今日はね、「Premiere Proでクリップを分割する方法」をお話ししたいと思います。
いやー、僕も昔はね、「画面を2つに分けたいなぁ」と思ったとき、ついトランジションに頼ってたんですよ。でも、それだと自由度がなくて「自分のやりたい映像」が作れなかったんです。
でも!実は「分割」ってそんなに難しくないんですよ。むしろ、ちょっとコツさえわかれば「あれ?こんなに簡単だったの?」って驚くくらい。
今日は、Premiere Pro初心者さんでもすぐにできるように、左右2分割・上下2分割・中央基準の分割・斜め分割・境界線の付け方まで、一気にまとめて解説します。しかも、単なる操作説明じゃなくて「こういうときに使えるよ!」っていう具体的なシーンも紹介していきますよ。
そもそも「 画面を分割 」ってなんのためにやるの?
「なんでわざわざ画面を分けるの?」と思う方もいるかもしれません。実際、分割を覚えるとできることが一気に広がります。
- 使用前 / 使用後の比較映像
→ ダイエット動画やメイク動画でよくあるやつ。左に「ビフォー」、右に「アフター」。これ、めちゃ説得力ありますよね。 - 複数場面を同時進行で見せる
→ 例えば料理動画。上半分に「料理人の手元」、下半分に「完成品を食べる人」。これやるだけで一気に“テレビ感”が出ます。 - 画面をおしゃれに見せる
→ ミュージックビデオやVlogでよくある演出。小窓に別カットを重ねるだけで、一気に映像が“おしゃれ”になるんです。 - トラックマットの代わり
→ 正直、マスクやトラックマットを理解するより、分割のほうが最初は簡単。
つまり「映像をただ並べる」だけじゃなく、“比較・同時進行・おしゃれ感・演出”を足すための魔法みたいな技術なんです。
基本の2分割(左右編)
まずは一番よく使う「左右2分割」。
たとえば「2人のインタビュー」を1つの画面に並べたいとき、これが大活躍します。
手順
- タイムラインに素材を並べる
2つの動画を「V1」と「V2」に重ねます。 - エフェクトを適用
[エフェクト] → [ビデオエフェクト] → [トランスフォーム] → [クロップ] をそれぞれの素材にドラッグ。 - V2を調整
「左」を50%にすると、右半分だけ残ります。 - V1を調整
「右」を50%にすると、左半分だけ残ります。
はい、これで完成!
試しに友達と撮った動画を左右に分けて並べると、「テレビ番組のワイプっぽさ」が出て一気にプロっぽくなりますよ。
基本の2分割(上下編)
左右だけじゃなく「上下に分けたい」ときもあります。
これ、料理系YouTubeでよく見る演出です。
たとえば、上段に「材料の説明」、下段に「実際の調理シーン」を入れる。これ、めちゃくちゃわかりやすい!
手順
左右分割と同じようにクロップを使って、
- V1の「下」を50%にする(上半分だけ表示)
- V2の「上」を50%にする(下半分だけ表示)
これで完成。めっちゃシンプル。
中央基準の分割(比較用に最適)
ただね、さっきのやり方だと「画面の端が切れて、肝心の中央が見えなくなる」ことがあります。
例えば、新しいスマホを「旧モデルと比較」したいとき。端が切れてると、一番見せたい画面中央が欠けちゃうんですよ。
そんなときは中央基準で分割します。
手順
- 「V1」「V2」の両端を均等にカット。
(エフェクトコントロールで左右の数値を調整) - [モーション]を使って位置を左右にずらす。
これで、2つのスマホが“中央でガチンコ比較”できます。
レビュー動画や商品比較で超便利。
斜めに分割する方法
「いや、普通の分割じゃつまらん!」って方にはこちら。
例えば、スポーツ動画で「上からの俯瞰映像」と「選手の表情」を斜めに分けて見せる。これがまたかっこいいんですよ。
手順
- [エフェクト] → [ビデオエフェクト] → [トランジション] → [リニアワイプ] を適用。
- [エフェクトコントロール]で「変換終了」を調整。
- [ワイプ角度]を変えて斜めにカット。
画面を見ながら「ちょっと傾けてオシャレ感」を演出しましょう。
境界線を入れて見やすくする
分割したとき、境界が曖昧だとちょっと雑に見えるんですよ。
そんなときは「境界線」を追加!
3つの方法
境界線をつくる方法は三通りあります
- 長方形ツール
エッセンシャルグラフィックスで長方形を描いて、幅を細くすれば線になります。色も自由! - レガシータイトル(非推奨)
昔はラインツールが使えたけど、もう非推奨。新しく覚えるならやめた方がいいです。 - カラーマット
クリップの隙間をわざと作って、背景にカラーマットを敷く。ポップな色を入れると可愛いです。
僕はよく長方形ツールを使って「白い境界線」を入れます。境界線は[ワイプ]では作れません。その代わりとなるのが[長方形ツール]です。
プレビューモニター上で長方形を作画します。
エフェクトコントロールから、長方形の幅を縮小すると線状に変えることができるので、クリップの境界線に合わせた形に調整します。
色は[アピアランス][境界線]もしくは[エッセンシャルグラフィックス]から任意の色に変えることができます。
これだけで「雑な編集」から「ちゃんとした演出」っぽく見えるんですよね。
しくは[エッセンシャルグラフィックス]から任意の色に変えることができます。
※境界線は「レガシータイトル」のラインツールを使って描く方法もあります。しかし、レガシータイトルはまもなく運用が中止されるのでこれから学ぶ方は避けた方が無難です。
カラーマットは、クリップとクリップにわざと隙間を作って背景を見せる方法です。
何もしないままだと背景は黒のままですが、[ファイル][新規][カラーマット]を使ってつくったクリップを背景にすることができます。
カラーマットは任意の色に着色できるので、隙間に色をつけることができます。
応用編:4分割や16分割もできる!
分割の仕組みを覚えれば、もう無限に応用できます。
- 4分割 → Zoom会議風の画面にして、仲間と語り合うVlogに。
- 9分割(インスタ風) → SNS映えする映像演出に。
- 16分割(PVっぽく) → 音楽に合わせて小窓を動かせば、一気に“プロっぽい”MVに!
「分割」は一見シンプルだけど、やり込めば無限に遊べるんですよ。
まとめ
Premiere Proでクリップを分割する方法は、
- クロップで左右・上下に分割
- モーションで位置調整して中央基準に
- リニアワイプで斜め分割
- 長方形ツールやカラーマットで境界線追加
これだけ押さえればもう十分。
分割は単なる「小技」じゃなく、映像の表現力を一気に広げる必殺技です。
ぜひ次の動画で試してみてください。
チュートリアル
ご覧のように分割画面をつくる方法はいろいろあります。
これ以外の方法として、エフェクトコントロールパネルの[モーション]から[位置]や[スケール]の値を調整するという方法もあります。
クロップをかけずにクリップの配置を調整したい時に役に立ちます。
Premiere Proを極めるには簡単なことから学び始めるのが大切。
積み重ねていくうちに自然と難しいことも身につくようになります。
作業に応じてやりやすい方法を試してみてはいかがでしょうか。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Proで 画面を分割 する方法を書きます。