【Ae】上に置いた素材で透明に切り抜く” アルファ反転マット “のしくみ After Effects

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。今回のテーマは アルファ反転マット です。

After Effectsを始めたばかりの初心者にはわかりづらいものの一つがマットです。覚えてしまうとAfter Effectsの操作がぐっと楽になるゲームのラスボスのようなもの。頑張ってクリアを目指しましょう。例に挙げるのが「 アルファ反転マット 」です。

「アルファ反転マット」は、タイトルやCMなどによく使われる基本のアニメーションの一つです。理解するには実際にアルファ反転マットを使ったテキストアニメーションを作ってみることが早道です。

文字が線上で反転するテキストアニメーションの作り方

テキストツールで線の上に文字を書きます。

画面上にある数値を変えて線の太さに収まるように幅を整えます。

タイムラインウィンドウの[シェイプレイヤー]の[コンテンツ]にある[追加]から[パスのトリミング]を選択します。
すると[コンテンツ]に[パスのトリミング1]が生成されます。

その中にある開始点と終了点にキーフレームを打つことで、線を時間に沿って伸び縮みさせることができるようになります。

テキストのレイヤーを線のシェイプレイヤーの下に移動します。

線の書かれた[シェイプレイヤー]とその下の文字レイヤーを選択し、複製を作ります。複製は[Ctrl+D]です。

レイヤーの配置を上から文字②、シェイプレイヤー②、シェイプレイヤー①、文字①の順に並べ替えます。

シェイプレイヤー②の[トラックマット]を[アルファ反転マット・文字②]にします。

続いて、文字①を[アルファ反転マット・シェイプレイヤー①]にします。

すると白い文字が線上では黒く反転するテキストアニメーションができあがります。

アルファマットとは何か

そもそも、マットとはトラックマットのこと。シェイプを使って様々な形をしたオブジェクトをつくることが出来るツールをいいます。マットには相手のレイヤーを透明にしたり不透明にしたりする機能を持たせることもできます。

アルファマットとは、トラックマットにアルファの機能を加えたものです。

アルファというのも抽象的で理解しにくい用語です。アルファとは、アルファチャンネルと呼ばれる「透明な領域を定義したチャンネル」のことを意味します。こちらの記事がアニメ付きで分かりやすく解説しています。

[After Effects]トラックマットを理解する | EverydaySkillShare

トラックマットにはアルファ情報(不透明度)ルミナンス情報(輝度)の二種類あります。よく使われるのがマットをかけることで相手の素材の透明度を変える「アルファ」です。

アルファに使われるのは白と黒。白と黒といっても編集上で使われる概念で、出来上がった作品を見ても白黒が見えるわけではありません。

透明な領域は白と黒の数値で表します。白はアルファ100、黒はアルファ0です。

アルファマットではレイヤーの上下の順序が非常に重要です。

下に切り抜きたいレイヤーを配置しその上に透明にしたい部分をアルファマットにしたレイヤーを並べます。

こうすると「上に乗せたアルファマットの中の黒色の部分が下に置いた素材を透明に、白い部分のところはそのまま残す」ことができます。

アルファ反転マット とは何か

アルファマットが、白黒の情報を使って下に置いた素材の透明度を決めるしくみであることがわかりました。

では反転マットとはいったい何でしょうか。

応えは白と黒の機能を逆転する仕組みのこと。黒いもので隠したところが透明になったわけですが、この場合は白を黒とみなすのです。

アルファ反転マットは、アルファマットと同じくアルファチャンネルの情報を使った切り抜きが行われます。違うのは白と黒が逆転することです。白が透明な領域を持つようになります。

下の組み合わせでは、シェイプレイヤーの白い線が透明な効果を持ち、下に置いた文字が線の白い部分がかぶったところだけ白い線とともに透明になります。

上の組み合わせでは文字の白い部分が透明な効果を持ち、アルファマットがかかっていないため、実質白のままに見える白線を文字の部分だけ切り抜いて透明にします。

まとめ

別々につくられた二組のテキストを重ねるだけで、あたかも白い線が横切ったところだけ文字が透過する。

分かってしまえば簡単な方法で作ることができます。アルファ反転マットは不思議な錯覚を見る側に感じさせることができるのもAfter Effectsの仕掛けの一つです。

着実に理解することで引き出しの数を増やしていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。