Premiere Proで編集する際よく使うのが、編集したカットを微妙に移動すること。
一度編集して尺を固定したシーンなどで、全体の長さを変えずにカットの位置を変えたい時使えるのがスライドツールです。
スライドツール とは
スライドツールと聞くとなんとなくわかる人もいるかと思います。
読んで字の如し、編集したクリップをイン点とアウト点、つまりカットの長さを固定したまま、タイムラインの上を滑らせることができるツールです。
まずタイムライン上に編集済みのクリップを表示します。
例ではクリップは三つのカットで構成されています。
二つのクリップに挟まれた中央のクリップを編集点は移動させずに、映像を前後して最適のシーンを選びます。
ツールパネルから[スライドツール]を選択します。ショートカットを使う場合は[U]を押します。
マウスカーソルをタイムライン上の真ん中のクリップに持っていき、クリップをドラッグしてみましょう。
前後を挟まれた映像が編集点を動かすことなく移動することがわかります。
注意するのは、前後のカットに尺をのばせるだけの十分な余裕があること。カット尻やカット頭が足りない場合は余白が見切れてしまいます。
真ん中のカットをスライドすると前後のカットのイン点やアウト点も移動することになるので、のりしろがないと映像に空白ができてしまいます。
スライドツールがよく使われるのはインサートカットです。例えば音楽やスポーツなどの映像編集。ベースとなる映像の上に別撮りしたクリップを映像部分だけインサートします。
インサートした映像をベースとなるクリップの上にスライドすることでタイミングのあった編集ができます。
まとめ
スライドツールはローリングツールと間違いやすいので注意しましょう。ローリングは、対象クリップと前後のクリップの接合部分を同時にトリミングします。
真ん中のカットをローリングさせた場合、前後のクリップの編集点が移動するのはスライドツールと同じですが。真ん中のカットのイン点とアウト点が前後のずれます。
わかりにくいかもしれませんが、実際に使っていくうちに自然と覚えていきますので、是非ご活用ください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スライドツール を書きます。