アメリカのクリスマス休暇シーズンに爆売れした家電があります。なんだと思いますか?
ニンテンドーゲーム。プレステ5・・・ではありません。
売れたのはフェイスブックが社名を変更して作った会社「メタ社」。そのメタ社が社運を賭けた取り組みの主力商品でした。
「oculus quest 2」というこの商品。VR映像が楽しめるヘッドセット。つまりゴーグルです。
私も買いましたが、実にすごい。2021年買ってよかった商品ナンバーワンといっても過言ではありません。
なにがすごいかというと、360度映像が楽しめるのです。
パソコンなしで大画面、大音量、しかも自室で、迫力の映像が楽しめます。
アマゾンに加入していれば月500円というのも魅力です。
これを見て、これからの世界は「3D・メタバース」しかないと思いました。
長くなりましたが、これから映像編集をめざす人は3Dを学びましょう。
ということで手始めに写真の立体化にチャレンジします。
PhotoshopsとAfter Effectsを使って 写真を立体動画にする 方法
Photoshopを起動し、フィルターのVanishing Pointをクリックして画像の中にパースでできたグリッドを作って配置します。
このグリッドにオブジェクトを持ってくると自動的に変形します。
画像の中のすべての面にパースを引く
まずVanishing Pointの編集画面の左上にある面作成ツールを選択し、最奥に四か所の頂点をつくり面を作ります。
グリッドが赤のばあいはうまくいっていないのでやり直し、青いグリッドができるまでやり直します。
青いグリッドができると、辺の角と角の間にあるポイントが矢印とグリッドのアイコンに変わります。
そのままドラッグすると面が引き出されます。
この要領で面作成ツールを使って残った面すべてにグリッドをつけてOKを押します。
編集画面は閉じても大丈夫です。
After Effectsに書き出すには、左上のアイコンからAfter Effectsに書き出しを選択すると.vpe形式で書き出されます。
Vanishing Point(.vpe)を読み込む
After Effectsを起動し、ファイル読み込みVanishing Point(.vpe)を読み込みます。
コンポジションをダブルクリックします。
するとレイヤーに読み込まれ、プレビューに分割された立体画像が表示されます。
二面の画像は左がトップビュー、右がアクティブカメラになっていると思います。
トップビューは視点を変えるためのガイドです。
レイヤーには親と数字のレイヤーが並んでいます。
ヌルオブジェクトでアニメーションする
親はヌルオブジェクトです。
ヌルオブジェクトとは実態のない枠だけのオブジェクトのこと。透明な下敷きのような存在です。
ヌルオブジェクトは目に見えませんが、様々なレイヤーを紐づけることができます。下敷きの上にいろんなものを置いたりシールを貼ったりするようなものです。
こうすることで下敷きを動かすと紐づいたものすべてを一斉に動かすことができます。
紐づけ方は簡単です。レイヤーのピックウィックをドラッグで伸ばしてヌルレイヤーにドロップすると、動かしたいレイヤーをヌルにリンク付けできます。
親のヌルオブジェクトの下に並んでいるのは、Photoshopで個別に切り分けたパースの画像です。
読み込んだばかりの画面では視点は天井の上にあるので調整しなくてはなりません。
Y(緑色)の矢印を下方向に動かすと、下からパースがついた状態で立体的に組まれた立体画像が現れます。
トップビューに表示された3Dガイドを使ってヌルオブジェクトを動かします。
するとヌルオブジェクトにリンクされたすべてのパースが連動して動くので、キーフレームを打つことで動画にすることができます。
まとめ
二次元の操作に慣れていると、三次元の動きは全く別物。なかなか思うように動かすことができません。
しかし、立体的なアニメーションはこれから急速に需要が伸びるように思います。
これから動画編集や、YouTubeをはじめとするSNSへの動画投稿に本腰を入れて取り組みたいと考えているならば、その次に来るメタバース。仮想空間に親和性の高い3D映像にチャレンジされることをお勧めします。