Premiere Proでは、エフェクトをプリセットとして保存し、簡単に使い回すことができます。
この機能を活用すれば、編集の効率が格段にアップします。この記事では、初心者でもわかりやすい手順で、エフェクトのプリセット登録方法をご紹介します。
Premiere Pro 初心者向け:エフェクトをプリセット登録する方法
エフェクト登録とは?
エフェクト登録とは、Adobe Premiere Proでクリップに適用したエフェクトの設定をプリセットとして保存し、他のクリップに簡単に使い回せるようにする機能です。
例えば、ズーム効果や特定の色補正設定を頻繁に使用する場合、それらをプリセットとして保存すれば、以降は1クリックで適用できるようになります。
エフェクト登録のメリット
エフェクト登録には以下のようなメリットがあります。
1. 作業効率の向上
• 一度作ったエフェクトを再現する手間が省ける。
• 頻繁に使用する設定を簡単に呼び出せるため、編集時間が短縮される。
2. クオリティの統一
• 複数のクリップやプロジェクトにわたって同じ設定を適用することで、作品全体のトーンやスタイルを統一できる。
3. カスタマイズ性
• 自分の作業スタイルや好みに合わせたエフェクト設定を登録することで、より快適な編集環境を構築できる。
4. チーム作業での効率化
• プリセットを共有することで、他のメンバーが同じ設定を再現でき、共同作業がスムーズになる。
具体例:こんな場面で役立つ!
1. インタビュー動画:
• 明るさやコントラスト、音声ノイズ除去の設定をプリセットとして保存すれば、複数の映像に同じエフェクトを即適用できる。
2. モーションエフェクト:
• 「ズームイン」や「スライドイン」などの動きを登録しておけば、トランジションを簡単に統一可能。
3. Vlog編集:
• カラールックやフィルターをプリセット化することで、シリーズ動画の統一感を保てる。
プリセット登録の手順
エフェクトのプリセット登録はとても簡単です。
エフェクトを右クリック>プリセットの保存>種類を選択するだけです。
1. エフェクトを選択
1. クリップに適用したエフェクトをタイムラインで確認します。
2. 登録したいエフェクト(例: モーション、カラー補正など)をクリックして選択。選択すると色がグレーになります。
• Shiftキーを押しながら複数選択も可能です。
2. プリセットの保存
1. エフェクトコントロールパネルで選択したエフェクトを右クリックします。
2. 「プリセットの保存」を選択。
3. 保存画面が表示されます。
3. プリセットの種類を選択
以下の3つから選択します:
• スケール: クリップの長さに応じてキーフレームを自動調整。
例:10秒のクリップで登録したプリセットを、5秒のクリップに入れた場合、キーフレームの間隔は半分になります。
• インポイント基準: エフェクトをクリップの先頭に適用。よく使われるパターンです。迷ったら、インポイント基準で登録しておくのが無難です。
• アウトポイント基準: アウトポイント基準は、クリップが終わるタイミングで適用されるパターンです。映像の乗り替わり(スウィッシュ)する動きはアウトポイント基準が一般的です。
登録されたプリセットは紛れやすいため、分かりやすい名前を付けることが重要。プリセット名に「_sc」(スケール)、「_in」(インポイント)などを付け加えると管理が便利です。例: 「Zoom_in」「Fade_out」など。
登録したプリセットを適用する方法
適用したいクリップにドラッグ&ドロップすれば、同じエフェクト効果をかけることができます。
- エフェクトウィンドウを開く。
- プリセットフォルダに保存されている登録済みプリセットを確認。
- 適用したいクリップにドラッグ&ドロップするだけでOK!
プリセット登録の注意点
1. 登録しすぎない: 多すぎると管理が難しくなるため、必要なものだけ登録しましょう。
2. 整理の工夫:
• 「一時的フォルダ」を作成して、すぐ消せるプリセットを分類。
• キーフレーム数が少ないものは登録しない。
3. 試行錯誤を忘れない: プリセットに頼りすぎず、自分でエフェクトを作成する力も磨きましょう。
まとめ
エフェクトのプリセット登録は、作業効率化には非常に便利な機能です。
しかし、登録に頼りすぎると学びの機会を逃すことも。基本をしっかり理解し、必要なエフェクトを厳選してプリセット登録することで、効率的かつ創造的な編集を楽しみましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro エフェクトをプリセット登録する方法を書きます。