今日は「Premiere Proのマーカー」について語らせてください。
「え、マーカーってあの小さい緑のポチでしょ?」って思った方。はい、それです。
ただね、このマーカーを使いこなすと、編集の効率が“爆上がり”するんですよ。いやほんとに。僕も最初は「なんか地味な機能だなあ」って思ってたんですけど、今じゃ無いと編集できないくらいの相棒になってます。
というわけで今回は、プロがよくやるマーカーの使い方を5つ紹介します。初心者の方も、これ知ってるか知らないかで作業スピードがめちゃくちゃ変わりますからね。
Premiere Proで効率が爆上がりするマーカーの使い方:プロがよく使う5つのシーン
1. 修正指示をタイムラインに残す(クライアントワークの鉄板)
まずはこれ。
クライアントから「この部分、テロップ直して」「ここに写真差し込んで」とか、山ほど修正が来るじゃないですか。で、気を抜くと「あれ?どこだったっけ?」ってなる(笑)。
そんな時に【M】キーでマーカーを打って、「00:32 ナレーション差し替え」とか書いとくんです。
しかも、マーカーを2回連打するとコメント入力モードになるので、メモを直接残せる。
僕の場合はさらに色分けしてます。
- 青 → クライアント修正
- 赤 → CGやエフェクトの追加
- 緑 → 音声調整
こうやっておくと、タイムラインが一瞬で「やることリスト」になるんですよ。
実際の現場で、深夜に修正作業してて「もう頭が回らん…」って状態でも、マーカーがあるから安心。「あ、次はここのテロップ直すんだったな」って、指示どおりに処理していけるんです。
2. 音楽のビートに合わせてマーカーを打つ(リズム編集の快感)
これ、やってる人多いと思うんですけど、音楽に合わせて映像を切ると一気にオシャレになります。
でも耳だけで「ここがビートだ!」って探してると、ちょっとズレたりするんですよね。
そんな時は、音楽を再生しながら【M】をポンポン押す。
するとビートごとにマーカーが打たれるんで、そこにカットを合わせればリズム編集完成。
僕が最初にこれやったのは、結婚式のオープニング映像でした。新郎新婦の写真をリズムに合わせてバンバン出すやつ。あれ、普通に並べると間延びするんだけど、マーカーに合わせるだけで会場が「おお〜!」って盛り上がるんですよ。
編集者冥利に尽きる瞬間。ほんと、マーカーさまさまです。
3. ナレーションに合わせてテロップを出す(聞き逃さないために)
ナレーションに合わせてテロップを出す時って、ちょっとしたズレが致命的ですよね。
1フレーム遅れるだけで「なんか違和感あるな…」って感じる。視聴者って意外と敏感なんです。
そこで、ナレーションを一度聞きながら「ここから『こんにちは』って言ってるな」ってタイミングにマーカーを置く。で、そのマーカーに合わせてテロップを配置すると、もうピッタリ。
バラエティ番組編集の知り合いなんかは、ディレクターから「ツッコミの瞬間に赤いテロップ入れて」って細かい指示が飛んできたとき便利といいます。そういうときにマーカーをガイドにしておくと、テロップのズレがゼロになる。結果、番組のテンポがグッと良くなると教えてくれました。
4. 複数人で編集するときの共有メモ(チーム作業がスムーズに)
一人で編集するならまだしも、チームでやるときにマーカーは神。
例えば「この部分、BGMまだ仮」とか「ここにナレーション入れる予定」とか、マーカーに書いておくだけで他の人が見てもすぐわかる。
僕が関わったドキュメンタリー番組で、複数の編集者が同じプロジェクトを触ることがありました。
そこでマーカーを「赤=要修正」「黄=未確定素材」と決めて使ってたんですが、これがもう便利すぎた。みんなの頭の中がマーカーを通じて共有できるんですよ。
Googleドキュメントで共同編集するみたいに、Premiereのタイムラインも「共同作業モード」になるわけです。
5. 本番前の最終チェックリスト(確認漏れをゼロにする)
最後に紹介したいのが「最終チェック用マーカー」。
納品前って、チェックすることが山ほどありますよね。
- 字幕の誤字脱字
- カットの余分な黒フレーム
- 音量バランス
僕は気づいたところを全部マーカーにして、「あとで直すリスト」にしてます。
で、作業が終わったら【Shift+M】で順番に飛んでいって、一個ずつ潰していく。
これ、ほんとに便利。仕事が夜中にズレ込んでも「やることが見える化」されてるから、余計なストレスが減るんです。
しかも、編集者って納品直前に「うわ、ここ直し忘れてた!」って青ざめること多いんですけど、マーカーをチェックリストにしておけば、そのリスクも激減します。
おわりに
どうですか?マーカー、地味に見えて実はめちゃくちゃ強力なツールでしょ。
僕も昔は、テキストメモ帳に「1:02→テロップ差し替え」みたいに書いてたんですけど、Premiereの中で完結できるマーカーの方が圧倒的にラク。そして効率が爆上がりします。
これからPremiereを触る初心者の方も、まずは修正メモにマーカーを使うことから始めてみてください。そこからリズム編集やテロップ合わせ…って広げていけば、気づいたら「マーカーがないと不安」なレベルになってますよ(笑)。
ぜひ今日から試してみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro で効率が爆上がり!マーカー活用法5選を書きます。