【Pr】エフェクトコントロールで音編集の基本操作を学ぶ

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

動画編集の仕事というと、文字通り映像編集が主な仕事と思っている人が多いと思いますが、テレビ番組の世界では映像よりも音声を優先することの方が多いような気がします。

腕のいい編集者は映像を中心に編集すると思っている人が多いようですが、それは大きな誤解です。うまい編集者ほど音を優先的に聞き、使える会話、意味のある会話を選びます。

編集がうまくなりたいと思ったら、音に注意をしてみましょう。きっと新たな発見があるはずです。

エフェクトコントロールで音編集の基本を学ぶ

Premiere Proのタイムラインはレイヤー構造になっています。レイヤーとは層のことです。水槽の上から魚を見るようなもので、上に置いた映像が下の映像を隠します。イラストレーターやフォトショップと同じ考え方になっています。

しかし、音の場合は、後ろに隠れるという概念がないため、重ねると同時再生になります。例えば、上下二つの音声トラックに曲Aと曲Bを配置すると、AとBとが混ざって聞こえます。

二つの曲をメリハリよく聞かせるためにはどちらかの曲を調整する必要があります。音の長さや音量を変えることで調整するのです。この音の調整はエフェクトコントロールパネルで行います。

タイムラインに置いた音の素材をダブルクリックすると波形表示に切り替わります。波形は横軸が時間、縦軸が音量となっています。この時間と音量を調整することが音編集の基本です。

音の編集で絶対にやってはいけないことは「音割れ」です。音量が大きすぎると喉が枯れたようなバリバリっとした雑音が生まれます。音割れは修復できない致命傷なので絶対に避けなければいけません。

音の調整は[エフェクトコントロールパネル]で行います。クリックすると[fx ボリューム][fxパンナー]という表示が出ます。音量は右横の[オーディオメーター]で調整します。

音量調整のポイントは音をピーク内に収めることです。ピークを越えるとオーディオメーターが赤色になります。赤色になると音が割れて元に戻らなくなります。そのため赤色にならないよう調整します。

「fx ボリューム」の左にある三角矢印をクリックすると時計マークに「バイパス」「レベル」と出ます。この二つに注意して、ピークを超えないように値を調整します。

時計マークが青色の時は、時間で音量が変わってしまうので、時計マークをクリックして、白色にします。音量が大きい時は、「0.0dB」をマイナスにします。

ボリュームエフェクト

逆に音が小さいときは数値を加え、持ち上げるように音量を足していきます。エフェクトコントールでは音量を大きくするのは6dBが限界に設定されています。さらに音量を調整するためにはエフェクトのボリュームを使用します。

ボリュームエフェクトは重ね掛けすることができるので、全体で18db以上に上げたいと思ったらボリュームエフェクトを三つコピー&ペーストしてかさ上げします。

この時注意するのは、それまで気づかなかったノイズも音量が上がってしまうことです。簡易的にホワイトノイズなどを消したい時には、【クロマノイズ除去】エフェクトをかけることによって目立たなくすることができます。

自在に音量を調整する

トラックごとに音声の調整が終わったら、試写をしながら個別の調整に移ります。たとえばインタビューなどで、インタビュー相手の声量が急に小さくなったりすることがあります。

そんな場合は小さくなった部分だけを持ち上げてピンポイントで音量をかさ上げすると聞きやすくなる場合があります。

音声トラックはキーフレームを打つことができます。上げ下げしたい場所の前後にキーフレームを打ち、挟まれた中間部分を上下に移動することで音量が調整できます。

音をだんだん小さくしたり大きくしたりする場合は、音声に[トランジション]を適用することができます。

方法は映像に[トランジション]エフェクトをかけるのと同様にエフェクトを適用します。

音の中身を理解する

編集技術の習熟とならんで大切なのが、音の中身を聞き分けることです。

人気YouTuberとして知られるやまもとりゅうけんさんが語る国語力とは話の内容を理解して適切な編集ができる能力のことを言います。

分かりやすいのがバラエティのトーク番組です。番組の収録時間は番組によっては倍近い時間を使って撮るといいます。撮った素材を聞きながら使えるトークを切り分けて尺に近づけていくのがテレビの編集です。

場合によっては違うトークの部分をつなぎ合わせたり、前後を入れ替えたりしてつなぐことだってあります。

優秀な編集者は音の中身を頭の中で並べ替えながら、短い時間の中に落とし込む努力を欠かしません。そのためにはトークの内容を理解し分解し、再構成するだけの国語力が必要になるのです。

こうした力を持った映像編集者はそう多くありません。

まとめ

動画編集の音編集で重要なことは、音のバランスを保つこと。そして、音の中に込められた価値を掘り出すことです。

音声を自由に調整するスキルが手に入ると編集の幅が広がります。

きれいな映像やインパクトのある映像でも視聴者の関心をつなぎとめることはできますが、長くは持ちません。逆に映像に変化はなくても音がしっかりしていれば持つシーンをつくることができます。映像に比べ音の編集は地味な作業ですが、作品の出来を大きく左右する力を持っていることを常に忘れないようにしましょう。

音職人から学んだ音量調整の【考え方とコツ】Premiere Pro | eizou_world




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。