After Effects で文字を発光・点滅させる方法|初心者でも簡単!グローエフェクト活用術

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects で文字を発光・点滅させる方法を書きます。

映像をやっていると一度は作ってみたくなるのが、「闇の中で光る文字」。

特にデストピア系のアニメやMVでよく見かける、あの“チカッ、チカッ”と点滅する蛍光灯みたいな演出、カッコいいですよね。

今回紹介するのは、After Effectsの「グロー」エフェクトを使って、テキストを発光&点滅させる方法です。僕自身、いつかやりたいと思っていた演出に挑戦してみました。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、やってみると案外シンプルです。初心者でも大丈夫。わかりやすく丁寧に解説するので、一緒にやってみましょう!

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After Effects で文字を発光・点滅させる方法

グローってなに?どんな時に使うの?

グロー(Glow)とは、その名の通り、文字やロゴに光のにじみ(オーラ)をまとわせるエフェクト。高級感が出るので、タイトル文字やロゴに使うと一気に映像のクオリティが上がったように見えます。

真っ暗な背景で白やネオンカラーの文字がジワ~ッと光ると、もうそれだけで「おお!」ってなりますよね。SF感とか近未来感とか、そういう雰囲気が欲しい時にもピッタリ。

まずはテキストに影をつけて立体感を出す

  1. 新規プロジェクトを作って、テキストレイヤーに文字を入力。
  2. その文字に「ドロップシャドウ」エフェクトを追加しましょう。
     - メニュー:[エフェクト] → [遠近] → [ドロップシャドウ]
     - 「シャドウの距離」は0にして、真後ろに影を落とす感じに。
     - 色は好みでOKですが、少し暗めが雰囲気出ます。
  3. このドロップシャドウを複製(Ctrl+D)して、さらに影の厚みを出しておきます。

これだけでも文字に立体感と存在感が出てきます。

グローエフェクトで文字を発光させる

いよいよ本命、グローエフェクトをかけていきます。

  • メニュー:[エフェクト] → [スタイライズ] → [グロー]

グローの設定はちょっとややこしいですが、ポイントを押さえればOK!

グロー設定のポイント5つ:

  1. グロー半径:光のにじみの広がり具合。数値を上げるとふんわり広がります。100以上でもOKですが、上げすぎると逆に発光感が消えることも。
  2. グロー閾値(いきち):どの明るさの部分から光らせるか。低くするほど広く光ります。
  3. グローカラー:AとBの2色を設定可能。色の変化やネオンっぽさを出したいときに便利。
  4. カラールーピング:「のこぎり波B→A」などを選ぶと縞々っぽい効果に。
  5. グロー強度:単純に発光の強さ。今回は2.5ぐらいがおすすめ。

具体的な設定例:

  • グローカラー → [A&Bのカラー]
  • カラーA → スポイトでシャドウの色を取得
  • グローの強度 → 2.5
  • グローを複製して「グロー2」→ 半径を100
  • さらに複製して「グロー3」→ リセットして微調整

このように複数のグローを重ねると、よりリッチな光の表現ができます。

点滅させるには? → エクスプレッションで「wiggle」

さて、ここからがちょっと魔法っぽいところ。

「点滅」=光の強弱をランダムに変えるには、エクスプレッションを使います。

やり方はカンタン。

  1. 最初の「グロー」のグロー強度の左にあるストップウォッチマークを「Alt + クリック」。
  2. 表示されたエクスプレッション入力欄に以下を記入:
scssコピーする編集するwiggle(10,50)

これだけで、1秒間に10回・強度50の幅で揺れるランダムな光の強弱が生まれます!

暗闇でチカチカしてる感じ、出ましたか?
これで「壊れかけのネオンサイン」も「サイバーパンクな都市」も思いのままです。

グロー演出のメリット・デメリット

メリット:

  • 初心者でも手軽に「プロっぽい」演出ができる
  • アニメやMV、ゲーム系の演出に相性抜群
  • シンプルな文字が一気に映像映えする

デメリット:

  • やりすぎると「何が書いてあるかわからなくなる」
  • 設定を重ねすぎると重くなってプレビューがカクつく
  • 色や強度のバランスが悪いと安っぽく見えることも

つまり、やりすぎ注意!ほどほどに、が鉄則です。

まとめ:グローは奥が深い。でも、まずは楽しもう!

グローって、ただ光らせるだけ…と思いきや、やってみると表現の幅がすごく広い。
キーフレームを使えば、「ゆっくり光る」「爆発するように光る」なんてこともできます。

でも、まずは今回のような基本+wiggleで点滅から始めてみてください。
触ってるうちに「あ、これってこうしたらもっと良くなるかも」ってひらめきます。

After Effectsって、最初はちょっととっつきにくいけど、一個ずつできることが増えると、どんどん楽しくなってくるんです。

あなたの映像に、ひとつ「光の魔法」をかけてみてくださいね。