットして複製していく。マネしてやってみたらテロップを作るのがめちゃくちゃ楽になりました!
- めちゃくちゃ詳しくあげてくれてる!!!これまで時間がかかっていた編集が早くなりそうです!!
- いきなりVrewから入る→カットのタイミングや誤字の直しで、フルテロップとはいえ数倍時間がかかった気がします。かふたろうさんのこのやり方を基本で押さえないと駄目だー(T^T)
- それぞれの使い方がよくわかり、頭の中がスッキリしました。 あとは自分でいろいろやってみます!
- エッセンシャルグラフィックをれっくぷらすさんの動画で知ってから、ほとんどエッセンシャルグラフィックしか使ってません。 めっちゃ便利です。
- 本当に分かりやすすぎて初心者すぎる私でもできました
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ダサい テロップ をプロっぽく変える方法を書きます。