
初心者がAfter Effects を使って一部透明な動画を書き出したい時迷うのが書き出し設定です。そのまま書き出そうとすると透明にしたい部分が黒つぶれしてしまうことがよくあります。
そんな時頭に入れておきたいのが【アルファチャンネル】です。
目次
背景を透明にして動画を書き出す手順
まず解決策から。一部透明にした素材ができたらレンダーキューから書き出します。
1.[ファイル][書き出し][レンダキューに追加]
2.[レンダキュータブ]の中にレンダリングの設定画面が出ます。
出力モジュールの[ロスレス圧縮]を押すと、出力モジュール設定が出ます。
出力モジュールは初期設定のままでは巨大なファイルが書き出されます。ふつうは圧縮して書き出します。

出力モジュールをクリックすると出てくる[出力モジュール設定]を操作します。
ここがポイント。チャンネルをRGB+アルファにすること。アルファチャンネル(( 画像にくっついてくる情報で、「画像のどこをどのくらい透明にするか」を示しています。 ))
チャンネル:[RGB]→[RGB+アルファ]
カラー:[合成チャンネル(マットあり)]→[ストレートマット]
に変更し、右下の「OK」を押す。
以上です。
書き出しに戻ってレンダリングを押せば書き出しが始まります。
アルファチャンネルとは何か
画像を透明にする際よく聞く言葉が「アルファチャンネル」という言葉。これがスッキリ頭に入ってきません。
せっかくの機会なので調べてみました。
「色から透明な成分のみを分離した情報を持つチャンネルです。」
さらに
レイヤが透明度を扱えるかどうかは、アルファチャンネルを持っているかどうかで決まります。 アルファチャンネルを持っているレイヤは透明度を扱えますが、持っていなければ透明度は扱えません。
ざっくりした意味は「 画像にくっついてくる情報で、画像のどこをどのくらい透明にするかを示すもの」なのだそうですが、言葉だけでは呑み込めません。
さらに調べると、わかりやすい絵を見つけました。

元の映像の上に白黒の画像を重ねると、黒い部分だけ不透明になって白い部分が抜けて見えることがわかります。
このことからわかるように、画像の一部を透明にするためには、元の画像に透明にするかしないかを決める”選択範囲”をつくり、セットにして保存する必要があるようです。
設定をテンプレート化するには
毎回設定するのは大変という人には、設定をテンプレート化することをお勧めします。

一番下の[テンプレートを作成]を選んで、出てきた画面に同じ設定をしてセーブします。After Effectsに記憶されるのでプロジェクトが変わってもそのまま使えます。

上記画面が出てきますので、[新規]をクリックし、①形式をAVIからQuickTime、②出力情報をNoneからApple Prores 4444、③チャンネルをRGBからRGB+アルファ、カラーを合成チャンネルからストレートマットに変更しOKを押して保存します。

保存したテンプレートを削除する場合は、この設定画面から設定銘の横の印をクリックすると登録したテンプレートが表示されるので、削除したいテンプレートを選んで[削除]を選択しOKを押します。

Apple Prores 4444の選択するには、[形式オプション]を選択すると出現する[ビデオコーデック]から[Apple Prores 4444]を選択します。
Apple Prores 4444とは何かと不思議に思う人がいるかもしれませんが、アップル公式ページによると、アルファチャンネルを含む向けのApple ProResの非常に高品質なバージョンです。Windowsにも対応しているので安心して利用できます。
- 形式はQuickTime ※Windowsでも動作OK
- コーデックはApple Prores 4444 ※Windowsでも動作OK
- RGB+アルファ
- カラーはストレートマット)
テンプレートに保存しておくことができる。
ぜひお試しください。
まとめ
まだまだ理解不能。ということでたどり着いたのがチュートリアル動画。
アルファチャンネルを持っている画像とそうでないものがある。
重ねたい合成をしたい場合は、あらかじめアルファチャンネルを作っておくことで作業がやりやすくなるということです。
結論・・・手を動かしながら覚えよう。