編集中の動画がコマ落ちしてストレスを感じることはありませんか。
大量のデータを扱う動画編集は編集環境に負担をかけます。
メモリが少なかったり、処理速度が遅いパソコンを使用すると編集に影響が出ます。
それでもできる限りコマ落ちを防ぐには、なるべく少ないデータで編集をすることです。
Premiere Proで再生がもたつく時の対処法を紹介します。
コマ落ちを防ぐ 方法
編集環境に負担をかけない方法は次の方法です。
- メディアキャッシュを削除
- メモリの割り当てを変更
- 解像度を下げる
- タイムベースを下げる
- プロキシを作成する
メディアキャッシュを削除する
Premiere Proの挙動がおかしく感じる時、よくある原因はキャッシュが増えすぎて、作業スペースが足りなくなっていることです。
以下の記事でも書きましたが、[編集][環境設定][メディアキャッシュ]を選択し[メディアキャッシュファイルを削除]を選択してキャッシュを削除すると治ることがあります。
【Pr】 書き出しができない 時の対処法Premiere Pro | ぶいろぐ
メモリの割り当てを変更する
Premiere Proは編集作業で必要な情報を一旦メモリに記憶すること処理速度を高めます。
人間でいえば、机の上に散らかった書類を引き出しや書架に片付けるようなものです。
その時、他のソフトがその場所を占領していると使えるものも使えなくなります。
あらかじめ、このスペースは自分のものだとメモリを予約しておくことで他のソフトに邪魔されることがなくなります。
上部のメニューから[編集][環境設定][メモリ]を選択し[他のアプリケーションに確保するRAM]の値を小さくします。
これで、Premiere Proに割り当てるメモリの量が増えます。
解像度を下げる
編集作業で画面に表示されるプレビュー画像も編集速度に影響します。
高精細度な画像やアニメーションなどが表示されるとガクッと動きが落ちたら要注意です。
そんなときは、プレビュー画面の解像度を下げましょう。
画面は少し荒れて汚くなりますが、フル画質から1/4や1/8に下げることで、編集中のカクツキが改善されます。
ただし、このまま書き出しすると解像度が低い状態で書き出されてしまうので、編集が完了したら解像度をフル画質に戻しておくことを忘れないようにしましょう。
タイムベースを下げる
制作する作品のフレームレートを設定することをタイムベースを設定するといいます。
フレームレートとは、1秒間に何コマの映像を表示させるかを数字で示したものです。
YouTube投稿動画などで一般的なのが30フレーム、30fpsです。
ちなみにアニメーションや映画は24fps、スローモーション映像は60fpsがメジャーです。
最近のカメラではスロー再生がしやすいように60fpsに設定して撮影図場合が少なくありませんが、処理する情報が増えすぎて編集に負担をかけてしまいます。
タイムベースを下げることで、編集の負担が減り動画がコマ落ちしなくなることもあるので、気になったら値を下げてみましょう。
画面上部のメニューから[シーケンス][シーケンス設定]を選択[タイムベースの値を小さく]します。
これで、プレビューが改善される場合があります。
プロキシを作成する
動画素材が重いと編集がもたつきます。
情報量を間引きながら動画素材を複製し、編集だけに使う作業用データを作ると編集の負担を減らすことができます。
【Pr】編集を軽くする必殺技・プロキシの設定方法 | ぶいろぐ
編集だけに使用する軽いコピー素材のことをプロキシと言います。
作り方は難しくありませんが、変換にある程度の時間がかかります。
プロジェクトパネルで、プロキシを作成したい動画素材を右クリックして、[プロキシ][プロキシを作成]をクリック。
Adobe Media Encoderが起動します。
作業が「完了」と表示されたらプロキシの作成は完了です。
まとめ
今回紹介したどの対処法でも解決できない場合は、パソコンの買い替えをするのもありでしょう。
作業が遅すぎてストレスを感じる時は、今回紹介した内容を参考にして、制作に役立ててください。
クリップの一部でカクつきが発生する場合は、そのクリップだけレンダリングするしのぎ方もあります。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 コマ落ちを防ぐ を書きます。