動画に変化をつけたい時はテキストに動きを付けるのが早道です。
いくつかの方法を組み合わせると驚くような効果が生まれます。
チュートリアル動画の中から手本を探してみました。
文字を1文字ずつアニメーション
テキストアニメーションとは、画面に打ち込んだ文字列に動きを付けるアニメーションです。
ディズニーやジブリのアニメーションとは違います。
文字列そのものを縦横ナナメに動かしたり、拡大縮小回転したりするほか、文字単位で動かすこともできます。
ただし、作業が入り組んでくるので、文字の動かし方をきちんと頭に入れないとこんがらがるので注意が必要です。
TORAERA DOUGAさんの動画では、前半は移動、後半はタイピングの二つに分けて作り方の解説をしています。
この記事では前半の移動について実際に動画を作って見ました。
テキストが画面下から上に一文字ずつ移動します。
ポイントは[テキスト]に[アニメーター・位置]を適用して文字の可動域を決めること。さらに[範囲セレクター・開始]にキーフレームを打つことです。
一文字ずつ回転させるには作成した[アニメーター]の[追加]をクリックします。
[プロパティ]の一覧から[回転]を選択すると、記入した文字を回転させることができます。回転以外に、位置や大きさ、透明や歪曲などをすることができるので、組み合わせることで表現の幅を広げることができます。
テキストが移動の途中から見えるようにするには[マット]を使います。
なにもない空間から上にぴょこんとテキストを出現させます。
マットは文字アニメーションの上に[平面レイヤー]をつくり、その平面レイヤーで見せたくない部分に配置します。[1]※3の[文字アニメーション]は消し忘れた余計なレイヤーなので無視してください
下から順に背景、テキスト、マット用の平面レイヤーの順に並びます。
しかし、このままではテキストにかぶせた平面レイヤーが邪魔。
そこで使うのが[アルファ反転マット]です。
アルファ反転マットはアルファチャンネルという画像ソフトの技術を応用した技で、アニメ作品に登場する纏うと透明になる「光学迷彩」のような仕組みです。
実際に触って理解するのが早道ですが、
アルファチャンネルとは不透明度のデータの事
と覚えてください。
[アルファ反転マット]を使うには、文字アニメーションの右にある[トラックマット]を使います。クリックすると [アルファ反転マット]のメニューが出てきます。
選択すると平面レイヤーが透明になり、背景の色(この場合はBG_01)が透けて見えるようになります。
背景はみえるのにもかかわらず、その上に見えるべき2の文字アニメーションは見えなくなりました。
これが[アルファ反転マット]の効果です。
1つ上のレイヤーの形で型抜きするという認識に近いものかもしれませんが、よく使われる効果なのでしっかり覚えましょう。
タイプライターとインジケーター
文字がタイプライターで打ったように出現させる方法。白い点滅は演出です。
タイプライター風にするポイントは[高度]の中にある[なめらかさ]を0にすることです。
カーソルの四角は長方形ツールで作ります。
点滅は[不透明度]を1フレーム単位で0から100に切り替えます。
テキストの出現位置に合わせてキーフレームを細かく打って移動させます。
DaVinch Resolveの方法
まとめ
テキストアニメーションの使い道は動画のタイトルやテロップなどが一般的です。
余計な情報がないことからシンプルな広告デザインなどにも重宝されています。
流行に流されず使いべりのしない方法なので自在に使いこなせるようになりたい技の一つです。
References
↑1 | ※3の[文字アニメーション]は消し忘れた余計なレイヤーなので無視してください |
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 アニメーション を書きます。